Blackmagic Designは、ドキュメンタリー映画「Life on Waves(原題)」の編集とカラーグレーディングにDaVinci Resolve Studioが使用されたことを発表した。ポストプロダクションチームは、Blackmagic Cloudを活用してリアルタイムコラボレーションを実施。DaVinci Resolve StudioのFairlightページによるオーディオワークフローや、AIツールを活用したポストプロダクションの効率化も行われた。
スティーブン・エスパルザ(Steven Esparza)氏が監督およびプロデューサーを務め、編集も担当したドキュメンタリー「Life on Waves(原題)」は、プロのウォータースポーツ選手、サラ・ハウザー(Sarah Hauser)氏の物語を通して、ビッグウェーブに乗ることによるアドレナリンの興奮を探求する作品。「Girl on Wave(原題)」の続編となる本作では、ハウザー氏がウィンドサーフィンとビッグウェーブパフォーマンスの限界に挑戦する姿を追っている。
エスパルザ氏は、次のようにコメントしている。
DaVinci Resolve Studioでは、フッテージを効率的に整理し、タグ付けすることができるため、『Life on Waves』のワークフローを最初から最後まで効率化できました。フッテージの管理は重要で、選別作業や様々なテイクのレビューを容易にするのに非常に役立ちました。また、リアルタイムでカラーグレーディングをプレビューできるため、編集の早い段階で最終的なルックをイメージしやすくなり、シーン間の一貫性を保つことができました。さらに、マルチカム編集機能とBlackmagic Cloudを介したアシスタントエディターとの連携により、ワークフローが大幅に改善されました。

編集からカラーグレーディングまで一貫したワークフロー
エスパルザ氏は、DaVinci Resolve Studioのエンド・トゥ・エンドのポストプロダクションワークフローにより、編集から最終的なカラーグレーディングまでシームレスに連携できたとしている。
エスパルザ氏は、次のようにコメントしている。
異なるソフトウェア間を行き来する必要はなく、Resolveのコラボレーションツールのおかげで、カラリストのシェイリー・ブルックス(Shaley Brooks)との作業もスムーズに行えました。彼はリアルタイムでカラーグレーディングを調整でき、その間に私は同じプロジェクトファイルで編集を微調整することができました。適切にラベル付けされたビンとタイムラインによる整理された編集システムのおかげで、シェイリーのカラーグレーディング作業はよりスムーズになり、時間や手間を削減できました。
Blackmagic Cloud Storeをリモート共同編集に活用
本作では、カメラのオリジナル映像を扱うためのストレージとしてBlackmagic Cloud Storeを活用。プロキシワークフローやBlackmagic Cloudを介したリモートでの共同編集作業にも使用した。
カラリストのシェイリー・ブルックス氏は、次のようにコメントしている。
カメラのオリジナル映像を使用するのでストレージ容量がかなり大きくなりますが、ここでBlackmagic Cloud Storeが真価を発揮しました。特にプロキシワークフローやBlackmagic Cloudを介したリモートでの共同編集作業において重宝しましたね。また、トランスコードせずにファイルをトリミングするために、Resolveのメディア管理ツールを頻繁に使用しています。これにより、ストレージ容量を削減しながら、オリジナルのカメラメディアで作業を続けられます。
ブルックス氏は、エスパルザ氏がクリエイティブ編集にDaVinci Resolveを採用したことで、ポストプロダクションのパイプラインを効率化できたとしている。
ブルックス氏は、次のようにコメントしている。
『Life on Waves』は、DaVinci Resolveを映画制作者にとっての中核的なツールとして活用した素晴らしい事例だと言えます。スティーブンがクリエイティブ編集にResolveを使うという決断をしたおかげで、ポストプロダクションのスムーズなパイプラインを実現でき、彼のオリジナルの”オフライン”クリエイティブカットを使ってプロジェクトを仕上げられました。これにより、最小限の手間でカラーの作業に移行でき、従来の”オンライン”のステップを効果的に省略できました。

DaVinci Resolve StudioのAIツールを活用
ポストプロダクションの効率化には、DaVinci Resolve StudioのAIツールも使用した。異なるフレームレートの素材や低解像度のソースなどを、DaVinci Resolve Studio内のツールを使用して処理したという。
ブルックス氏は、次のようにコメントしている。
ネイティブの23.976フレームレート以外の素材には動き推定ツールを使用し、スティーブ以外が撮影した映像やスチルなど、解像度の低いソースにはSuper Scaleツールを使用しました。これらの機能のおかげで、サードパーティ製のAIツールを使う必要性がほぼなくなり、ワークフローが大幅に改善されましたね。Resolveのフェイス修正ツールも普段よく使っています。今回のプロジェクトではそれほど必要ではありませんでしたが、役に立つ場面では選択的に使用しました。
FairlightとAIオーディオツールで音声ワークフローを効率化
オーディオ処理では、DaVinci Resolve StudioのAIオーディオツールを活用。セリフや背景ノイズの処理を行い、撮り直しを行うことなく制作スケジュールを維持したという。
エスパルザ氏は、次のようにコメントしている。
DaVinci Resolve StudioのAIオーディオツールには本当に助けられました。クリップの中の厄介なセリフや背景ノイズを、いとも簡単に除去してくれたんです。オーディオを分離して改善することで、撮り直しに費用をかけることなく制作スケジュールを守ることができました。
エスパルザ氏はまた、DaVinci Resolve StudioのFairlightページから、ミキサーのスティーブ・グリフィン(Steve Griffin)氏向けに整理されたステムを書き出せたことが、オーディオワークフローの効率化につながったとしている。Fairlightページは納品物の管理にも使用された。
ブルックス氏は、次のようにコメントしている。
Fairlightのページは、納品物の管理にも使用しています。サウンドミキサーが指定通りにオーディオが適切にマッピングされ、正しいレベルになっていることを確認しています。
エスパルザ氏は、DaVinci Resolve Studioへの移行について、次のようにコメントしている。
私がDaVinci Resolve Studioに移行したきっかけは、RAWファイルとのシームレスな連携とレンダリングの速さでした。それ以来、後悔したことは一度もありませんね。Blackmagic Designのおかげで、高品質かつコスト効率の高い映画制作を手軽に実現できるようになりました。これらの製品を使って私たちが作成した作品を誇りに思っています。
