Blackmagic Designの発表によると、カメの密猟撲滅に取り組む地域密着型の非営利団体であるNature Seekersが、ドキュメンタリー作「Conservation Pandemic」の撮影にBlackmagic URSA Cine 12K LFデジタルフィルムカメラを使用したという。同作のほとんどが、カメに影響を与えない赤いライト、または鬱蒼とした森林の下で撮影されたため、撮影スタッフはカメラの優れた高感度耐性と12K解像度を最大限に活かして、生息環境に影響を与えることなく、カメの撮影を行った。
トリニダードのマトゥーラ・ビーチにおけるオサガメの密猟の横行に対するために1990年に設立されたNature Seekersは、海岸線をパトロールし、営巣中のメスを保護する地域社会の取り組みとして始まった。時には、卵や肉を食用とするために、最大で三割におよぶ抱卵中のカメが殺されていた。現在、密猟は根絶され、マトゥーラ・ビーチは北西大西洋最大のオサガメの集団営巣地となっており、ピークの4月から6月には、毎晩100頭以上の営巣中のメスがビーチを訪れる。
38日間の撮影において、営巣期間中のフッテージを撮影するために信頼できる機器が必要となった。

Nature Seekersのプロジェクト・コーディネーターのカイル・C・ミッチェル氏は、次のようにコメントしている。
ミッチェル氏:野生動物の撮影では、やり直しはできません。さらに、本作の撮影においては、一定の距離を取って、カメに影響を与えない赤いライトを使用するなど、特別な考慮が必要でした。
本作のほとんどが夜間の難しい条件のもとで撮影されたため、すぐに作業に取り掛かることができるBlackmagic Designのカメラを選定しました。
今回の撮影条件を踏まえると、URSA Cine 12K LFの高感度耐性は際立っていました。また、野外での異なる条件で使用しても美しい映像が得られます。
カメたちが水から出てくる時に近づくことはできないので、12Kで撮影することで、ポストプロダクションでリフレーミングと位置変更ができました。野生動物を扱っている場合、編集におけるラティチュードは特に重要です。
これほど高品質なファイルを扱うとなれば、当然ながらファイルサイズも非常に大きくなります。Blackmagic Media Module 8TBを2つ使用することで、ストレージ容量を心配する必要なく、安心して撮影を続けられました。また、片方のモジュールが一杯になり、ファイルをコピーする必要がある場合に、もう一方のモジュールを使用できました。
カメの撮影においては、強い照明の使用は厳しく規制されており、場合によっては禁止されていると同氏は説明する。
ミッチェル氏:つまり、カメに影響を与えない赤いライトを使用して、営巣のプロセスすべてを撮影する必要がありました。低照明で12Kで撮影できるので、この素晴らしい動物の営巣サイクルを妨げたり、脅かしたりすることなく、特に海からオサガメが現れるシーンにおいて、クリエイティブなアプローチを取れました。

ポストプロダクションでは、DaVinci Resolve Studioに搭載された直感的なツールが最大限に活用された。特に、今回が初めての使用だったこともあり、これは大きな助けとなったという。また、DaVinci Resolve Mini Panelを使用することで、ポストプロダクションをさらにスピードアップした。
ミッチェル氏:効率性を重視し、プロジェクトを円滑に進めるために、シンプルに保ちましたが、一つのソフトウェアで編集とカラーグレーディングをすべて行えるので作業が楽に行えました。
Resolveで可能なことのほんの一部をかじったに過ぎませんが、Blackmagic Designの製品内ですべてを実行できるおかげで、作業が確実にスムーズになりました。
本作では、コロナウイルスがNature Seekersとその保全活動に与えた影響に焦点を当て、慈善活動による寛大な支援が、いかにNature Seekersの再起と使命の継続を可能にしたかを説明しています。
リチェル・サンブラノ、スーザン・ラーカン=バプティステ、エイドリアン・ウィルソンと共に、大きな使命を掲げた、初めての自主制作作品のために小さなチームを結成しました。
制作が終わった今、世界各地の人々に見てもらい、野生動物の保護の重要性を理解してもらうことを楽しみにしています。Nature Seekersとその使命に関する作品を今後も複数制作していくことをすでに計画しており、それにあたってBlackmagic Designの製品を使用していくことを心待ちにしています。
