Aximmetryは、2026年9月11日~14日にアムステルダムで開催されるIBC2026に先立ち、同社のプラットフォームに2つの主要な新機能を追加したことを発表した。新たに追加となった機能は、制作ワークフロー全体にわたるAIの深い統合と、Gaussian Splats(ガウス・スプラット)のネイティブサポートであり、これにより数分でフォトリアリスティックなバーチャルセットを構築できるようになるという。両機能は、展示会期間中、Aximmetryのブース(7.D09)にてライブデモが行われる。

制作チームの既存のワークフローに自然に溶け込むAI

Aximmetryは、ワークフローのあらゆる段階にAI機能を直接組み込むことで、直感的でオペレーターに優しい制作ツールへの取り組みをさらに拡大している。新しい「Aximmetry AI Assistant」により、制作チームはプラットフォーム内で直接AIモデルとチャットしたり、MCP(Model Context Protocol)のサポートを通じて独自のAIエージェントを連携させることが可能になる。つまり、スタジオは新しいインターフェースを習得することなく、すでに使用しているAIツールをそのまま活用できるという。

これらの機能を組み合わせることで、制作チームは以下のことが可能になる。

  • AIがプロジェクト構造をガイドし、ゼロからバーチャルプロダクションを構築
  • カメラ、I/O、トラッキングデバイスを数時間ではなく数分でセットアップ
  • リハーサルから生放送にいたるまで、一貫してパラメータを調整し、番組設定を行う
  • エラーを少なくして、より迅速にEngineer Flow Graphスクリプトを作成
  • AI Compoundsを使用して、簡単なテキストプロンプトからグラフィック、ローワーサード、Bロールを生成
  • セットアップや設定のトラブルシューティングを迅速に行い、放送前のダウンタイムを最小限に抑える

Aximmetry CTOのゾルタン・モティアン氏は、次のようにコメントしている。

モティアン氏:スタジオがアプリに組み込まれたガイド付きアシスタントを望む場合でも、独自のAIエージェントを導入したい場合でも、セットアップや設定の煩わしさを取り除き、チームが重要なクリエイティブ作業により多くの時間を割けるようにしたいと考えました。

IBC2026の来場者は、Aximmetryのブースで、バーチャルセット内で直接AIアシスタントを実際に体験できる。

AximmetryにおけるGaussian Splats:数分で作成できるフォトリアリスティックな仮想セット

Aximmetryは、フォトリアリスティックな3D環境を作成するための急速に普及しつつある技術であるGaussian Splatsのネイティブサポートも導入している。同機能により、制作チームは写真や仮想シーンを、放送用として十分な品質の素晴らしい3D背景に効率的に変換できる。

主な機能

  • Unreal EngineまたはAximmetry独自の軽量なネイティブレンダリングエンジンによるレンダリング
  • 広く普及しているPLYファイル形式の各種タイプへの対応
  • Gaussian Splatsと従来の3Dモデルのシームレスな組み合わせ
  • Aximmetryの既存のバーチャルプロダクションツールセットとの完全な互換性

Aximmetryの開発責任者であるガボール・プール氏は、次のようにコメントしている。

プール氏:Gaussian Splats、従来の3D、そしてタレントのライブ映像が、シームレスに連携して同じフレーム内に共存できるようになりました。これこそが、バーチャルプロダクションが待ち望んでいたものです。

IBC2026において、Aximmetryは、実際の放送環境においてGaussian Splatsがどのように活用されるかを紹介するライブデモを実施予定。

同社ブースではAIアシスタントとGaussian Splatsの実演も行われ、Aximmetryバージョン2026.4.0を含む今後のリリースについて、チームと直接話すことも可能だ。