Avidは、没入型の音楽制作とワークフロー効率を大幅に向上させる機能豊富なアップデート「Pro Tools 2025.10」を発表した。
この最新バージョンは、ソニーの360 Reality Audio（360RA）にネイティブ対応し、SoundFlowの自動化機能を統合、アプリ内チュートリアルや6つの新しいInner Circle Rewardsを提供する。
Pro Tools Artist、Studio、Ultimateの全サブスクリプションユーザー、およびPro Tools Introユーザーが利用可能だ。
リスナーを360 Reality Audioで没入させる
Pro Tools 2025.10は、ソニーのオブジェクトベース360 Spatial Sound技術を基盤とした360RAにネイティブ対応。アーティストやプロデューサーは、リスナーの周囲、上下左右にサウンドを配置し、没入感のある音楽体験を創出できる。
主な特長は以下の通り。
- Dolby Atmosから360RAへのフォーマット変換：ステムや設定を自動的に引き継ぎ、同一セッション内で両フォーマットの編集を継続可能。
- プラグインの付属：Pro Tools StudioおよびUltimateのサブスクリプションユーザー向けに、Audio Futures WalkMix Pannerと360RA WalkMix Rendererの限定バージョンが付属する。
SoundFlowとの統合で複雑なタスクを自動化
業界をリードするワークフロー自動化プラットフォームであるSoundFlowをPro Toolsに直接統合。すべてのユーザーが1,700以上の無料マクロにアクセスでき、ステムのバウンスやトラック作成などの反復的な作業を自動化できる。
新しいSoundFlowパネルは全バージョンのPro Toolsで利用可能。プレミアムSoundFlowのサブスクライバーは、AI搭載のSession Assistantを含む全機能を利用できる。
また、SoundFlowによる新しい「Learn」タブでは、オーディオ録音やMIDI編集などの主要なワークフローを案内するインタラクティブなチュートリアルが提供される。
Inner Circle Rewardsで無料プラグインを入手
Pro Toolsの年間サブスクライバー向けに、6つの新しいInner Circle Rewardsが提供される。
- Acon Digital Verberate 2：リアルな空間シミュレーションを備えたリバーブ。
- Acon Digital DeBleed:Snare：AIによるスネアのかぶり除去ツール。
- Nightfox Audio Rendition Lite：高速な作曲を支援するMIDIコード/アルペジオプラグイン。
- Three Leap Expansions for Kontakt Player：新しいアイデアを刺激するループとサンプル。
その他の強化点
- Speech-to-Textの強化：オフラインおよびバッチ文字起こしに対応
- UIのカスタマイズ：ダークモードのサポート、MIDIワークフローの最適化
