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アドビは、AIビデオモデル「Kling 3.0」の搭載やPremiere Proの「カラーモード」刷新など、ビデオ制作分野の最新アップデートを発表した。

Adobe Fireflyを使ったビデオ生成や編集、Adobe Premiereによるカラーグレーディングや複雑なシーケンスの編集、あるいはFrame.ioでの分散チームによる共同編集まで、アドビの新たなビデオイノベーションは、魅力的なビデオの制作、編集、共有の方法をさらに進化させるとしている。

今回、発表された主な新機能は、以下の通り。

  • Adobe Firefly動画エディターの新機能、およびAdobe Fireflyにおける強力なビデオモデル「Kling 3.0」および「Kling 3.0 Omni」の追加
  • Adobe Premiereにおけるまったく新しい「カラーモード(ベータ)」の導入。これは編集者のために新規に設計された、これまでにないカラーグレーディング体験だ
  • Frame.ioプロジェクトをローカルに保存されているかのように扱える、新しいデスクトップアプリケーション「Frame.io Drive」の登場

これらはアドビのクリエイティブポートフォリオ全体にまたがる進歩であり、「すべての人に創造する力を与える」というアドビの取り組みを反映しているとしている。

Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、業界をリードする30以上のモデルと世界最高峰の編集ツールを備えた、アドビのオールインワンAIクリエイティブスタジオだ。今回、ビデオ制作においてその機能が大幅に強化された。

Adobe Firefly動画エディター

Adobe Firefly動画エディターは、Adobe Fireflyで生成したコンテンツを完成したストーリーへと仕上げる、ブラウザベースのエディターだ。生成されたクリップや音楽、あるいは既存のフッテージを軽量なマルチトラックタイムライン上で組み合わせ、タイムラインまたはテキストベースで編集し、ストーリーを伝えるのに最適な形式でファイルに書き出せる。ユーザーからのフィードバックをもとに開発を続けてきており、今回のアップデートでは、以下の新機能を追加した。

  • オーディオ機能の強化:オーディオのアップグレード機能がAdobe Firefly動画エディター内でも直接利用できるようになった。これには、音声録音を自動的にクリーンアップする機能「スピーチを強調」が含まれる。さらに、ノイズや残響を抑制し、音声、音楽、環境音のレベルバランスを調整して、クリアで自然なミックスを作成できる。
  • Adobe Stockの統合:Adobe Firefly動画エディターにAdobe Stockが直接統合された。これにより、ワークフローを中断することなく、ビデオ、画像、音声、効果音など、8億点以上のライセンス済みアセットにアクセスできる。
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これらのアップグレードは、「クイックカット」のような新機能と併用できる。クイックカットを使えば、未編集のフッテージから構成の整ったファーストカットを数秒で作成可能だ。これにより、Adobe Firefly動画エディターはビデオ制作の全工程を完結させるのに最適な場所となる。

Adobe Fireflyに新たに搭載されたKling 3.0およびKling 3.0 Omni

Kling 3.0は、ストーリーボード作成と映像・音声の同期に重点を置いた、強力で汎用性の高いAIビデオモデルであり、迅速かつ高品質なビデオ制作に最適だ。Kling 3.0 Omniは、よりプロレベルの高度なコントロールと一貫性を実現する。ビデオ内の登場人物の生成、より強力な一貫性、および各ショットの長さ、アングル、カメラの動きを指定できる。これらのモデルは、Nano Banana 2、Veo 3.1、Runway Gen-4.5など、Adobe Fireflyですでに利用可能な30以上のモデルに加わる。これにより、多くのビデオ生成の選択肢がすべて1カ所で提供されることになり、クリエイターはこれまで以上に多様な動画生成方法を選択できるようになる。

Adobe Firefly AIアシスタント

エージェント技術を活用した新しいアシスタント「Adobe Firefly AIアシスタント」がまもなく登場する。どんな作品を作りたいかを言葉で説明するだけで、アシスタントがAdobe Premiere、Adobe Firefly、Adobe Photoshopなどのアドビアプリ全体を調整・実行して目的を達成する手助けをする。

