小型軽量・超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II」

M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II

OMデジタルソリューションズ株式会社は、同社が展開する映像製品ブランド「OM SYSTEM」より、「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠し、小型軽量な超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II」(35mm判換算 200-800mm相当)を2025年3月1日から発売することを発表した。

M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS IIは、新たに5軸シンクロ手ぶれ補正に対応し、小型軽量と相まって超望遠ズームレンズながら、手持ち撮影を可能とする高性能レンズ。加えて、IPX1の防滴性能と防塵に配慮した設計により、過酷な自然環境下で軽快に使用できる。アウトドアフィールドで、美しい野鳥の姿やその生態を撮影するのに最適なレンズだという。

また、今回、1.4倍のテレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」を同梱した特別限定キットも発売する。同レンズと組み合わせることで、最大1120mm相当(※1)の超望遠撮影が可能となり、野鳥撮影などでも快適に使用できるという。

希望小売価格は以下の通り。

  • M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II:税込231,000円
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II 1.4xテレコンバーター限定セット(ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II+M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14):税込240,625円
「OM SYSTEM OM-1 Mark II」装着時

主な特長

  1. レンズ単体で200-800mm相当(※1)、2倍テレコンバーター併用で最大1600mm相当(※2)の小型軽量、超望遠ズームレンズ
  2. 軽快な手持ち撮影を実現する最大7.0段(※3)の5軸シンクロ手ぶれ補正(※4)に対応
  3. 過酷な自然環境下での撮影をサポートする高い信頼性と操作性

主な特長の詳細

1.レンズ単体で200-800mm相当(※1)、2倍テレコンバーター併用で最大1600mm相当(※2)の小型軽量、超望遠ズームレンズ

野鳥や野生動物の撮影などに最適な小型軽量の超望遠ズームレンズ。テレコンバーターの装着が可能で、「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」との組み合わせで、1600mm相当(※1)の焦点距離となる。野鳥の群れから、飛び立つシーン、飛翔シーンなど、野鳥にストレスを与えない距離を保ちながら、狙いたいほとんどのシーンに対応する。

超望遠レンズで目立ちやすい色のにじみを抑えるために4枚のEDレンズを使用し、スーパーHR(Super High Refractive index)レンズとHR(High Refractive index)レンズをそれぞれ2枚使用することで、ズーム全域で画面周辺部までヌケの良い優れた描写性能を実現する。加えて、ゴースト・フレアの発生を低減するZERO(Zuiko Extra low Reflection Optical)コーティングを採用し、逆光などの悪条件下でもクリアな画質を得られる。

さらに、同レンズはズーム全域で最短撮影距離が1.3mと超望遠レンズとしては優れた近接撮影能力を実現。近づきすぎると逃げてしまうような昆虫等も、離れた位置から最大撮影倍率0.57倍相当(※2)(テレ端 最近接撮影範囲60.3×45.3mm)のテレマクロ撮影が可能。また、OM SYSTEMカメラの特長機能の一つである「深度合成モード」にも対応(※5)。ピント位置の異なる撮影を複数回行い、より幅広い範囲にピントのあった1枚の写真にカメラ内で合成されるので、被写界深度の浅いテレマクロ撮影でも被写体全域にピントの合った撮影ができる。

2.軽快な手持ち撮影を実現する最大7.0段(※3)の5軸シンクロ手ぶれ補正(※4)に対応

より高精度なジャイロセンサーと手ぶれ制御アルゴリズムの最適化により、カメラのボディー内手ぶれ補正と協調する「5軸シンクロ手ぶれ補正」(※4)に対応。手ぶれ補正段数は、OM SYSTEMレンズ トップクラスに迫る、最大7.0段(※3)の性能を誇る。

また、手ぶれ補正機能は、手ぶれを抑えた撮影ができるのみならず、被写体を画面内に捉えるフレーミング時にも威力を発揮。特に超望遠レンズの手持ち撮影では、被写体を画面内に安定して収めるのは極めて難しい作業だという。同レンズは、「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応しているため、手持ち撮影のフレーミング時にもファインダー像が安定し、被写体を画面内に捉えることが容易になり、手持ちでの超望遠撮影を強力にサポートする。

5軸シンクロ手ぶれ補正機構イメージ

3.過酷な自然環境下での撮影をサポートする高い信頼性と操作性

IPX1の防滴性能と防塵に配慮した設計により、雨の中や水しぶきのかかる環境でも安心して使用できる。最前面のレンズにフッ素コーティングが施されているため、レンズ前面が濡れたり、汚れが付着した場合でも簡単に除去でき、すぐに撮影を再開可能。天候の変化が激しい自然環境での撮影でも機材が濡れることをいとわず持ち歩くことができ、安心して撮影に集中できるという。

また、被写体の距離に応じて素早いAF(オートフォーカス)を可能にするフォーカスリミットスイッチを搭載。撮影距離に応じて3段階にAF駆動範囲を切り替えられるため、超望遠の撮影領域であっても、素早く被写体にフォーカシングが可能だ。

新設計の三脚座は、カメラをレンズに装着したままでも三脚座の着脱ができる。また、レンズフットの形状は持ち易い形状とし、アルカスイスタイプのクランプに対応。

シーリング部イメージ
カメラをレンズに装着したまま着脱可能な新設計の三脚座

関連製品

  • レンズフード「LH-76D」(同梱品 / 別売)希望小売価格:税込4,950円(発売中)
    レンズに入り込む不要な光をカットし、レンズの保護としても有効。
  • レンズキャップ「LC-72D」(同梱品 / 別売)希望小売価格:税込1,650円(発売中)
  • プロテクトフィルター「PRF-ZD72 PRO」(別売)希望小売価格:税込8,800円(発売中)
  • レンズケース「LSC-1127」(新製品 / 別売)希望小売価格:税込6,600円(発売予定日:2025年3月1日)

※1 35mm判換算
※2 テレコンバーターMC-20使用時、35mm判換算
※3 CIPA規格準拠。2軸加振時(Yaw/Pitch)半押し中手ぶれ補正OFF、レンズ焦点距離:100mm時(35mm判換算 200mm相当時)、使用ボディー:OM-1 Mark II
※4 5軸シンクロ手ぶれ補正対応ボディー:OM-1 Mark II、OM-1、E-M1X(ファームウェアver. 2.0以降)、E-M1 Mark III(ファームウェアver. 1.2以降)、E-M1 Mark II(ファームウェアver. 3.4以降)、OM-3、OM-5、E-M5 Mark III(ファームウェアver. 1.3以降) 2025年1月現在
※5 対応機種のみ