ソニーは、超望遠ズームレンズ「FE 100-400mm F4.5 GM OSS」を6月5日(金)に発売する。市場想定価格は税込73万円前後となる。
ズーム全域で開放F値4.5を固定。G Masterならではの高い描写性能
本レンズは、100-400mmのズーム全域で開放F4.5を実現した超望遠ズームレンズである。G Masterシリーズならではの高い解像性能と自然なぼけ描写を両立しながら、最新の光学性能と進化したオートフォーカス性能を備える。加えて、超望遠域でありながら機動力にも配慮している。
| 焦点距離 | 100-400mm |
| 焦点距離イメージ | 150-600m |
| 最大撮影倍率 | 0.25x |
| 最短撮影距離 | 0.64(W)-1.5(T)m |
| フィルター径 | Φ95(フロントフィルター)/40.5(差し込みフィルター部) |
| 外形寸法 最大径×長さ | Φ119.8×328mm |
| 質量 | 1840g |
| 付属品 | フロントキャップ(ALC-F95S) リアキャップ(ALC-R1EM) フード(ALC-SH187) ソフトケース(LCS-LTS) |
ズーム全域で開放F値を固定することで、ズーミング時にも露出変化を抑えやすく、安定した撮影を行いやすくしている。ズーム操作中でもシャッタースピードを維持しやすいため、スポーツや野生動物撮影など、動きの速い被写体を撮影する場面での手ブレや被写体ブレ軽減にも配慮している。また、動画撮影時にも絞り値やシャッタースピードを固定したままズーミングを行いやすく、映像制作用途も意識した仕様である。
光学設計には最新技術を投入する。レンズ構成は20群28枚(フィルター1枚含む)となっており、球面収差や色収差をはじめとした各種収差の低減を図っている。スーパーEDガラス2枚、EDガラス3枚を採用するほか、新開発のED XA(特殊低分散超高度非球面)レンズとXA(超高度非球面)レンズを各1枚搭載することで、ズーム全域において画面中心から周辺部まで安定した高解像性能を実現している。


ED XAレンズとXAレンズは、輪線ぼけの抑制にも効果を発揮する。11枚羽根の円形絞りと組み合わせることで、開放付近から少し絞った状態まで円形を維持しやすく、自然で滑らかなぼけ描写を得られる。
コーティングには、ソニー独自の「ナノARコーティングII」を採用する。レンズ全面へ均一な薄膜を施すことで、逆光環境でもゴーストやフレアの発生を抑え、クリアな描写を実現している。また、最前面レンズにはフッ素コーティングを施し、汚れや水滴が付着しにくい仕様としている。屋外撮影や長時間運用を想定した設計であり、実用性にも配慮している。
被写体を捉え続け、決定的な瞬間を切り取る高速かつ高精度なAF性能
AF駆動には、最新の光学設計に最適化した4基のXD(extreme dynamic)リニアモーターを採用する。さらに、フローティングフォーカス機構と最新の制御アルゴリズムを組み合わせることで、高速かつ高精度なオートフォーカス性能を実現している。AF速度は従来比最大約3倍、動体追従性能についても従来比最大約50%向上している。
加えて、フルサイズミラーレスカメラ「α9 III」の最高約120コマ/秒によるAF/AE追随高速連続撮影にも対応する。高速連写時でも安定したフォーカス追従性能を維持でき、スポーツや野生動物撮影など、高速性能を求められるシーンを強く意識している。
フォーカス機構にはインターナルフォーカスを採用する。フォーカス動作時にもレンズ全長が変化しないため、重心移動を抑えながら安定した撮影を行いやすい設計である。また、フローティングフォーカス機構では、2つに分割したフォーカスレンズ群の軽量化を図ることで、フォーカス性能向上とレンズ全体の軽量化を両立している。
さらに、別売の1.4倍および2.0倍テレコンバーターにも対応する。装着時には最大800mmまでの撮影が可能となり、APS-Cクロップ撮影時には最大1200mm相当の超望遠撮影にも対応する。テレコンバーター装着時でも、G Masterシリーズならではの描写性能を維持している。
| 望遠側焦点距離 | テレコンなし | 1.4×テレコン | APS-C 1.4×テレコン |
2×テレコン | APS-C 2×テレコン |
| FE 100-400mm F4.5 GM OSS | 400mm F4.5 | 560mm F6.3 | 840mm相当 F6.3 |
800mm F9 | 1200mm相当 F9 |
| FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS | 400mm F5.6 | 560mm F8 | 840mm相当 F8 |
800mm F11 | 1200mm相当 F11 |
| FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS | 600mm F6.3 | 840mm F9 | 1260mm相当 F9 |
1200mm F13 | 1800mm相当 F13 |
| FE 400-800mm F6.3-8 G OSS | 800mm F8 | 1200mm F11 | 1800mm相当 F11 |
1600mm F16 | 2400mm相当 F16 |
外装には軽量なマグネシウム合金を採用し、レンズ重量を約1840gに抑えている。開放F4.5固定の100-400mmクラスとしては携行性にも配慮しており、長時間撮影時の負担軽減を図っている。
軽量設計とインナーズーム構造による高い機動性
ズーム機構にはインナーズーム構造を採用する。ズーミング時の重量バランス変化を抑えることで、安定したハンドリング性能を実現している。加えて、最適化されたズームトルクにより、滑らかで素早いズーム操作にも対応する。

本レンズ「FE 100-400mm F4.5 GM OSS」は、インナーズーム構造と開放F4.5固定を両立しながら約1,840gを実現する。一方、「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」は伸縮ズーム構造を採用し、重量は約1,395gとなる。また、「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」はインナーズーム構造を採用し、重量は約2,115gとなっている。
プロフェッショナル用途に応える操作性と信頼性
操作系についても、プロおよびハイアマチュアユーザーの利用を意識している。4カ所に配置されたフォーカスホールドボタンをはじめ、フォーカスリングやズームリングを含め、撮影時の操作性を重視したレイアウトを採用する。
ファンクションリングには任意機能の割り当てが可能で、APS-C/フルサイズ切り換えなど、使用頻度の高い機能をカメラボディ側から設定できる。また、ズームリングは単焦点G MasterレンズでMFリングが配置されていた位置へ配置することで、手を大きく動かさずに操作しやすい設計としている。
さらに、フォーカスモードスイッチやフルタイムDMFスイッチ、フォーカスレンジリミッターも搭載し、撮影状況に応じた細かな調整にも対応する。

手ブレ補正機能については、専用スイッチおよびモード切り換えスイッチを備えており、MODE 1は標準撮影向け、MODE 2は流し撮り向け、MODE 3は動体撮影時のフレーミング安定性を重視したモードとして使い分けが可能である。

三脚座には90°ごとのクリックストップをON/OFFできるクリック切り換えスイッチを備えるほか、ズーム操作感切り換えスイッチも搭載する。用途や撮影スタイルに応じた調整を行える。

また、セキュリティスロットや三脚座ロックノブも装備する。プレスセンターやスタジオ、リモート撮影環境など、固定設置時の管理性向上にも配慮している。

差し込み式フィルター機構も採用しており、40.5mm径のドロップインフィルター(ノーマル)が標準付属する。さらに、別売アクセサリーとして差し込み式円偏光フィルター「VF-DCPL1」も用意され、市場想定価格は税込5万5000円前後となる。
