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Blackmagic Designによると、Calvin Universityが同校初のフットボールシーズンの放送と配信に、Blackmagic ReplayおよびDaVinci Resolve Replay Editorを導入したという。

Blackmagic Replayは、キャンパス全体にわたる学術および放送ネットワーク用のBlackmagic Design製品を多数用いたワークフローに新たに追加された。このワークフローは、他の多くの大規模な大学を遥かにしのぐスケールで、数十台のハイエンドのデジタルフィルムカメラ、ライブプロダクションスイッチャー、DaVinci Resolveポストプロダクション・ソフトウェア、Blackmagic Cloud Store 80TBおよびBlackmagic Cloud Store Max 24TBネットワークストレージが含まれる。

ミシガン州グランドラピッズに拠点を置く同校は、アメリカのトップ地方大学の一つにランクされているキリスト教系の大学だ。同校には3,700人を超える学部生と大学院生が在籍しており、昨年だけで550回の放送を行っている。

同校のビデオプロデューサー主任のネイト・ポーター氏は、学生と専門家のチームと協力し、増え続ける放送におけるスタッフの管理を行っている。

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同氏は次のようにコメントしている。

ポーター氏:中規模の地方校である当校の放送スケジュールは、大手ネットワークに匹敵するものです。当校のチームは、スポーツからコンサート、講義、礼拝まで、マーケティング、ストーリーテリング、ライブプロダクションなど、幅広いメディア関連の作業を担当しています。18チームのスポーツイベントを配信し、9つのキャンパスで制作を管理しています。メディア制作の授業をサポートし、学業のニーズを満たしながら、ダイビング大会からコンサート、そして礼拝と滞りなく扱っています。

一度に4つの放送を同時に行うために、同氏は85台のBlackmagic Design製品を中心としたファイバーベースの放送、配信、ポストプロダクション・ワークフローを構築した。

これには、Blackmagic URSA Broadcast G2カメラ、Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2、Blackmagic Studio Camera 6K Pro、Blackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2、多様なBlackmagic Pocket Cinema Cameraデジタルフィルムカメラ、様々なATEMライブプロダクションスイッチャー、20台以上のHyperDeck放送デッキ、数十台の放送コンバーター、Blackmagic Universal Videohub 288 x 288および多数のBlackmagic Videohub 12Gルーター、Blackmagic CameraおよびStudio Fiber Converter、DaVinci Resolve、DaVinci Resolve Speed Editor、Blackmagic Web Presenter配信ソリューション、DeckLinkおよびUltraStudioキャプチャー・再生カードおよび機器が含まれる。

Blackmagic Cloud Store 80TBとBlackmagic Cloud Store Max 24TBがストレージとして使用されており、キャンパス全体における共同作業を可能としている。

ポーター氏:プロジェクトを運営する学生は、様々なBlackmagic Designの製品を含む、業界標準の機器で実践的な経験を積んでいます。教員たちと緊密に協力し、学生はすべてのプロジェクトをCloud Store 80TBに保存しています。この体制により、誰かがチームに新たに加わった時点で、すでに使用しているシステムに精通しているため、効果的に共同作業を行えます。

同校初のフットボールプログラムの導入により、同氏は全ホームゲームの放送および配信のために完全なセットアップの構築を依頼された。大学のスタジアムは最初のシーズンの時点では完成しておらず、2024年のホームゲームはすべて近くの高校のスタジアムで行われたため、セットアップは移動可能である必要があった。リプレイ機能の追加は、同氏の計画における重要な要素の一つだったという。

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試合は複数のBlackmagic URSA Broadcast G2とBlackmagic Micro Studio Camera 4K G2, で撮影され、フッテージはキャンパスのコントロールルームに送信され、リプレイを実行したり、グラフィックを追加している。

リプレイのプロセスについてポーター氏は以下のように説明する。

ポーター氏:スポッターが様々なカメラアングルをBlackmagic Multiviewでモニタリングし、リプレイの担当者にどのカメラが最も良いかを伝えます。Blackmagic CloudとCloud Storeに接続されたコンピューターでDaVinci Resolveを起動したセットアップは、再生とSNSのリール用にハイライトの編集の担当者が使用しています。Resolveのチャット機能のおかげで、ハイライトの担当者、リプレイの担当者、スポッターのすべてが共通の認識を持つことができ、誰もがチャット機能を気に入っています。

リプレイは、Blackmagic UltraStudio 4K Miniを接続したMac Studioで実行されており、ハイライトはPuget Systems PCで作成されている。いずれもBlackmagic Cloud Store Maxからの収録を読み込み、リプレイの担当者がハイライトのタイムラインを開き、必要に応じて再生を行う。

ポーター氏:作業のすべては、Blackmagic Designのワークフローに基づいて行われています。すべてのカメラフィードは、ATEM Constellation HDまたはATEM Miniシリーズのいずれかを介して送信され、シェーディング、タリー、通信、ルーティングが行われています。講堂、アリーナ、リサイタルホールなど、制作を行うすべての会場では、投影に使用する入力のスイッチャーとして、ATEMのいずれかの機種を使用しています。

ポストプロダクションに関しては、編集はすべてResolveで行っており、Cloud Project Serverを大変気に入っています。キャンパス内のどのコンピューターからでも簡単にアクセスして、中断したところから再開できます。また、エディット、Fusion、カラー、Fairlightのページをワンクリックで切り替えられる点も非常に便利ですね。

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