
DJIは、どんなアングルからでも自由な撮影を可能にするドローン「DJI Mavic 4 Pro」を発表した。ラインアップと希望小売価格は以下の通り。
- DJI Mavic 4 Pro 512GBクリエイターコンボ:税込497,860円
- DJI Mavic 4 Pro Fly Moreコンボ:税込355,850円
- DJI Mavic 4 Pro(DJI RC 2):税込277,200円
DJI Mavic 4 Proは、新開発の1億画素Hasselbladセンサーと大型CMOSデュアル望遠カメラ、360°回転対応のインフィニティジンバル、最長51分の飛行時間、改良された全方向障害物検知、そして30km(日本国内では最大15km)のHD映像伝送を搭載している。
DJIのプロダクトエクスペリエンスディレクター、フェルディナンド・ウルフ氏は次のようにコメントしている。
ウルフ氏:前モデルを発売した際、トリプルカメラを搭載した初のドローンであり、コンテンツクリエイターがワンタップで撮影構図を切り替えられるものでした。
Mavic 4 Proの革新的な360°回転インフィニティジンバルはさらに進化し、より多くの撮影オプションを可能にする。同社は、人々がどのように撮影を工夫し、この技術が切り開くシネマティックな可能性をどのように活用するのかを期待しているという。

さらに進化した3眼カメラシステム搭載
Mavic 4 Proは、28mm・70mm・168mmの焦点距離を持つ高性能な3眼カメラシステムを搭載し、広大な風景から細部のクローズアップまで幅広い撮影が可能。3つのカメラすべてにデュアルネイティブISOフュージョンが搭載されており、高ISOと低ISOの利点をシームレスに融合した。さらに最大5フレームのRAWスタッキングや、フリーパノラマ、全カメラ対応の被写体フォーカスなど、プログレードの映像品質を実現するという。

精密に設計された4/3型CMOS Hasselbladカメラは、新開発の1億画素センサーを搭載し、優れた色再現性を実現するハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(HNCS)に対応。1億画素の圧倒的に美しい映像を撮影でき、細部まで鮮明に描写。ポストプロダクションにおいてもかつてない柔軟性を発揮するという。f/2.0~f/11の幅広い絞り値で、低照度でもノイズの少ない映像を撮影でき、印象的な10本の光条効果も表現できる。
48MPの1/1.3インチセンサーとf/2.8の絞りを備えた70mm中望遠カメラは、新しい画像処理エンジンにより、画質がさらに向上。70mmの焦点距離は、被写体を強調する圧縮効果を生み出すことができ、ダイナミックなポートレートやオービット撮影に最適だとしている。
50MPの1/1.5インチセンサーとf/2.8の明るい絞りを備えた168mm望遠カメラは、望遠光学用に最適化されたジンバルアルゴリズムを活用し、遠距離空撮においても卓越した画質と安定性を実現する。その長い焦点距離により、奥行き感が大きく抑えられ、被写体を鮮明に際立たせるフラットな構図が生まれる。被写体フォーカス機能と組み合わせることで、息をのむようなクローズアップ撮影もスムーズに行える。

さらに、ズームアウト時には広大なスカイラインを、ズームイン時には精緻な都市のディテールをとらえる高精細なフリーパノラマ撮影が可能だという。
プログレード映像をすべての人に
3つのカメラすべてが4K/60fps HDR動画に対応している中、Hasselbladメインカメラはさらに強化され、6K/60fps HDR撮影と、約16ストップという驚異的なダイナミックレンジを実現。中望遠カメラと望遠カメラは、それぞれ14ストップと13ストップのダイナミックレンジを備えており、明暗差の激しい環境でも細部まで豊かに描写する。
動きをスローにしてドラマチックな緊張感や視覚的インパクトを加えたい場合には、Hasselbladメインカメラと中望遠カメラが4K/120fps撮影に対応し、望遠カメラは4K/100fpsで撮影できる。
3つのカメラすべてが10ビットD-Log、D-Log M、HLGの各カラープロファイルに対応しており、撮影した映像全体で一貫した色再現が可能だ。
360°インフィニティ ジンバルで限界を突破
DJIドローンでは初めて、Mavic 4 Proは革新的なジンバルを導入し、360°の完全な回転と70°の上向き撮影を可能にし、これまでにないアングルを叶えるという。カメラから直接ドラマチックな「ダッチアングル」を撮影したり、滑らかで重力を感じさせない動きで、空撮ストーリーテリングの可能性を新たに切り拓くことができる。

