NANLUX、パワフルで多用途なフルカラーライト「Evoke 600C」発表

卓越した光質・強力なカラー出力

Evoke 600Cは優れた出力と品質を実現する。強力な白色光とカラー光を提供し、小規模なロケーションではキーライトとして、大規模なシーンではフィルライトとして機能する。3mで20,820ルクス（25°リフレクター使用時、5600K）という光量を誇り、ほぼあらゆる制作に最適だという。

Nebula C8エンジンは、定評のあるNANLUX RGBLAC 6色エンジンをベースに、従来のカラーエンジンに見られるスペクトルの空白を埋めるディープレッドとインディゴカラーを追加した。Nebula C8エンジンは、dR（ディープレッド）、R（レッド）、A（アンバー）、L（ライム）、G（グリーン）、C（シアン）、B（ブルー）、I（インディゴ）のカラーで構成されている。

これによりEvoke 600Cは超広色温度範囲、豊かな彩度、優れた演色性を実現。CIE 1931可視色域の79％をカバーする。

可視色域ではRec. 2020を3％上回り、Rec. 2020カラースペースの92％をカバー。CRIは96、TLCIは97、TM-30スコアはRf 96、Rg 100となっている。

Evoke 600Cはさらに、CCT、HSI、RGBW、XY座標、ゲル、エフェクトモードを含む6つの内蔵照明モードを提供する。超精密な0.1％調光機能を備え、安定した低輝度性能により滑らかなフェードイン/フェードアウトを実現。現代の映像制作者に最適だという。

オールインワン設計・コンパクトで信頼性が高い

Evoke 600Cはプロ仕様のオールインワン設計を採用し、ランプヘッド、制御ユニット、電源を単一の7.26kgユニットに統合。サイズは358×246×205mm。マグネシウム合金製筐体は軽量でありながら耐久性に優れ、IP66規格に準拠した全天候型信頼性を実現した。

緻密な設計

Evoke 600Cの設計はあらゆる面で洗練されているという。BEマウントにはNANLUX独自のPosiTightロックシステムを採用し、動きを排除するとともにモディファイアへの追加の安全性を提供する。ヨークはオフセット設計で、両側ロック機構とアクセサリー取り付け用の追加1/4インチ-20および3/8インチネジを装備。バランス調整レールにより、ライトをヨーク上で前後に動かすことができ、様々なアクセサリーを取り付けた場合でも完璧なバランスを実現するとしている。

フィクスチャの拡張ポートは制御機器、信号ルーティング、電動アクセサリーに対応。AC/DC入力により、壁コンセント（100–240V）またはDC電源（48V/12.5A）からの直接給電が可能だ。

Evoke 600Cは、他のEvokeシリーズと同様の直感的な操作ロジックを採用し、2.4インチディスプレイ、3つのノブ、4つのボタンを備えている。NANLUX有線リモートコントローラー、NANLINK App 2.0、DMX/RDM、LumenRadio CRMX、Art-Net/sACN、リモートコントローラーなど、複数の制御オプションに対応。内蔵NFC機能により、NANLINK App 2.0を実行するNFC対応スマートフォンやタブレットと瞬時にペアリングできる。

完全なアクセサリーエコシステム

Evoke 600Cは新開発のBEマウント（電子接点付き）を採用。アクセサリーを認識し色かぶり補正を行うほか、電動アタッチメントの駆動も可能。電子接点のないアクセサリーに取り付けた場合でも照明機能は維持される。Bowensマウントアクセサリーエコシステムとの互換性を備え、NL-BEマウントアダプターを介してNLマウントアクセサリーにも対応する。

Evoke 600Cは、5つの内蔵ファンモードを備えた効率的な冷却システムを搭載している。スマートモードでは、平均騒音レベルはわずか31dB（A）。フルパワーでの長時間運転時でも、照明器具は静かで安定した出力を維持し、現場での音声収録を妨げない。

Evoke 600Cの主な特徴