ゼンハイザージャパン株式会社は、ワイヤレスマイクロフォンシステム「EW-DX」が1.2 GHz帯に対応した新モデルを発売する。日本での発売日、価格は未定。なお、同製品は2025年11月19日(水)より開催している「Inter BEE 2025」にて展示する。
このたび1.2 GHz帯に対応したことで、従来のテレビホワイトスペース帯に加え、地上波放送との共用を回避した専用帯域での運用が可能になった。これにより、電波の混雑や地域差の影響を受けにくく、全国各地のライブやツアー、放送・劇場など、あらゆるワイヤレス運用の現場で安定した通信環境を実現するとしている。

EW-DXについて
EW-DXは、ゼンハイザーが長年にわたり培ってきた無線技術と音響設計のノウハウを結集し、プロフェッショナルの現場におけるワークフローを簡素化するデジタルUHFワイヤレスマイクロフォンシステムである。2チャンネルのハーフラック(9.5インチ)モデルと4チャンネルのフルラック(19インチ)モデルをはじめ、複数のレシーバー構成を備え、用途や環境に応じて柔軟に選択できる。
Danteネットワークオーディオ対応、AES-256暗号化、PoE給電およびイーサネット制御ポートなど、最新のネットワーク環境に適合した設計により、安全かつ効率的なシステム運用を実現する。
EW-DXは、セットアップとモニタリングを合理化するツールを搭載している。オートスキャン機能により、ボタンを押すだけで等間隔チューニンググリッドを使用してチャンネルを自動割り当てし、相互変調干渉を回避しながら、より多くのチャンネルを確実に設定できる。Sennheiser Smart Assistアプリを用いてモバイルデバイスからシステムを操作できるほか、SoundBase、Sennheiser Control Cockpit、Wireless Systems Manager(WSM)などのソフトウェアを使用すれば、複雑なネットワーク環境でもリモートで監視と調整を行うことができる。
また、Link Density Modeの有効化により、限られたスペースにより多くのチャンネルを展開でき、Evolution Wireless Digitalシリーズの各コンポーネントとの互換性を活かして拡張性の高いシステム構築を可能にする
さらに、ゼンハイザー独自のSePacオーディオコーデックと新開発のコンバージョン技術により、カプセル入力からシステム出力まで優れた音声の透明性を確保。インテリジェントなSwitching Diversityがオーディオフレーム間でアンテナを自動切り替えし、乱れのない安定した伝送を実現する。
EW-DXは、最大88 MHzのスイッチング帯域幅、12時間のバッテリー駆動、機器内充電機能を備え、ライブ、放送、劇場、イベントなど多様な現場での使用に対応。ハンドヘルドボディパック型トランスミッター、ワイヤレステーブルスタンド、各種アンテナや充電ソリューションなど、充実したアクセサリーにより、ワイヤレス運用ニーズに応えるとしている。
