Matrox Videoは、2026年9月11日~14日にオランダ・アムステルダムのRAI Amsterdamで開催される「IBC 2026」に出展する。ブース番号は7.B15。

創業50周年を迎える同社は、放送、ライブプロダクション、エンタープライズAV向けに、相互運用性を重視したIPベースの映像技術とソフトウェア定義型ソリューションを展示する。

会場では、オープンスタンダードに基づくIP関連製品に加え、Media eXchange Layer(MXL)に対応したメディアファブリックを備える「Matrox ORIGIN」を紹介。MXL互換のメディアファブリックを通じて、Distributed Media Fabric(DMF)のビジョンを実現するソフトウェア定義型メディア制作環境を提案する。

IPベースの映像制作を支える各種ソリューション

Matrox Videoの製品ポートフォリオは、リモートプロダクションやコントリビューション、プロダクションモニタリング、信号変換、メディア伝送、セキュアなリモートオペレーターアクセスを実現するIP KVMなど、幅広いIPメディアワークフローに対応する。

「Monarch EDGE」は、低遅延のREMI(Remote Integration Model)およびコントリビューション用途に対応するエンコーダー/デコーダー。遠隔地から映像を伝送し、リモートプロダクションを構築するためのソリューションとして展開している。

「ConvertIP」は、SMPTE ST 2110およびIPMXのIP信号と、SDI、HDMI、HDBaseTなどのベースバンド信号をリアルタイムで相互変換するコンバーター製品群。既存のベースバンド設備とIPベースの映像インフラを接続し、システム移行や混在環境の構築を支援する。

「Maevex MGX」は、低遅延かつ高品質なAV-over-IPエンコード/デコードを提供するプラットフォームで、IPネットワークを利用した映像伝送に対応する。

「Matrox Vion」は、エンコード、デコード、トランスコード、プロトコル変換などに対応するIPゲートウェイとして、さまざまな映像フォーマットや伝送方式を橋渡しする。

また、「Avio 2」はIPMX、SMPTE ST 2110、NMOSを利用してIP KVMを放送IPエコシステムに統合するソリューション。既存のIPプロダクションインフラとの相互運用や集中管理に対応し、専用のプロプライエタリネットワークを別途構築することなく、拡張性のあるKVMワークフローを構築できるとしている。

Matrox ORIGINでソフトウェア定義型メディア制作を提案

IBC 2026では、ソフトウェア定義型メディア制作向けの非同期メディアフレームワーク「Matrox ORIGIN」も展示する。

Matrox ORIGINはMedia eXchange Layer(MXL)をサポートし、放送事業者、OEM、開発者が、アプリケーション間でのメディア交換を簡素化した相互運用可能なDistributed Media Fabric(DMF)ワークフローを構築できるよう設計されている。

メディア処理を専用ハードウェアから切り離すことで、より柔軟で拡張性が高く、変化に対応しやすいプロダクションインフラの構築を支援する。新しい技術の導入や運用要件の変化への対応、将来的なワークフローの拡張を容易にするという。

Matrox Videoのセールス&マーケティング担当シニアバイスプレジデント、アルベルト・チエリ氏は、次のようにコメントしている。

チエリ氏:Matrox Videoは50年にわたり、お客様の業務に不可欠な信頼性と性能を損なうことなく、新しい技術を取り入れるための支援を続けてきた。現在もその取り組みを継続し、SMPTE ST 2110やIPMXなどのオープンスタンダードをベースとした相互運用可能な技術によって、最新のIPベースプロダクションを実現している。

同時に、Matrox ORIGINのMXL互換ファブリックにより、組織はDMFのビジョンを現在の環境で実現し、ソフトウェア定義型メディア制作を実用的なものにできる。現在IPワークフローを導入している場合でも、次世代のメディアインフラに備えている場合でも、顧客が確信を持って前進できるよう支援していく。