Boris FXは、AIオーディオツール「CrumplePop」の新バージョン2026.5をリリースした。強力で使いやすいAIオーディオツールキットを拡張し、SoundAppにARAプラグインサポートを追加した。新バージョン2026.5では、Pro Tools、Boris FX Samplitude、Boris FX Sequoiaをはじめとする主要なDAW(デジタルオーディオワークステーション)上で直接作業できるようになった。さらに、CrumplePop 2026.5ではマルチホスト製品の提供体系も簡素化されている。
これまでスタンドアロンアプリケーションとしてのみ提供されていたSoundAppのプラグイン版は、オーディオプロフェッショナル、コンテンツクリエイター、ポッドキャスターが使い慣れたARAアプリケーション内にとどまったまま作業できるため、時間と手間を大幅に削減する。使いやすいワークフローには、音楽・ボイス・シネマのステム分離に対応した高度なAIモデル、GPUによるリアルタイム処理、そして風切り音・交通騒音・エコー・ポップノイズ・ノイズ除去などのワンクリッククリーンアップツールが含まれる。
Boris FXでプロオーディオ部門のプロダクトマーケティングディレクターを務めるパトリック・ドナヒュー氏は、次のようにコメントしている。
ドナヒュー氏:SoundApp ARAは、オーディオプロフェッショナルにとって大きなワークフロー改善をもたらします。デミックスツールを使うためにアプリを行き来する必要がなく、DAW内で完結できます。従来のプラグインとは異なり、ARAなら即座に結果が得られます。調整を加えれば、プラグイン上でそれを確認し、トラックに直接レンダリングできます。複数ファイルの管理やインポート・エクスポートの手間も不要です。
さらに、新たに追加されたProcessed Audio Cacheとモデルロードのスピードアップにより、SoundAppのプラグインおよびスタンドアロンのワークフローがさらに高速化されます。2026.5リリースのすべては、クリエイティブなプロセスを途切れさせないことを念頭に設計されています。
新機能
SoundApp ARAプラグインは、ユーザーが選んだDAW内でクリップ全体のオーディオ処理を実現し、標準プラグインのリアルタイム処理の制約を取り除く。SoundAppはオーディオファイルの全内容を解析するため、より精度の高いデミックスとノイズ除去が可能だ。プラグイン版は、アプリ間の切り替えやファイルのエクスポート・再エクスポートといった余計な作業を排除し、クリエイティブなワークフローの中断を防ぐ。
SoundAppのProcessed Audio Cacheは、過去の処理内容を保存し、モデルの即時切り替えを容易にする。一度クリップにモデルを適用すれば、その処理内容がプロジェクト内のすべてのインスタンスに引き継がれる。この便利な機能により、結果の比較や変更が手軽に行えるようになる。
SoundApp 2026.5では、モデルロードの高速化とパフォーマンスの最適化も図られており、クリップ処理からモデルの切り替えまで、全体的にスムーズなワークフロー体験を提供する。
価格と提供状況
CrumplePop 2026.5には、マルチホストプラグインサポート(ARA、VST、AU、AAX)とSoundAppのスタンドアロン版が含まれる。1ライセンスで全ツールキットを手頃な価格で利用できる。詳細はウェブショップを参照のこと。
- 月額サブスクリプション:25ドル(約3,750円)
- 年間サブスクリプション:175ドル(約26,250円)
- 永続ライセンス:345ドル(約51,750円)
- アップグレード&サポート:195ドル(約29,250円)〜
SoundApp ARAプラグインのサポート対象DAWは、Pro Tools、Samplitude、Sequoia、Reaper、Cubaseなどが含まれる。
CrumplePopのオーディオクリーンアップツールプラグインは、Adobe Premiere ProおよびAudition、Avid Media ComposerおよびPro Tools、Final Cut Pro、DaVinci Resolve、GarageBand、Logicに対応している。
CrumplePop、Boris FX Suite、Vegas Pro Ultimateの有効なサブスクリプション保有者、またはCrumplePop のアップグレード&サポートプラン加入者は、2026.5を無償アップデートとして受け取れる。