ELYSASは、Inter BEE 2025への「Muse Prime T1.8 LF」シリーズの出展を発表した。このラインナップは、東洋の視覚美学における繊細さと詩的なエッセンスを現代の映画制作に統合し、クリエイターに視覚的ストーリーテリングへの新鮮なアプローチを提供するとしている。
同社はデジタル時代において、美的価値は純粋な技術的指標を凌駕するという信念のもと、Muse Primeシリーズにはブランド独自の「Melted Bokeh（メルティッド・ボケ）」を導入。これは、光と被写界深度を繊細に形作り、撮影監督が技術的な正確さだけでなく創造的な表現に集中できるよう導く特徴的な効果だとする。
Melted Bokeh：東洋的な映画思考の再定義
Melted Bokeh効果は、新しい「5ゾーン画像評価法」に基づいている。非点収差、像面湾曲、コマ収差、わずかな焦点面の回転、制御されたエッジのロールオフなどの光学的特性を慎重に取り入れ、柔らかく自然的で表現力豊かなボケを作り出す。
この設計は、独自の思考という東洋哲学を具現化している。トレンドやルールに盲目的に従うのではなく、映画制作者が独自のアイデアや視点を形成することを奨励するものだという。すべてのフレームにおいて、クリエイターは画像を能動的に解釈し形成するよう招かれ、想像力と洞察力が目に見えるシーンを超えて広がることを可能にする。
包括的なレンズラインナップ
Muse Primeシリーズには、25mm、32mm、40mm、50mm、75mm、100mm、および135mmマクロの7つの焦点距離が含まれる。ラージフォーマットセンサー向けに最適化されており、GFXシステムのGF 16:9モードにも対応する。T2.8の135mmマクロを除き、すべてのレンズが明るいT1.8の絞りを備え、優れた低照度性能、バランスの取れた映画的描写、そして独特のMelted Bokeh効果を提供する。
主な特徴
- Melted Bokehの美学：現代のデジタルカメラのために特別に設計
- 軽量設計：手持ち撮影やジンバル撮影に最適
- フロント径95mm：86mmフィルターに対応
- ラージフォーマットデジタルカメラに最適化：GF 16:9モードを含む
- オプションのカスタム光学コーティング
- フォーカスブリージングがほぼゼロ
- T1.8の絞り：S35換算でf/1のフレーミングに相当する高速絞り
- LPLおよびPLマウントオプション：将来の業界標準に準拠
- バランスの取れたシャープネスとコントラスト：すべての焦点距離で一貫したボケと色味
- 高性能を手頃な価格で：妥協のないプロ品質
クリエイターのための映画制作ツール
Muse Prime T1.8シリーズは、卓越した光学性能、堅牢な構造、手頃な価格を兼ね備え、クリエイターの物語表現を強化するツールを提供する。細部へのこだわり、光の制御、そして東洋の独立した思考哲学を通じて、ELYSASは映像制作者が技術的制約を超越し、自らの洞察力と創造性で各フレームを積極的に形作ることを促すとしている。