低照度でも安全に
6基の高性能な低照度対応魚眼センサーとデュアルプロセッサーの搭載により、Mavic 4 Proは高解像度の環境認識を実現。低照度下でも、最大時速18mで全方向への障害物回避が可能だ。衛星信号が届きにくい峡谷や都市部でも、高性能なビジョンシステムにより、ドローンの正確な位置を把握できる。
さらに、リアルタイムのビジョンポジショニングとマップ構築技術を活用し、十分な明るさがある環境下で飛行経路を記録。GPSが使えない状況でも自動でホームに帰還する。
Mavic 4 ProはActiveTrack 360°を搭載し、低照度下でも高い安定性で映画のような滑らかなトラッキングを実現。トラッキングが始まると、被写体が橋の上に立っていたり、下半分が茂みで部分的に隠れているような場合でもフォーカスを維持し続ける。最大200m先の車両を検知し、進行方向を正確に把握することで、プロ品質の自動車映像撮影を可能にする。

飛行能力の限界に挑む
Mavic 4 Proは、空力に優れたデザインと高効率の推進システム、そして95Whのバッテリーによって、最大51分の飛行時間、最高時速90km、航続距離41kmを実現。ロケ地の下見、飛行操作の練習、タイムラプス撮影、望遠レンズを使ったパノラマ写真の撮影など、どんな場面でもユーザーは安心して操作できる十分な飛行時間を確保できる。
Mavic 4 Proのハードウェアが持つ性能を最大限に引き出すのが、次世代の独自アルゴリズムを活用したDJI O4+伝送システムだという。これにより、最大30kmの超長距離10bit HDR映像伝送を可能にし、都市部など電波干渉の多い環境でも通信の切断リスクを大幅に低減する。
プロ向けドローンに最適な高性能送信機が新登場
Mavic 4 Proに対応する送信機として、プロフェッショナルな空撮映像制作のためにDJI RC Pro 2が設計された。高輝度の7インチMini-LEDディスプレイにより、鮮明な映像を映し出す。回転式スクリーンはドローンのジンバルと即時に同期し、縦向き撮影にも対応する。さらにHDMIポートも備えている。

RC Pro 2は業務用レベルのマルチビーム高感度アンテナにより、非常に信頼性の高い映像伝送を実現。折りたたみ式の一体型設計で、RC Pro 2画面を展開するとすぐに電源が入る。さらに、最大4時間のバッテリー駆動と128GBの内蔵ストレージを備え、内蔵マイクやDJI Micシリーズと連携することで高音質な音声を録音できる。デザインから操作体験まで、DJI RC Pro 2はMavic 4 Proやその他のDJIカメラドローンにとって、"究極の"パートナーだとしている。
効率的な並列充電で、バッテリーは常にスタンバイ
DJI Mavic 240W電源アダプターを使えば、Mavic 4 Proのパラレル充電ハブは約50分でバッテリー1本をフル充電でき、Mini SDCポート経由で3本のバッテリーを同時に充電することも可能だ。

パラレル充電ハブは、残量が最も少ないバッテリーを優先的に充電することで、効率よく電力供給を行う。3本すべてのバッテリーが同じ残量になると、パラレル充電に切り替わり、約90分で3本すべてをフル充電できる。
バッテリーの蓄電を活用することで、パラレル充電ハブは100Wのモバイルバッテリーとしても使用可能であり、現場でスマートフォンやノートPCへの高速充電を可能にする。さらに、複数のバッテリーの残量を、最も残量の多いバッテリーに集約できる電力移行機能を備えている。
DJI Mavic 4 Pro 512GBクリエイターコンボ

- DJI Mavic 4 Pro 512GB高速ストレージ内蔵(利用可能領域 約460GB)
- DJI RC Pro 2送信機
- 240W 電源アダプター1個
- USB-C − USB-C 高速データケーブル
- 予備のインテリジェントフライトバッテリー2本
- パラレル充電ハブ
- ショルダーバッグ
DJI Mavic 4 Pro Fly Moreコンボ

- DJI Mavic 4 Pro 64GBストレージ内蔵(利用可能領域 約42GB)
- DJI RC 2送信機
- 予備のインテリジェントフライトバッテリー2本
- DJI 100W USB-C 電源アダプター
- パラレル充電ハブ
- ショルダーバッグ
DJI Mavic 4 Pro(DJI RC 2)

- DJI Mavic 4 Pro 64GBストレージ内蔵(利用可能領域 約42GB)
- DJI RC 2送信機

