グラスバレーは、ノンリニア編集ソフト「EDIUS 11」の最新バージョン、Version 11.50を4月23日にリリースした。アップデートは同社サポートセンターからダウンロード可能。
今回のアップデートでは、AIを活用した新機能の追加をはじめ、編集ワークフローの効率化と操作性向上に向けた改善が幅広く実施された。
AIによる「音声から文字起こし」機能を新搭載
本バージョンの大きな特徴が、AIによる「音声から文字起こし」機能の追加である。クリップ内の音声を解析し、自動的にテキスト化することで、字幕作成の効率化や素材検索性の向上、編集作業全体のスピードアップに寄与する。
音声のテキスト化を編集工程に直接組み込むことで、従来は手作業に依存していた作業の負担軽減を図る機能といえる。
「クイックフィックスエクスポート」で修正作業を効率化
EDIUS Broadcast版向けには、「クイックフィックスエクスポート」機能が追加された。エクスポート済みファイルに対する修正作業を効率化するもので、従来必要だった再エクスポートの手間を削減する。
納品直前の微調整にも迅速に対応でき、制作現場の実務効率向上に寄与する。なお、条件によっては再エンコードが必要となる場合もある。
日常作業を支える細かな改善も実装
このほかにも、日常的な編集作業の利便性を高める改善が多数盛り込まれている。
EDIUSでは、オートセーブにプロジェクトファイルを上書き保存するオプションが追加されたほか、エフェクトパレットに並べ替え用のコンテキストメニューが新設され、操作性の向上が図られている。
また、Myncでは「パス」列の表示仕様が改善され、列幅が制限された場合でもファイル名を確認しやすいよう調整された。
今回のアップデートは、AI機能の追加にとどまらず、編集作業全体の効率と柔軟性を底上げする内容となっている。プロフェッショナルの制作現場における実用性を強く意識した進化といえる。