260803_K9-XTX_00FTjjgUQA

Saramonicは、新型デジタル・ワイヤレス・プラグオントランスミッター「K9 XTX」を発表した。

現代の制作チームは急速に進化している。少人数クルー、過密な撮影スケジュール、ハイブリッド制作、そしてマルチカメラワークフローが、現場でのプロフェッショナルなオーディオシステムの使用方法を塗り替えている。

K9 XTXは、こうした制作需要の変化に応えるものだ。映画制作者、ロケ録音ミキサー、ライブ制作クルーなど、より迅速で柔軟なワイヤレスワークフローを求める制作チームのために設計された、プロ仕様のデジタル・ワイドバンドUHFプラグオン・ワイヤレス送信機である。

550〜960MHzのワイドバンドUHFプラットフォームを基盤とし、GPSベースの周波数更新機能を備えたK9 XTXは、異なる国や撮影環境での展開を簡素化すると同時に、要求の厳しいプロフェッショナルな制作現場に信頼性の高いワイヤレスパフォーマンスを提供する。

260803_K9-XTX_01y0y0YsAL

K9 XTXは、単にRF伝送性能のみに焦点を当てるのではなく、現代の制作ワークフローの現実、すなわち、信頼性、機動力、展開スピード、そしてポストプロダクションの効率が音質と同様に重要であるという事実に即して開発された。

迅速な制作環境に対応する設計

K9 XTXは、プロ仕様のXLRマイクおよびラインレベル入力に対応し、3V / 5V / 12V / 24V / 48Vのファンタム電源を選択可能だ。これにより、ショットガンマイク、ブームマイク、ハンドヘルドマイク、その他のフィールドオーディオセットアップを含む、幅広いプロ用マイクとの互換性を確保している。

予測不可能な録音状況における制作リスクを低減するため、K9 XTXは64GBのmicroSDカードを使用する32-bit floatオンボード録音機能を搭載している。これにより、録音担当者は予期せぬレベルのピークから保護しながら、送信機内で直接バックアップ録音を行うことが可能だ。

高いダイナミックレンジ設計と内蔵のタイムコード同期機能を組み合わせることで、制作クルーは信頼性の高いオーディオキャプチャを維持しつつ、ポストプロダクションにおける同期や修復作業の負担を軽減できる。

最大130dBのダイナミックレンジを備えたK9 XTXは、プロ用マイクの自然なサウンドとダイナミクスを保持し、オーディオの一貫性と信頼性が極めて重要となる過酷な録音環境をサポートする。

260803_K9-XTX_02H1r6KNEq

ワークフローを重視したプロ用ワイヤレスオーディオへのアプローチ

現代の制作環境に合わせて設計されたK9 XTXは、信頼性の高いワイヤレス伝送と、セットアップ、モニタリング、およびポストプロダクション・ワークフローを簡素化するツールを融合させている。

「Saramonic System App」を通じて、ユーザーはスマートフォンやタブレットから最大48台のデバイスをリモートで監視・制御できる。録音チームは、各送信機に物理的にアクセスすることなく、ゲインの調整、周波数の変更、送信チャンネルのミュート、ファームウェアの更新を行うことができ、多くの出演者が関わる複雑な制作現場のワークフローを効率化する。

内蔵タイムコード機能により、K9 XTXはSaramonicエコシステム内でのワイヤレス同期や、ケーブルを介した外部マスタークロックや互換性のあるシネマカメラとの接続が可能だ。映像機器と共通のタイムコードを音声ファイルへ記録することで、DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proなどのプロ用ソフトウェアにおける編集ワークフローの高速化に貢献する。

260803_K9-XTX_03Wqsm3ol6

このワークフロー重視の設計により、K9 XTXは独立系制作会社、ドキュメンタリー映画制作者、コマーシャル映像チーム、ライブイベントクルー、そして現実の制作要件に適応する柔軟なワイヤレスソリューションを求めるプロのサウンドチームに最適だとしている。

過酷なフィールドでの使用に耐えうる構造

K9 XTXは、信頼性と柔軟性が不可欠なプロフェッショナルな制作環境のために設計されている。

主な特徴は以下の通り。

  • フィールドでの確実な運用を支えるロッキングXLRコネクター
  • 迅速なモニタリングとナビゲーションを可能にする大型カラーディスプレイ
  • ワイヤレスおよび有線のタイムコード対応
  • 制作環境に合わせて調整可能なRF出力設定
  • オプションの防水ハウジングによるIP66等級の保護性能
260803_K9-XTX_04VP72J8RC

K9 XTXは、単なるワイヤレス送信機にとどまらず、信頼性、ワークフロー効率、運用の柔軟性を重視したプロ向けオーディオツールとして位置付けられている。