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第48回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」がウェッツラーのライツ・パーク内にあるLeica Weltにて開催され、1950年代に製造されたライカのカメラをはじめ多くのアイテムが高額で落札された。

1957年製造の「Leica MP black paint no. MP-33」は60万ユーロ(約1億500万円)で、1953年頃製造の「Leica Ig prototype no.750000」は54万ユーロ(約9,450万円)でそれぞれ落札された。特筆すべきは1938年製造の「Leica IIIb Black Paint」で、予想落札価格のおよそ10倍となる31万2,000ユーロ(約5,460万円)での落札となった。

オークションハウスのライツ・フォトグラフィカ・オークション社長であるアレクサンダー・セドラク氏は次のようにコメントしている。

セドラク氏:歴史的に価値のあるカメラやアクセサリーの収集熱が依然として高いことがわかり、喜ばしく思います。ここ数年精力的に活動してきた甲斐がありました。

セドラクによると、より最近のカメラについても希少性の高い機種や特別限定モデルに対する人気がますます高まっているという。コレクターズアイテムとしても投資対象としても価値があるレアなカメラは4桁ユーロで落札できるようになっているが、それ以上に多大な注目を集めるのはやはり5~6桁ユーロの高値が付くカメラだ。今回のオークションで最大の注目を集めたのは「Leica MP black paint no. MP-33」だった。

ブラックペイントのレアなカメラ:Leica MP black paint no. MP-33

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Leica MP black paint no. MP-33

「M Professional」を意味する「ライカMP」は、製造台数が402台のみ(うちブラックペイントはわずか141台)で、これまでに製造されたライカのカメラの中でも非常にレア度が高いアイテムとして知られている。

「ライカMP」の開発の背景にはアメリカの著名な報道写真家たちからの要望があった。当時、高速フィルム巻き上げが可能な「ライカビット」は「ライカIIIf」でしか使用できなかったが、ライカビットを組み合わせたM型カメラを望む声がアルフレッド・アイゼンスタットやデビッド・ダグラス・ダンカンなどから上がったのだ。

今回出品されたのはシリアルナンバーが「MP-33」で、1957年7月29日にスウェーデンのブラントという販売業者に納入された個体である。カメラ本体と同じブラックペイントの「Leicavit」と、同じくブラックペイントでマウント部が真鍮製の「Summicron 2/5cm」レンズ(シリアルナンバー1474885)とのセットで出品され、落札価格は60万ユーロとなった。

特別なシリアルナンバーが付いた試験的なプロトタイプ:Leica Ig prototype no.750000

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Leica Ig prototype no.750000

「ライカIg」はスクリューマウント方式で、1950年代のファインダーのない珍しい機種であり、写真の歴史に名を刻むカメラでもある。今回出品されたのは1953年頃に製造された希少なプロトタイプ「Leica Ig prototype no.750000」だ。

「ライカIc」と「ライカIf」、および「ライカIg」のデザインと構造を融合させ、それらの変遷をひとつのボディで体現したかのようなこのプロトタイプは、非常に独特なデザインのトップカバーが特徴である。通常の「ライカIg」はトップカバーがフラットなデザインだが、このプロトタイプはフラッシュ装着部が隆起した形状で、一風変わった外観となっている。

区切りの良い「750000」という特別なシリアルナンバーもコレクターにとっては非常に魅力的な要素であり、最終的には54万ユーロ(約9,450万円)の高値が付いた。

Leica IIIb Black Paint

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Leica IIIb Black Paint

「ライカIIIb」は1938年から1941年にかけて製造されたカメラで、オークション市場に出るのはほぼすべてがクローム仕上げだ。

「ライカアーカイブス」の記録によるとブラックペイント仕上げの製造台数はわずか5台(シリアルナンバー295301~295305)で、1938年9月3日に「LUDOO schwarz」というコードネームでニューヨークに納入されたとのことである。

今回出品された個体にはもともとカメラに付属していた正規の1/4インチ(約6.35mm)の小型三脚ネジが付属していた。また、ライツ社の「Summar 2/5cm」レンズ(シリアルナンバー496615)と特別なブラックレザーケースとのセットでの出品だった。落札価格は、予想落札価格の約10倍となる31万2,000ユーロ(約5,460万円)だった。

「レア」と「モダン」を兼ね備えたカメラが人気に

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Leica M Edition 70

今回のオークションでは、過去10年以内に製造されたカメラでも人気が高騰することがあることを裏付ける結果も得られた。なかでも特に印象を残したのは、「Leica M6 Black Paint ‘Leitz Auction’ set」と「Leica M Edition 70」だという。

「Leica M6 Black Paint ‘Leitz Auction’ set」は2023年に20台のみが販売された特別限定モデルだが、今回4万8,000ユーロ(約840万円)で落札された。「Leica M Edition 70」も当時の販売価格を大きく上回る3万6,000ユーロ(約630万円)で落札され、希少価値が大幅に上がった結果となった。

この2点よりも大きな人気を集めたのが「Leica MP 10323 ‘Meister Edition Berlin’ outfit」で、最終的には13万2,000ユーロ(約2,310万円)での落札となった。

※落札手数料を含む

落札金が慈善団体に寄付されるチャリティーアイテム

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特別限定モデル「ライカM10-P サファリ」のプロトタイプ「Leica M10-P Safari prototype」がチャリティーアイテムとして出品された。このプロトタイプは最終的に販売された製品と比較するとカラーがかなり明るめのグリーンとなっており、印象が大きく異なるのが特徴だ。ベースプレートにはプロトタイプであることを示す「P08/08」の番号が刻印されている。落札価格は1万6,000ユーロ(約280万円)で、その全額がオーストリアの慈善団体「リヒト・インス・ドゥンケル」に寄付される。

入札は会場のほかオンライン、書面、電話でも可能

今秋には2つのオークションが予定されている。まず10月9日には「Perspectives」と銘打った写真作品のオークションをライカギャラリー ウィーンにて開催予定だ。続いて、11月28日には第49回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」をドイツ・ウェッツラーのLeica Weltにて開催する。

事前入札はオンライン、書面、電話で受け付ける。オークション当日はライブオークションサイトでのリアルタイム入札も可能だ。