株式会社焦点工房は、同社が取り扱うThypoch「Simera」シリーズのライカMマウント対応・距離計連動レンズ「Simera 21mm f/1.4 ASPH.」を発売した。希望小売価格は税込153,000円。
Thypoch Simera 21mm f/1.4 ASPH.は、超広角の視野と開放 f/1.4の大口径を兼ね備えたレンズで、空間表現に新たな可能性をもたらすという。最短撮影距離0.23mにより、壮大な風景をダイナミックに捉えるだけでなく、被写体に迫る視点で細やかな表情や質感を描写することも可能だ。
光学系は非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ3枚で構成され、中心から周辺まで高い解像度と優れた歪曲収差補正を実現。14枚羽根の絞りは自然で滑らかな玉ボケと美しい光芒を生み出し、奥行きと立体感のある描写を可能にする。優れた光学性能と表現力を兼ね備え、そのライカ製 f/1.4シリーズを思わせる描写は、臨場感あふれる広角描写を求めるフォトグラファーにとって理想的な広角レンズだとしている。
特長
最先端の光学技術
フローティング設計を取り入れた緻密な光学構造により、コンパクトなサイズながらも優れた描写力を実現。画面中心から周辺にいたるまで高いシャープネスを維持し、6000万画素クラスの高解像センサーでも卓越した明瞭度と立体感を発揮する。
収差を抑えた高い解像力と美しいボケ
非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ3枚を組み合わせた高度な光学設計を採用。色収差やフレアを効果的に抑え、画面中心から周辺まで高いシャープネスとクリアな解像度を実現する。さらに、Thypochの高精度非球面レンズ技術により、ボケ内のオニオンリングを抑制し、なめらかで美しいボケ表現を可能にする。
広角21mmが描く臨場感
開放 f/1.4による浅い被写界深度が、被写体を立体的に際立たせる。最短撮影距離0.23mまで寄ることができ、広角ながら背景を柔らかくぼかした印象的な描写が可能だ。

Visifocus搭載
撮影距離に応じた被写界深度を可視化する、Visifocus(被写界深度ビジュアルスケール)を搭載。スケールには赤いドットマークを採用し視認性を向上。素早いピント合わせをサポートする。
クラシックデザインとモダンな操作性の融合
堅牢なオールメタルボディに、クラシカルな雰囲気の外観が独自の存在感を際立たせる。絞りリングには「太陽」と「月」のシンボルを刻印し、クリックの有無を切り替え可能だ。
レンジファインダーとEVFの切り替えをサポート
最短撮影距離は0.23mで、被写体に寄って細部まで鮮明に描写できる。さらにレンジファインダーでのフォーカスに対応し、フォーカスリングの0.7m位置にわずかな抵抗を設けることで、EVFへの切り替えが必要な距離を直感的に把握できる。
仕様
| 対応マウント | ライカM |
| 対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
| 焦点距離 | 21mm |
| レンズ構成 | 11群13枚(ASPH非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ3枚) |
| フォーカス | MF(マニュアルフォーカス)※距離計連動型 |
| 絞り | F1.4-F16 |
| 絞り羽根 | 14枚 |
| 最短撮影距離 | 0.23m |
| フィルター径 | 62mm |
| サイズ | 約Φ66×70mm |
| 質量 | 約424g |
| 付属品 | 前後キャップ、レンズフード |