Blackmagic Design導入事例:FIRST Long Islandの場合

Blackmagic Designによると、幼稚園から高校までの生徒にSTEMの取り組みを実践する場を提供する非営利団体、FIRST Long Islandが、ATEM SDI Extreme ISOとATEM Mini Proライブプロダクションスイッチャーを使用して競技を強化しているという。

同組織は、毎年14件以上のイベントを開催しており、100校以上の学校と、テクノロジー関連業界のリーダーを目指す1,500人以上の学生が関わっている。

ニューヨーク州立大学(SUNY)のファーミングデール州立大学でサイバーセキュリティを学ぶ学生で、FIRST Long Islandプログラムの長年の参加者からオーディオビジュアル担当のボランティアになったライアン・フィスター氏は現在、同組織のイベントの舞台裏で運営の技術的な側面をサポートしている。これらのイベントでは、年齢グループに応じてレゴのロボットから最大120ポンド(約9kg)の金属製ロボットまで、様々なロボット競技が行われる。フィスター氏は、同組織が2018年にATEM Television Studioを購入して以来、Blackmagic Design製品を使用している。ライブプロダクションのワークフローを合理化して更新する機会を見出したフィスター氏は、ATEM Television Studioを現在のセットアップに置き換えた。

各競技場に2台ずつ設置された計4台のカメラからの映像は、ATEM SDI Extreme ISOに入力され、ビデオウォールに送信される。このビデオウォールは、長方形を形成するように配置された4台のテレビで構成されており、ロボットの試合のクローズアップショット、試合のスコア、ショーのランキングを観客に表示する。ATEM Mini Proは、閉会式が行われる講堂など、他のイベントスペースのカメラからのフィードをサポートしているので、遠隔地の視聴者はすべてのアクティビティエリアを見ることができる。

フィスター氏は次のようにコメントしている。

フィスター氏:ATEMのコンパクトなサイズは素晴らしいですね。新しい機能でワークフローを強化できますが、スペースは最小限に留められます。例えば、ATEMの直接配信機能により、競技の様子をTwitchやYouTubeに直接配信できるので、家族や学生たちが自宅で競技を視聴できます。

フィスター氏はまた、Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kデジタルフィルムカメラを使用し、競技中の観客のリアクションや開会式および閉会式などをキャプチャした。

フィスター氏:このカメラを選択した理由は、Blackmagic Designのエコシステムの中で上手く機能すること、そしてMFTマウントにより、特定の用途に応じて様々なレンズを使用できることです。ATEMと組み合わせてスタジオカメラとして使用したり、単独で使用して競技中の興味深い瞬間を撮影したりできます。非常に多用途で柔軟性に優れたカメラです。

各イベントには25〜30人ほどのボランティアスタッフがいます。そのうちの2〜3人はライブプロダクションと配信を担当運営していますが、中には学生競技者もいます。学生ボランティアをトレーニングすることは非常に簡単です。シンプルさが鍵ですね。しかし同時に、ATEMは多くの機能を搭載したプロ仕様のツールでもあるので、学生たちにとって、学びを続けるための貴重な機会だと思います。

FIRST Long Islandは、学校、企業、コミュニティ組織間のパートナーシップを構築し、学生がテクノロジー、エンジニアリング、科学分野でのキャリアを追求するよう刺激を与える学校カリキュラムを採用するというビジョンを掲げて、30年以上前に設立された。同組織は、その設立以来、戦略的パートナーシップを通じて、学生に30,000件を超えるインターンシップや仕事を提供してきた。同組織は現在、ニューヨーク州ロングアイランドのほぼすべての学区でロボット工学プログラムを実施している。