ソニーマーケティング株式会社は、SaaS型のAI映像解析サービス「A2 Production」に効果音生成エンジン「MMAudio」と「Cloud Gateway ストレージサービス」を新たに追加し、音源分離エンジンのアップデートを行った最新バージョンVer.1.7の提供を順次開始する。
また、クラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud」では、対応ファイル形式の拡充、連携デスクトップアプリ「Ci Transfer」のウォッチフォルダ機能追加など、順次アップデートを実施する。
「A2 Production」Ver.1.7の概要
最新バージョンのVer.1.7では、新規エンジン「MMAudio」を追加し、クラウド連携を強化する「Cloud Gateway ストレージサービス」の提供を開始する。また、音源分離エンジンのアップデートによって、映像制作・放送・コンテンツ制作の現場における表現力と業務効率の向上を実現する。
新規エンジン「MMAudio」(効果音生成)
同エンジンは画像や映像の内容を解析し、シーンに最適な効果音を自動生成する AIソリューションだ。映像解析による生成に加えて、テキスト指定による効果音生成にも対応しており、砂浜の波音、列車の通過音など、多様な音響表現を実現する。
「Cloud Gateway ストレージサービス」
「Cloud Gateway ストレージサービス」は、オンプレミスとクラウド間の素材連携をセキュアかつ柔軟に実現するクラウド基盤サービスだ。Webブラウザからの転送指示に対応し、外出先からでもWebブラウザを通じて素材の転送指示が可能だ。シンプルで直感的なUIにより、素材の保管・取り出しをスムーズに行える。
音源分離エンジンのアップデート
音源分離エンジンを強化することで、より柔軟で精細な分離処理が可能になった。3分離モデルでは声や楽器などに、追加になった2分離モデルでは、台詞や歌声の分離ができる。本アップデートにより、放送・ポストプロダクション現場における音声素材の二次利用や編集工程の自由度が大幅に向上するという。
※他の分離モデルで抽出した声音源を、さらに「ナレーション等の台詞」と「楽曲中の歌声」に分離することが可能になった。
「Ci Media Cloud」アップデートの概要
RAWデータのプレビューに対応
「Ci Media Cloud」は多様なファイル形式に対応するクラウドストレージだ。クラウド上にアップロードされたファイルをWebブラウザから確認できるプレビュー機能や、共有範囲を細かく設定したファイル共有などの機能を備える。
今回のアップデートで、ソニーのカメラで撮影されたX-OCN以外のRAW動画データのプレビューにも新たに対応する。「Ci Media Cloud」に撮影データをアップロードするとプロキシ動画が生成され、プレビューが可能になる。さらに、軽量のプロキシデータを利用して編集作業を行うことも可能になり、プレビューから編集までのワークフローの効率化を実現する。
「Ci Transfer」のウォッチフォルダ対応(2026年秋以降の公開を予定)
デスクトップアプリ「Ci Transfer」に、デスクトップなどのローカルフォルダと「Ci Media Cloud」の指定されたワークスペースの指定フォルダ間で、ファイルを自動的にアップロード、ダウンロードする機能を追加する。
指定されたローカルフォルダとCiのワークスペースでは、ローカルフォルダに追加されたファイルはワークスペースにアップロードされ、ワークスペースに追加されたファイルは手動で操作することなくローカルフォルダにダウンロードされる。本機能により、これまでWebブラウザで操作していた、フォルダからのアップロードやダウンロードの操作が不要となり、ローカルとクラウドのファイルのやり取りがよりスムーズになるという。