Appleは、M3チップを搭載し、Apple Intelligence向けに設計された、より高速かつパワフルな「iPad Air」を発表した。M3搭載の新しいiPad Airは、2025年3月4日よりapple.com/jp/storeおよび米国を含む29の国と地域のApple Storeアプリで予約注文を開始した。2025年3月12日より、購入者への配送と同時に、Apple Store直営店およびApple製品取扱店にて販売を開始する予定。

11インチおよび13インチのM3搭載iPad Airは、ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイの仕上げから選択可能で、128GB、256GB、512GB、1TBの構成で提供される。

11インチiPad AirのWi-Fiモデルは税込98,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルは税込124,800円からとなる。13インチiPad AirのWi-Fiモデルは税込128,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルは税込154,800円からとなる。

新しいMagic Keyboardはホワイトで提供され、11インチおよび13インチiPad Airに対応する。価格は、11インチMagic Keyboardが税込46,800円、13インチMagic Keyboardが税込49,800円。学生・教職員価格は、11インチMagic Keyboardが税込42,800円、13インチMagic Keyboardが税込46,800円。

A16搭載の新しいiPadは、2025年3月4日よりapple.com/jp/storeおよび米国を含む29の国と地域のApple Storeアプリで予約注文を開始する。2025年3月12日より、顧客への配送と同時に、Apple Store直営店およびApple製品取扱店にて販売を開始する予定。

新しいiPadのストレージは128GBからで、256GBおよび新しい512GBの構成も提供される。新しいiPadは、ブルー、ピンク、イエロー、シルバーから選択可能で、Wi-Fiモデルは税込58,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルは税込84,800円からとなる。学生・教職員価格は、新しいiPadのWi-Fiモデルが税込54,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルが税込80,800円からとなる。

iPad用Magic Keyboard Folioは税込42,800円で、ホワイトで提供される。Magic Keyboard Folioの学生・教職員価格は、税込38,800円。

M3搭載iPad Airは、iPad Airに初めてAppleの先進的なグラフィックスアーキテクチャをもたらし、電力効率に優れたパフォーマンスと携帯性の新たな基準を打ち立てるという。M3搭載iPad Airは、M1搭載モデルよりも約2倍高速、A14 Bionic搭載モデルよりも最大3.5倍高速としている。魅力的なコンテンツ制作から高負荷なグラフィックスゲームまで、あらゆる作業でM3の性能を実感できるという。

ユーザーに人気の2サイズと4つの美しい仕上げが用意され、11インチモデルは携帯性に優れ、13インチモデルはより広いディスプレイで創造性と生産性を高める。iPad Air向けに設計された新しいMagic Keyboardは、多機能性と手頃な価格を両立する。iPadOS 18、Apple Intelligenceへの対応、先進的なカメラ、高速5Gワイヤレス接続、Apple Pencil ProおよびApple Pencil(USB-C)対応により、比類なき体験を提供する。

Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、ボブ・ボーチャーズ氏は次のようにコメントしている。

iPad Airは、パワフルなパフォーマンス、持ち運びやすさ、先進的なアクセサリへの対応を兼ね備えながら、すべてをお求めやすい価格で提供するため、非常に人気です。

Apple Pencil Proでノートを取る学生から、外出先でパワフルな作業を必要とする旅行者やコンテンツクリエイターまで、すべての人のために、M3チップを搭載し、Apple Intelligenceと新しいMagic Keyboardにも対応したiPad Airは、万能さと価値を次のレベルに引き上げます。

M3を搭載したiPad Airはこれまでにない体験を提供し、新しいMagic Keyboardは、よりお求めやすい価格で先進的な機能をもたらすという

M3の優れた性能

M3搭載iPad Airは、高負荷アプリで大容量ファイルを扱うクリエイターから、旅行先でコンテンツ編集を行うユーザーまで、場所を選ばずに効率性と創造性を発揮できるようサポートする。パワフルなM3チップは、M1や前世代モデルから大幅に進化している。

より強力な8コアCPUは、マルチスレッドCPUワークフローをM1搭載iPad Airより最大35%高速化する。9コアGPUは、グラフィックス性能をM1より最大40%高速化する。また、iPad Airに初めてAppleの先進的なグラフィックスアーキテクチャをもたらし、Dynamic Caching、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディング、レイトレーシングに対応する。グラフィックス負荷の高いレンダリングワークフローにおいて、M3搭載iPad AirはM1搭載モデルより最大4倍高速な性能を発揮し、より正確な照明、反射、陰影、そして非常にリアルなゲーム体験を実現する。

M3の高速Neural Engineにより、iPad AirユーザーはiPadOSでAI機能を最大限に活用できる。M3のNeural Engineは、M1よりAIベースのタスクを最大60%高速化する。さらに、Apple Intelligenceへの対応、11インチと13インチのサイズ展開、新しいMagic KeyboardやApple Pencil Proなどの先進的なアクセサリー対応も強化されている。