Adobe Firefly Foundry

生成AIモデルのカスタマイズサービス「Adobe Firefly Foundry(英語)」を使用することで、スタジオやクリエイターは、Adobe Fireflyの商用利用に適したAIモデルを独自のブランドやフランチャイズコンテンツに合わせて調整でき、クリエイティブなコントロールを損なうことなく、アイデアの構想からポストプロダクションに至るまでのストーリーテリングを加速させることができる。

カラーモード:編集者のためにゼロから設計された、画期的なカラーグレーディング体験

Adobe Premiereに「カラーモード(ベータ)」を導入する。これは、現場の編集者の考え方や作業スタイルに合わせて特別に設計された、これまでにないカラーグレーディング体験だ。プロ仕様のカラーツールがいつもの作業環境に寄り添い、カラーグレーディングを編集作業の自然な延長として直感的に行えるようになる。

カラーモードでは、映像が常に最優先される。期待通りに反応するインターフェイスと、高度な調整にも応えてくれるシステムを提供する。これにより編集者は初めて、プロジェクトのあらゆるレベルにおいてカラー調整のフローを完全に把握できるようになる。すべての決定が可視化され、ユーザーの思考に合わせて整理される。

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この機能はすべてのAdobe Premiere有料プラン利用者を対象にパブリックベータ版として提供され、2026年内に正式リリースされる予定だ。

Adobe Premiere Pro 26.2のアップデート

新しいAdobe Premiere Pro 26.2では、カラーモードに加えワークフローの高速化を目的としたさまざまな改善が施されている。

  • Film Impactを活用した新しいエフェクトやトランジション
  • 「シャープ」および「エッジを調整ツール」を備えたオブジェクトマスキング
  • 検索可能なシーケンスインデックスパネル
  • ドライブやプラットフォームをまたいで機能するパス追跡機能の改善

Adobe Fireflyにおけるカラー機能の改善

ビデオワークフローのカラー機能の改善は、Adobe Premiereだけにとどまらない。Adobe Firefly動画エディターにもシンプルなカラー調整コントロールが追加された。直感的なスライダーやワンクリックで適用できるルック機能により、エディター内で直接、露出、コントラスト、彩度、色温度を微調整できる。

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Adobe After Effectsで、これまで以上に迅速にマットを作成・調整

Adobe After Effectsでは、AIを搭載した新機能「オブジェクトマットツール」により、ロトスコープやマスキングの作業が劇的に高速化された。動く被写体にカーソルを合わせクリックするだけで正確なマットを作成できるほか、「クイック選択ブラシツール」や「エッジを調整ツール」を使うことで、髪の毛などの細かい部分も完璧に仕上げることができる。

今後の展望:生成動画のさらなる進化

アドビの研究チームは常にビデオの革新をその先へと導く新たな方法を模索しており、最近では「MotionStream」(英語)をプレビューした。これは、クリエイティブプロフェッショナルが生成されたビデオの一部を変更したり調整したりする際に活用できる新しいクリエイティブコントロール機能に焦点を当てたものだという。

Frame.io Driveでクリエイティブチームの連携を強化

アドビは「Frame.io Drive」をリリースする。これは、Frame.ioのプロジェクトをコンピューターに直接マウントし、メディアをローカルに保存されているかのように扱える新しいデスクトップアプリケーションだ。ダウンロードや同期を待つ必要はない。

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Frame.io Driveを使えば、編集者やデザイナーは、必要な瞬間に同じ共有プロジェクトから作業を開始できる。メディアは必要な時にリアルタイムでストリーミングされ、ローカルキャッシュ機能により巨大なファイルを扱う場合でも高速なパフォーマンスを維持する。

Frame.io Driveはエンタープライズ版で一般提供を開始し、今後無料版、Pro版、Team版でも利用可能になる。