総合光学機器メーカーの株式会社タムロンは、第4回「TAMRON フォトコンテスト 2025」の審査結果を発表した。
第4回「TAMRON フォトコンテスト 2025」へは多数の応募があり、作品総数は6,974点(「総合部門」5,343点、「マクロ部門」1,631点)にのぼった。「総合部門」審査員の熊切大輔氏、「マクロ部門」審査員の萩原れいこ氏による厳正なる審査の結果、入賞作品32点を選出した。タムロンのウェブサイトにて全受賞作品を紹介している。
第4回「TAMRON フォトコンテスト 2025」各部門金賞作品
[総合部門 金賞]池田孝保「朝陽の恵み」
〈選定理由〉審査員:熊切大輔氏
朝日に向かって橋の傾斜を必死に漕いでいく自転車。若者らしい躍動感と青春を感じました。超望遠の世界で切り撮られた作品はその圧縮効果が表現としてうまく活かされています。ここで構図的に優れていると感じたのは、右側の街灯側を多く取り入れているところです。デザイン的に画になるものは積極的に取り込んでみる。去りゆく車の僅かな後ろ姿もドラマを追加しています。加えて当然太陽も大きく写るわけですが、レンズの逆光耐性の良さが見事に作品をサポートしてくれていますね。人物をシルエットで活かす絶妙なタイミングも見事で、その結果うまれた手前の道の余白が「この坂を走って行った」という時間軸も感じる事となりました。
[マクロ部門 金賞]高橋真弓「生まれたい」
〈選定理由〉審査員:萩原れいこ氏
アイナメの卵は直径わずか2mmほどのようですが、マクロレンズだからこそ捉えられた、ほんの小さな命の輝きです。多くの卵にピントが合うと賑やかで力強い印象になってしまいますが、体勢の維持が難しい水中で一粒だけにピントを合わせた緻密なアングル、周囲を幻想的にぼかした表現力はお見事!ファンタジックな世界観に仕上がりました。孵化寸前の卵ですが、赤ちゃんの表情がよくわかる角度や光の当て方も秀逸で、青い卵を包み込むピンク色が、優しさと立体感を添えています。アイナメの卵は孵化するまでお父さんがそばで見守るのだそうです。簡単には出合えない、感動的な命の物語。美しい一瞬を永遠に変えた、写真の素晴らしさを実感する名作です。