CYMEは、Adobe MAX 2025にて、メディアマネージャーPeaktoのメジャー新バージョンを発表する。これにはAdobe Premiere Pro向けの新しいパブリックベータ版プラグインが含まれる。
このPeaktoプラグインは、ローカルおよび共有された全てのメディアをPremiere Pro内で直接、即座に検索・アクセス可能にすることで、ビデオ編集のワークフローを変革する。
インポートされたクリップのみを分析するPremiere ProのMedia Intelligenceとは異なり、Peaktoは編集者のローカルライブラリ全体、および他のPeaktoインスタンスから共有されたメディアにまで検索と発見の範囲を広げる。Peaktoの自然言語AIを使用することで、編集者はドライブ、NAS、カタログ(Adobe Lightroom、Premiere Proプロジェクト、Apple Photosなど)を横断してあらゆるショットを見つけ出し、ワンクリックでPremiereのタイムラインに直接取り込むことができる。
メディアへのアクセスと共有、ローカルで安全に
実行中のPeaktoインスタンスは、ローカルメディアに完全にアクセスできるが、クラウドを介さず、暗号化された直接のピアツーピア接続を使用して、インターネット経由でリモートの共同作業者とこのアクセスを安全に共有できる。
これにより、Premiere Proを使用する編集者は、あたかもすべてが単一の統合ライブラリの一部であるかのように、自身のローカルフッテージとPeaktoを通じて共有されたメディアの両方にアクセスできるという。これにより、分散したチームは、メディアをプライベートかつローカルに保ち、管理下に置きながら、流動的に共同作業を行うことが可能になる。
CYMEの共同創設者兼CTOであるマシュー・コップ氏は次のようにコメントしている。
コップ氏:Premiere Pro向けのPeaktoプラグインは、編集者がクラウドシステムの遅延やプライバシーリスクなしに、複数のドライブやNASにまたがるメディアアーカイブ全体に即座にアクセスし、検索することを可能にします。Peaktoは、ローカルおよびリモートのアセットをPremiere Proに直接接続することで、ビデオ編集者のためのコマンドセンターとなります。
AI搭載、クラウドフリーのインテリジェンス
オンデバイスAIを搭載したPeaktoは、データをクラウドに送信することなく、簡単なテキスト記述からシーケンスを識別し、検索することができる。目的のクリップが見つかれば、アクティブなPremiereのタイムラインに即座に挿入できる。
再定義されたプライベートコラボレーション
Peaktoはローカルメディアハブとして機能し、管理者は共同作業者に特定のフォルダやプロジェクトへのアクセス権を付与できる。
リモートユーザーは、ファイルがローカルかつプライベートに保存されたままで、必要なクリップのみを検索、プレビュー、ダウンロードできる。この新しいアプローチにより、チームはプライバシー、AI、生産性を一つのソリューションに組み合わせ、インテリジェントかつ安全に共同作業を行うことができる。
Peaktoは、その革新性が認められNAB Show 2025で「Product of the Year」を、SATIS 2024で「Jury’s Favorite award」を受賞した。Peaktoを開発したCYMEは、公式のAdobe Video Partnerでもある。
価格と入手方法
Peaktoはサブスクリプションで利用できる。
- Standard – Mac互換ソフトウェアと個人向けウェブアクセスを含む。月額10ドルから。
- Pro – マルチユーザーウェブアクセス、共同作業機能、ゲストアクセス、Premiere Proプラグインを追加。ユーザーあたり月額25ドル(約3,750円)から。
Standard版には、1年間のアップデートを含む永続ライセンスも用意されている。