昨日、ブラックマジックデザインがDaVinci Resolveにおいて新たに「Apple ProRes RAW」をサポートすると報じた。この発表に関し、同社CEOであるグラント・ペティ氏よりコメントが寄せられたため、その詳細を伝える。
ブラックマジックデザインは、DaVinci Resolve 20.2（正規版）およびBlackmagic Camera 9.8パブリックベータを発表した。これにより、新しいiPhone 17 Proで撮影されたフッテージを含むApple ProRes RAWに加え、ProRes RAW HQファイルフォーマットのサポートが追加される。さらに、Blackmagic CameraとBlackmagic Video Assist 12Gの将来的なアップデートでも、両方のProRes RAWファイルフォーマットが追加される予定である。DaVinci Resolve 20.2およびBlackmagic Camera 9.8パブリックベータは、Blackmagic Designウェブサイトから無償でダウンロード可能。
DaVinci Resolve 20.2、Blackmagic Camera 9.8パブリックベータ、そしてBlackmagic Video Assist 12GによるProRes RAWの収録は、IBCのBlackmagic Designブース（7.C49）にて展示される。
Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
ペティ氏：キャプチャー・再生製品やプロ仕様の編集ソフトウェアにProRes RAWフォーマットが追加されたことを受け、今後も既存の製品のソフトウェアアップデートに継続的に取り組んでいきます。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kのユーザーは、これまで圧縮ProRes 422フォーマットで収録することが可能でしたが、今後はProRes RAWで収録したファイルをDaVinci Resolve Studioでネイティブ再生できます。ユーザーの皆様に、この無料アップデートをお届けできることを大変嬉しく思います。
DaVinci Resolveについて
DaVinci Resolve Studioは、編集、カラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクションをひとつのソフトウェアに融合した、世界唯一のソリューション。エレガントでモダンなインターフェースは、初心者でも即座に習得でき、簡単に操作できるが、プロの作業にも対応できるパワーを備えている。
DaVinci Resolve Studioでは、複数のアプリケーションを習得したり、タスクごとにソフトウェアを切り替える必要がないので、高品質でスピーディな作業が可能。つまり、全過程を通してカメラオリジナルの高画質で作業でき、単一のアプリケーションで自分専用のポストプロダクションスタジオを実現できる。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kについて
プロ向けの機能を搭載し、ハリウッド映画と同じルックが得られるBlackmagic Pocket Cinema Cameraは、シンプルなビデオカメラよりはるかに優れているという。ハイダイナミックレンジ、低照明条件での優れたパフォーマンス、Blackmagic RAWにより、正確なスキントーンや、リッチで自然なカラーに対応した劇場映画品質のイメージが得られる。
簡単にフォーカス合わせができる5インチの大画面LCD、SDカードおよびCFastメディアへの収録、外付けUSB-Cメディアディスクへの収録、MFTレンズマウントなど、高度な機能を搭載。編集、カラーコレクション、オーディオポストプロダクション、VFX用のDaVinci Resolve Studioも同梱。
Blackmagic Cameraについて
Blackmagic Cameraは、iPhoneまたはiPadにBlackmagicのデジタルフィルムカメラのコントロールと画像処理機能を追加し、その真価を引き出すという。ハリウッドの劇場映画と同じシネマライクなルックを誰でも作成できるようになるとしている。インターフェースは、Blackmagic Designの受賞歴を誇るカメラと同じ、直感的かつユーザーフレンドリーな仕様である。つまり、プロ仕様のデジタルフィルムカメラと同様の操作性が得られ、フレームレート、シャッターアングル、ホワイトバランス、ISOなどの設定をタップ一回で調整できる。
また、Apple ProRes RAWなど、業界標準のファイルで4Kまでに対応しており、直接Blackmagic Cloudに収録することも可能。Blackmagic Cloud Storageを使用することで、世界各地のエディターと同時にDaVinci Resolve Studioプロジェクトで共同作業を行える。
Video Assistについて
Video Assistは、可搬性に優れたモニター、プロ仕様のレコーダー、ポータブルスコープ、カメラビューファインダーとして使用できるソリューション。あらゆるSDI/HDMIカメラに、高品質の収録コーデックと大型モニターを追加できるという。革新的なデザインに、4つの内蔵スコープ、改善されたフォーカスアシスト機能、タリーインジケーター、内蔵3D LUTなどの機能が搭載されている。
3Gシリーズは1080p60まで、12G HDRシリーズは2160p60までのフォーマットに対応。12G HDRシリーズは高輝度タッチスクリーンを搭載しており、HDRデジタルフィルムの収録や日光の下での屋外撮影に最適だという。さらに12G HDRシリーズは、Blackmagic RAWをサポートするカメラからのBlackmagic RAW収録が可能。
