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Blackmagic Designによると、ABCテレビ・テレビ朝日系で放送されたドラマ「素晴らしき哉、先生!」の撮影に、URSA Mini Pro 12KおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proが使用されたという。また、同作のグレーディングにはDaVinci Resolve Studioが使われた。

「素晴らしき哉、先生!」はABCテレビ制作のテレビドラマで、生田絵梨花が主演を務めた。同作は、新米教師・笹岡りおの奮闘する姿を描いた作品だ。Z世代の高校教師であるりおは、教職二年目にして退職を考えるほどストレスを抱えている。しかし、現代の教育現場の課題や生徒たちとの関係性を通して、教師として成長していく。

同作の撮影を担当した今野晶喜氏は次のようにコメントしている。

今野氏:高校を舞台にしているので、教室のシーンではキャストが30人以上います。そのためマルチカメラで撮影しました。メインカメラにURSA Mini Pro 12K、そしてBカメ、CカメにPocket Cinema Camera 6K Proを使いました。教室を半分に分けて、まず片側の生徒たちをどんどん撮っていき、そのあともう片方を撮る、という撮り方をしました。

連続ドラマではRAWで撮らせてもらうことがあまりないのですが、この作品では映画的に撮りたいというお話があって、24PのBlackmagic RAWで収録することになりました。Blackmagic Designのカメラは、自分でも所有していて、使いやすさや色の良さなども分かっていました。また、マルチカメラ撮影において、Pocket Cinema Cameraは予算的に導入しやすい点を考慮し、採用しました。

同作の撮影ではSIGMAのシネマレンズの18-35mmと50-100mmが使われ、また、プラクティカルライティングの手法(光源がフレームの中に直接見える状態)が取り入れられている。

また、グレーディングにはDaVinci Resolve Studioが使用されたという。

今野氏:第1話分の撮影が終わった時点でグレーディングに立ち会って、スキントーンの調整やどの色を強調するかなどを話し合いました。また、自分自身でもDaVinci Resolveを使い、ARRIとKodakのLUTを混ぜたLUTを作って、それを使用して撮影しました。

Blackmagic Designのカメラ機能ではフォルスカラーが使いやすくて気に入っています。連続ドラマの撮影という時間が制約された状況で色を作り込んだり、光量を見るときに、すごく便利ですね。