
日本カメラ博物館では、2025年7月1日(火)から9月21日(日)まで、特別展「なにがスゴイのこのカメラ」を開催する。
1839(天保10)年、世界で初めて市販化されたカメラが登場して以来、カメラは急速な進化を遂げていった。その発展の過程で、無数の革新的技術、ユニークなデザイン、画期的なアイデアが生まれ、カメラはただの撮影の道具にとどまらず、私たちの生活を豊かにする文化的なツールとしての地位を確立した。
しかし、長い歴史の中で技術が高度化し、多様性が広がるにつれ、「このカメラの何がすごいのか?」というそもそもの部分が、一般ユーザーには見えにくくなっていることも事実だ。
そこで、日本カメラ博物館では、特別展「なにがスゴイのこのカメラ」を通じて、その問いに対する答えを、実物資料をもとに提示する。
同展示では、カメラの「スゴイ」について、革新的な機能、技術の歴史、優れたデザインなどを丁寧に解説することで、カメラの魅力を掘り下げていく。展示では、各時代の象徴的なカメラや驚きの仕組みなどを紹介し、訪れた人々に新たな学びや感銘を提供するとしている。
展示予定資料
- 「認定されてスゴイ」:各種機関に認定されたカメラ
- ペタル、世界一長い写真を撮影した360°回転カメラ ギネスブック
- トプコンREスーパー、東芝アレグレットPDR-2 未来技術遺産(国立科学博物館)
- ズノー、ミランダT、アサヒフレックスⅠ、他 機械遺産(日本機械学会)
- 「複合製品がスゴイ」:〇〇とカメラの合体
- ラメラ ラジオとカメラ
- セプトンペン ペンとカメラ
- シャープ J-SH04 携帯電話とカメラ
- 「日本のカメラはスゴイ」:日本の歴史的カメラ認定
- チェリー手提暗函 国産最初の量産カメラ
- リリー手提暗函2号 輸出された大正時代のカメラ
- カシオ QV-10 液晶モニター付きの最初
- 「海外のカメラもスゴイ」:世界各国のカメラ
- フォクトレンダー・ダゲレオタイプカメラ オーストリア/写真用の明るいレンズ
- デュフレックス ハンガリー/一眼レフ機構
- 紅旗 中国/漢字のカメラ
- 「JCI I PASSEDがスゴイ」:輸出検査合格ラベルなど
- オリノックス、トプコン ウィンクミラーE JCII PASSEDラベル付き
- ポラロイド 5000ソナー 外国製だが検査基準合格を証明
- パールリバー 偽物PASSEDラベル
- 「製造台数がスゴイ」:長く人気を博したカメラ
- ゼニットE シリーズ 1200万台以上製造の一眼レフカメラ
- マミヤフレックスC シリーズ 約40年にわたって生産
- キヤノンEOS シリーズシリーズ 全体で1億台以上生産
- 「先端技術がスゴイ」:各時代の先端技術
- コンタフレックス 電気をカメラに取り入れたカメラ
- ポラロイド ランドカメラ95 最初のインスタントカメラ
- ニコンCOOLPIX P1 最初のWi-Fi機能内蔵カメラ
- 「小さくてスゴイ」:19世紀~21世紀の超小型カメラ
- シュタインハイル・グロッシェンカメラ 19世紀の極小型カメラ(レプリカ)
- コンパス 時計メーカー製造の小型多機能カメラ
日本カメラ博物館では、2025年7月1日(火)から9月21日(日)まで、特別展」:19世紀~21世紀の超小型カメラ
- 「働くカメラがスゴイ」:水中、極地、宇宙カメラ、他
- ニコノス 水中カメラ
- 99式極小型写真機 航空写真用カメラ
- マミヤピストル 警察用ピストル型カメラ
- 「感光材料の進化がスゴイ」:感光材料の発展
- ジルー・ダゲレオタイプカメラ 銀板写真・世界初の市販カメラ
- ザ・コダック 最初のロールフィルム用カメラ
- 写ルンです、チェキシリーズ 現在でも製造されているフィルムカメラ
- 「かっこよくてすごい」:デザイナーが手掛けたカメラ
- コダック バンタムスペシャル ウォルター・ドーウィン・ティーグ
- ハッセルブラッド シクステン・サッソン
- ズノー GKデザイン
※掲載は展示予定品の一部。展示品や各テーマは変更される場合がある。
特別展「なにがスゴイのこのカメラ」概要
開催期間 | 2025年7月1日(火)~ 9月21日(日) |
展示品 | 小さい、カッコイイ、複合製品、特別な機能、製造台数など、いろいろな「スゴイ」をもつカメラを、ジャンル別に紹介。(展示点数約150点を予定) |
常設展等 | 常設展として「日本の歴史的カメラ」、世界最初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」、「ライカコーナー」、「カメラのおもちゃコーナー」、ピュリツァー賞を受賞した報道写真家・沢田教一のカメラなどを展示 |
図録販売 | 今回展示される資料を収めた図録を制作し、日本カメラ博物館受付にて販売する。または通信販売も利用できる。 |
開館時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日) ※展示替え期間(6/23~6/30、9/22~9/29) |
入館料 | 一般 300円、中学生以下無料、団体割引(10名以上)一般 200円 |
所在地 | 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル |
交通機関 |
東京メトロ◎半蔵門線半蔵門駅下車 4番出入口より徒歩1分 東京メトロ◎有楽町線麹町駅下車 3番出入口より 徒歩8分 都営バス「都03(四谷駅-半蔵門-日比谷-銀座四-晴海埠頭)」 都営バス「宿75(新宿駅西口-東京女子医大前-四谷駅前-半蔵門-三宅坂)」 半蔵門停留所下車 徒歩 4分 ※駐車場はない |
