株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、映像制作におけるルック開発の新たな出発点を創るグレーディング・プラットフォーム「Lucerion(ルシリオン)- The Look Baseline Platform -」の提供を開始することを発表した。

Lucerionの開発背景と提供価値

デジタル撮影が主流となった現代の制作現場では、限られた時間の中でいかに作品の核となるルックを確立するかが大きな課題となっている。この課題を解決するLucerionは、カラーサイエンスに基づいて、デジタル上で仮想のフィルムプロセスを意図的に組み合わせることで、多彩な「ルックバリエーション」を創出し、作品の世界観に沿った最適な「ルックの基準(ベースライン)」を明確にする次世代のプラットフォームだという。

*フィルムプロセス:「1.フィルムタイプ」「2.ラボプロセス(銀残しや増感・減感など)」「3.映写環境(ランプ光源の波長特性や色温度など)」

Lucerionがもたらす3つの革新

  1. 多彩なルック創出と可視化
    Lucerionは、フィルムプロセスの各要素を意図的に組み合わせることで、多彩な「ルックバリエーション」を生み出す。さらに、作品の核となるルックを正確に導き出せるよう、日本を代表する撮影監督・山本英夫氏による、あらゆるシーンを想定した「ライブラリ」を用意。Lucerionによって生み出された多彩なルックバリエーションを、このライブラリを使い、様々なサンプルを見ながら、作品の世界観に沿った最適な「ルックの基準」を確立していくことができる。
  2. グレーディングの効率化
    確立された「ルックの基準」が、作品を完成へと導く「ガードレール」として機能する。広大なデジタルの世界で正解を探り当てる迷いの時間が減り、目指すルックにより近い出発点からグレーディングを開始できるため、クリエイターがより高度でクリエイティブな画作りに集中できる環境を実現する。
  3. ブレない共通言語の確立
    これまで感覚的になりがちだったルックの方向性を、カメラテスト前の早い段階から完成形に近い映像として可視化する。制作チーム全体で共通のイメージをブレなく共有することで、工程間における色に関するミスコミュニケーションを未然に防ぐ。

同サービスの開始に伴い、撮影監督・山本英夫氏が「Lucerion」のポテンシャルを語る特別インタビュー記事「3km先の理想を、確信に変える」も同時公開中。

Lucerionは、同社が長年培ってきた「色」への探求心と最新のカラーサイエンスを融合させた、ポストプロダクションの枠を超えるソリューションだという。同社はこれからも、制作者に寄り添うパートナーとして、映像制作の新たなスタンダードを構築し、エンタテインメント業界のさらなる発展に寄与していくとしている。