Other World Computing(OWC)は、Hedgeとのパートナーシップを拡大したと発表した。これは、OWCの「Innergize」ソフトウェアをHedgeのメディア管理・バックアップアプリケーションである「OffShoot」に統合するもので、クリエイティブプロフェッショナル向けに、より高速で安全、かつ信頼性の高いワークフローを提供するとしている。

OffShootは、メディアのオフロードとバックアップにおける業界標準として広く認知されている。macOS向けに設計されており、カードやドライブなどのメディアから検証済みのコピーとアーカイブを複数同時に作成できる。チェックサム検証により、データの完全性を保証する。今回の統合により、OffShootユーザーは、カードの状態監視、フィールドファームウェアアップグレード、OWC Atlasメモリカードの最適化による性能維持といったOWC Innergizeの独自機能も活用できるようになった。

Other World Computing(OWC)の創業者兼CEOであるラリー・オコナー氏は次のようにコメントしている。

オコナー氏: クリエイティブプロは、技術が完璧に機能する時に最高の成果を生み出します。
OWC Atlasメモリーカードとリーダーはすでに比類なき信頼性と性能を提供しています。これに業界最高速のHedge OffShootと、OWC Innergizeの予防的な健全性・性能管理ツールを組み合わせることで、映像制作者、写真家、コンテンツクリエイターは、自身の映像データが安全に保護され、メディアが常に次のプロジェクトに備えているという完全な確信を得られます。

HedgeのCEO兼共同創業者ポール・マティース氏は次のようにコメントしている。

マティース氏: あらゆる機材と同様に、人々はカメラ用カードにも細心の注意を払っています。
OWCのInnergize技術がOffShootに完全に統合されたことで、クリエイターは最も必要な時——バックアップ作成時に——健康診断とメンテナンスを即座に行えるようになりました。

統合の詳細

OWC Innergizeは、OWC Atlasメモリーカードが最高のパフォーマンスと信頼性を発揮するよう、主に3つの機能で保証する。ヘルスチェック機能は、検証済みのフラッシュ寿命残量レポートを表示する。フィールドアップグレード機能は、ファームウェアを常に最新の状態に維持し、速度と互換性を確保する。サニタイズ機能は、隠しデータを完全に消去し、動画や連写撮影時のフレーム落ちを防止する。

一方、Hedge OffShootは、チェックサム検証付きの高速転送、取り込み時の素材フィルタリング、リネーム、ソートといった高度な機能でオフロードとバックアップを高速化し、OWC AtlasカードとOWCリーダーをシームレスにサポートする。

この連携により、OffShootはメディアバックアップの高速な手段であるだけでなく、カメラカードの健全性を維持し、ワークフローを中断させない信頼性の高いソリューションとなるという。

OWC InnergizeとHedge OffShootの連携機能は、今週開催されるIBC2025のOWCブース(ホール7、ブース7.A60)およびHedgeブース(ホール7、ブース7.A32)にて展示される(RAIアムステルダム、9月12日~15日)。