251017_Simera_topaJp6NtN2

株式会社焦点工房は、同社が取り扱うThypoch「Simera」シリーズのライカMマウント対応・距離計連動レンズ「Simera 21mm f/1.4 ASPH.」を発売した。希望小売価格は税込153,000円。

Thypoch Simera 21mm f/1.4 ASPH.は、超広角の視野と開放 f/1.4の大口径を兼ね備えたレンズで、空間表現に新たな可能性をもたらすという。最短撮影距離0.23mにより、壮大な風景をダイナミックに捉えるだけでなく、被写体に迫る視点で細やかな表情や質感を描写することも可能だ。

光学系は非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ3枚で構成され、中心から周辺まで高い解像度と優れた歪曲収差補正を実現。14枚羽根の絞りは自然で滑らかな玉ボケと美しい光芒を生み出し、奥行きと立体感のある描写を可能にする。優れた光学性能と表現力を兼ね備え、そのライカ製 f/1.4シリーズを思わせる描写は、臨場感あふれる広角描写を求めるフォトグラファーにとって理想的な広角レンズだとしている。

251017_Simera_01oTa3wFgC

特長

最先端の光学技術

フローティング設計を取り入れた緻密な光学構造により、コンパクトなサイズながらも優れた描写力を実現。画面中心から周辺にいたるまで高いシャープネスを維持し、6000万画素クラスの高解像センサーでも卓越した明瞭度と立体感を発揮する。

収差を抑えた高い解像力と美しいボケ

非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ3枚を組み合わせた高度な光学設計を採用。色収差やフレアを効果的に抑え、画面中心から周辺まで高いシャープネスとクリアな解像度を実現する。さらに、Thypochの高精度非球面レンズ技術により、ボケ内のオニオンリングを抑制し、なめらかで美しいボケ表現を可能にする。

251017_Simera_02DMoOpMy5
レンズ構成/MTF図

広角21mmが描く臨場感

開放 f/1.4による浅い被写界深度が、被写体を立体的に際立たせる。最短撮影距離0.23mまで寄ることができ、広角ながら背景を柔らかくぼかした印象的な描写が可能だ。

251017_Simera_03PlI6jepQ

Visifocus搭載

撮影距離に応じた被写界深度を可視化する、Visifocus(被写界深度ビジュアルスケール)を搭載。スケールには赤いドットマークを採用し視認性を向上。素早いピント合わせをサポートする。

クラシックデザインとモダンな操作性の融合

堅牢なオールメタルボディに、クラシカルな雰囲気の外観が独自の存在感を際立たせる。絞りリングには「太陽」と「月」のシンボルを刻印し、クリックの有無を切り替え可能だ。

レンジファインダーとEVFの切り替えをサポート

最短撮影距離は0.23mで、被写体に寄って細部まで鮮明に描写できる。さらにレンジファインダーでのフォーカスに対応し、フォーカスリングの0.7m位置にわずかな抵抗を設けることで、EVFへの切り替えが必要な距離を直感的に把握できる。

251017_Simera_04R2GJa40E
作例
251017_Simera_05HiDxP5fp
作例
251017_Simera_06aJp6NtN2
作例

仕様

対応マウント ライカM
対応撮像画面サイズ 35mmフルサイズ
焦点距離 21mm
レンズ構成 11群13枚(ASPH非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ3枚)
フォーカス MF(マニュアルフォーカス)※距離計連動型
絞り F1.4-F16
絞り羽根 14枚
最短撮影距離 0.23m
フィルター径 62mm
サイズ 約Φ66×70mm
質量 約424g
付属品 前後キャップ、レンズフード