M3のより高速なNeural Engineにより、ユーザーは、Apple IntelligenceとiPadOSの高いパフォーマンスを満喫できる

iPad Air:Apple Intelligence向け設計

iPad Airは、有用かつ関連性の高いインテリジェンスを提供するパーソナルインテリジェンスシステム、Apple Intelligence向けに設計されている。写真アプリでは、クリーンアップツールで写真内の不要な要素を簡単に消去したり、自然言語検索で探しているものを説明するだけで写真やビデオを検索できる。

メモアプリの画像マジックワンドでは、Apple Pencilでスケッチを囲むだけで、ラフスケッチを美しい画像に変換したり、空白部分に円を描いて関連画像を生成し、メモを視覚的に強化できる。

写真アプリでは、クリーンアップで写真の中の不要な要素を簡単に消すことができる

Apple Intelligenceは、Image Playgroundで独自性を視覚的に表現したり、Genmojiでカスタム絵文字を作成したり、校正ツールで文章を洗練させたりするのに役立つ。Siriはテキスト入力に対応し、会話能力が向上し、文脈を維持しながらユーザーの言葉を理解する。また、Apple製品に関する膨大な知識に基づいて質問に答え、画面収録の方法などを案内する。

Image Playgroundは、ユーザーが自分らしさをビジュアル表現するクリエイティブな新しい方法を提供する

校正ツールとSiriはChatGPTとシームレスに統合され、アプリを切り替えずにChatGPTの専門知識を活用し、タスクを迅速かつ容易に完了できる。さらに、アカウントを作成せずに無料でChatGPTにアクセスできる。

無料アクセスにはプライバシー保護機能が組み込まれており、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、OpenAIはリクエストを保存しない。ユーザーは、校正ツールとSiriのChatGPT連携を有効にするかどうか、また、使用タイミングや共有情報を完全に管理できる。

あらゆる段階でユーザーのプライバシーを保護するよう設計されたApple Intelligenceは、オンデバイス処理を優先する。ほとんどの生成モデルはデバイス上で実行され、より大規模なモデルが必要な場合は、プライベートクラウドコンピューティングがiPadのプライバシーとセキュリティをクラウドに拡張し、追加のインテリジェンスを提供する。プライベートクラウドコンピューティングでは、ユーザーのデータがAppleに保存・共有されることはなく、ユーザーのリクエスト処理にのみ使用される。

全く新しいiPad Air用Magic Keyboard

iPad Air用の新しいMagic Keyboardは、より手頃な価格でユーザーの可能性を広げるという。より大きな内蔵トラックパッドは、精密な作業を可能にし、新しい14個のファンクションキー列は、画面の明るさや音量調整などの機能に素早くアクセスできる。

新しいMagic Keyboardは、マグネットで装着し、Smart Connectorを介して電源とデータに瞬時に接続するため、Bluetooth接続は不要。機械加工されたアルミニウム製ヒンジには、充電用のUSB-Cコネクタも搭載されている。

まったく新しいiPad Air用Magic Keyboardは、14のファンクションキー列とより大きなトラックパッドを備え、お求めやすい価格で、ユーザーの可能性を拡げるという

2倍のストレージとA16チップでアップデートされたiPad

Appleは、ストレージ容量を前世代の2倍に増やし、A16チップを搭載したiPadをアップデートし、顧客にさらなる価値を提供する。A16チップは、iPadOSでの日常的なタスクと体験を大幅に向上させ、バッテリー持続時間は従来通り一日中持続する。アップデートされたA16搭載iPadは、前世代より約30%高速で、A13 Bionic搭載iPadより最大50%高速である。A16により、アップデートされたiPadは、最も売れているAndroidタブレットより最大6倍高速となる。

前世代と比べて、A16搭載のiPadは、Morpholio Traceなどのアプリのためのパフォーマンスを大きく向上させながら、バッテリーはこれまで通り一日中使用できる

iPadOS 18によるパワフルでインテリジェントな機能

iPadOS 18は、iPad体験をさらに多機能かつスマートにするパワフルな機能を提供する。iPad独自の能力に合わせて設計された計算機は、Apple Pencilを新しい方法で使用しながら数式を解ける。計算メモでは、手書きまたはテキストで数式を入力すると、答えが手書き風に表示される。変数を作成・使用したり、方程式を追加してグラフに挿入することも可能。メモアプリで計算メモにアクセスし、他のメモでも計算機能を利用できる。

メモアプリでは、手書きメモがより滑らかで柔軟になる。スマートスクリプトは、手書きテキストの編集、スペースの挿入、テキストのペーストなどを可能にする。Apple Pencilで文字を書くと、リアルタイムで自動的に調整され、滑らかで読みやすい文字になる。

新しい録音・文字起こし機能により、講義や会話を録音し、音声と同期した文字起こしで特定の瞬間を検索できる。

ホーム画面では、アイコンやウィジェットの外観をカスタマイズしたり、サイズを変更したりできる。再設計されたコントロールセンターは、サードパーティ製アプリの新しいコントロールを整理するなど、日常的なタスクへのアクセスを容易にする。