Atomosは、映画制作現場やビデオビレッジ環境向けに設計された、19インチの4K HDR対応モニターレコーダー兼スイッチャー「Sumo PRO-19」を発表した。本製品は、広く採用されている「Sumo 19SE」を基盤として開発され、大きな進化を遂げている。

単なる表示装置にとどまらず、カメラ制御およびCamera to Cloud(C2C)接続機能を追加することで、撮影現場でのコラボレーションにおける中核的なコントロールハブとしての役割を果たすよう設計されている。

Sumo PRO-19は、照明や露出の管理から最終的な映像確認に至るまで、高い色精度と信頼性を備えたモニタリングと制御を実現し、制作者が的確なクリエイティブ判断を下せるよう支援する。

高度な記録機能と多彩なモニタリングツール

本製品は、SDIまたはHDMIソースからのApple ProRes、ProRes RAW、Avid DNx、H.265コーデックによる記録に対応し、最大10ビット4:2:2の画質を実現している。さらに最大8KのRAWワークフローにも対応する。

メディアは、高速CFexpressカードへの内部記録およびUSB-Cストレージへの外部記録に対応し、高データレートのワークフローに対して柔軟な選択肢を提供する。また、冗長性を確保するためのセキュアなバックアップレコーダーや、監督・クライアント向けの即時レビューステーションとしても機能する。

内蔵のモニタリングツールには、EL Zoneフォールスカラー、フォーカスピーキング、波形モニター、Log-to-LUT表示、フレームガイド、アナモルフィック・デスクイーズなどが含まれる。ユーザー定義可能なファンクションボタンを新たに搭載し、頻繁に使用するツールへ素早くアクセスすることが可能となった。

カメラ制御およびネットワーク連携の強化

Sumo PRO-19は、対応カメラにおいて、スタート/ストップ、ISO、シャッター、絞り、ホワイトバランスなどの主要なカメラパラメータの操作や、タッチフォーカス機能を提供する。カメラ本体への直接アクセスが困難なクレーンやリグに設置されている状況において、遠隔操作が可能になる。

接続性については、Wi-Fiとイーサネットを内蔵し、クラウドベースのコラボレーションに対応。ATOMOSphere、Frame.io、Dropboxなどのサービスに映像を直接アップロードできるため、分散したチーム間でも、ほぼリアルタイムでレビューと制作サイクルを回すことが可能となる。

また、AirGluタイムコード技術により、セット内の機器との正確な同期が保証されるほか、NDI HX3の送受信をサポートし、標準的なネットワーク経由で放送品質の映像伝送が行える。オーディオ面では、48Vファンタム電源を備えた2つのフルサイズXLR入力を搭載し、緻密な音声と映像の同期を実現している。

販売価格と主な仕様

Sumo PRO-19の主な機能は以下の通り。19インチ4K HDR DCI-P3モニターを搭載し、SDI/HDMI経由での最大8Kp30記録に対応。最大4つの独立したカメラフィード(ISO)と1つのプログラム出力を同時に記録できるマルチカメラモニタリング機能を備えている。

筐体は新デザインを採用し、現代のオンセット制作やDITワークフローの中心的存在となるよう設計された。無線(OTA)によるファームウェアアップデートにも対応している。

Sumo PRO-19は現在予約受付中で、2026年5月より出荷開始予定。詳細については、公式ウェブサイト(www.atomos.com)で確認できる。

AtomosのCEO、バーバー氏は次のように述べている。

バーバー氏: Sumo PRO-19は、現代の撮影現場の実情を念頭に置いて設計されました。ビデオビレッジからDITカートに至るまで、その4Kスクリーンは信頼性が高く色精度の高い映像を提供し、現場での意思決定を後押しするとともに、各部門がクリエイティブ面で足並みを揃えることを可能にします。これは単なるモニターではなく、現場でのコラボレーションの中核となるハブなのです。