株式会社焦点工房は、Thypoch(タイポック)の小型・軽量シネマレンズ「Simera-C」シリーズより、「Simera-C 16mm T1.9 Cine Prime」および16mmから75mmまでを揃えた6本セットを発売する。希望小売価格は以下のとおり。
- Thypoch Simera-C 16mm T1.9 Cine Prime ソニーEマウント:税込161,000円
- Thypoch Simera-C 16mm T1.9 Cine Prime ライカMマウント:税込178,000円
- Thypoch Simera-C 6本セット 16-75mm T1.5-1.9 Cine Prime ソニーEマウント:税込873,000円
- Thypoch Simera-C 6本セット 16-75mm T1.5-1.9 Cine Prime ライカMマウント:税込959,000円
もっと広く写すだけではない。空間そのものを映像表現に変える16mm
目の前に広がる風景をスケール感ごと映像に残したい、あるいは建築物の奥行きやロケーションの空気感まで収めたいといった撮影で、今回シリーズに加わる16mm T1.9は力を発揮する。
フルフレーム対応の超広角16mmという画角により、雄大な自然や広い空間をダイナミックに描写可能だ。被写体だけでなく「その場所にいる感覚」まで伝えたいシーンにおいて、新しい選択肢となる。16mmならではのパースペクティブを生かすことで、見慣れた場所もよりダイナミックな映像へと変化させられる。
T1.9の明るさと、ヴィンテージライクな描写を両立
Simera-C 16mm T1.9は、フローティング設計を取り入れた光学構造を採用。コンパクトな鏡筒ながら、開放から高いシャープネスとコントラストを安定して維持する設計となっている。
レンズ構成には、ASPH非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折レンズ5枚を採用。色収差やフレアを抑えながら、画面中心から周辺まで高い解像性能を追求している。
色再現はニュートラルを基調としながら、コントラストとフレアのバランスを調整することで、どこかクラシックな雰囲気を感じさせるヴィンテージライクな描写に仕上げている。
さらに16枚羽根の絞りを採用し、円形に近い滑らかなボケを実現。高精度な非球面レンズ技術によってボケの中に現れるオニオンリングも抑え、背景を柔らかく整理しながら被写体を自然に際立たせる。
超広角でありながら、単に情報量の多い画面をつくるのではなく、ボケや光の表情まで含めて映像の雰囲気を組み立てられるとしている。
手持ち、ジンバル、ドローン。撮影スタイルを選ばない小型・軽量設計
Simera-Cシリーズは、航空機グレードのアルミ合金を使用したフルメタル構造を採用し、剛性を確保しながら小型・軽量化を追求している。16mm T1.9の質量は、ソニーEマウントが約499g、ライカMマウントが約476gだ。
大がかりなリグだけではなく、手持ち撮影やジンバル、ドローンなど、機動力を重視する撮影システムにも組み込みやすくなっている。機材をできるだけコンパクトにまとめたいロケーション撮影でも、フルフレーム対応シネマレンズならではの操作性を持ち込みやすい設計となっている。
レンズ交換のたびにセットを組み直さない。現場を止めにくい統一設計
Simera-Cシリーズは、フォーカスリングとアイリスリングに0.8 MODギアを採用し、一般的なフォローフォーカスやシネマアクセサリーに対応。さらにシリーズ内でギア位置を統一している。
焦点距離を変更しても、フォローフォーカスなどのアクセサリー位置を大きく調整し直す必要が少なく、スタビライザーやスライダー使用時にもスムーズなレンズ交換をサポートする。
フォーカスリングの回転角は210°。じっくりとピント位置を追い込みたい場面や、浅い被写界深度で人物から人物へゆっくりとフォーカスを送る場面でも、細かな操作がしやすい設計だ。Simera-Cは複数のレンズを使い分ける映像制作そのものを考えて設計されている。
16mmから75mmまで。1本の作品を同じトーンで描ける6本セット
16mm T1.9の追加に合わせ、専用ハードケース付きの6本セットも展開する。セット内容は、16mm T1.9 / 21mm T1.5 / 28mm T1.5 / 35mm T1.5 / 50mm T1.5 / 75mm T1.5の6本だ。
広大な景色や空間を大胆に見せる16mmから、人物や被写体を印象的に切り取る中望遠域の75mmまで、シーンに応じた幅広い映像表現をカバーする。
シリーズを通してサイズ・重量・操作性、そして色再現が統一されているため、焦点距離を変更しても作品全体のトーンを揃えやすい。
1本の作品の中で画角を大きく変えても、レンズ交換による操作感の違いを抑えながら撮影を続けられる。6本セットは、Simera-Cを単体のレンズとしてではなく、ひとつの撮影システムとして運用したい映像制作者に向けたラインアップになっている。
※画像はイメージ
製品仕様
Thypoch Simera-C 16mm T1.9 Cine Prime
| 対応マウント | ソニーE、ライカM |
| 焦点距離 | 16mm |
| フォーカス | MF(マニュアルフォーカス) |
| レンズ構成 | 11群15枚(ASPH 2枚、ED 3枚、高屈折 5枚) |
| 絞り | T1.9~T16 |
| 絞り羽根 | 16枚 |
| 対応撮像画面サイズ | フルフレーム(イメージサークル直径43.2mm) |
| 最短撮影距離 | 0.16m |
| フォーカスリング回転角 | 210° |
| フィルター径 | 62mm |
| サイズ | 約Φ69×79mm(ソニーE)、約Φ69×69mm(ライカM) |
| 質量 | 約499g(ソニーE)、約476g(ライカM) |
| 付属品 | 前後キャップ |
| メーカー保証 | 1年間(自然故障が対象) |
Thypoch Simera-C 6本セット
| 対応マウント | ソニーE、ライカM |
| 構成 | 16mm T1.9 / 21mm T1.5 / 28mm T1.5 / 35mm T1.5 / 50mm T1.5 / 75mm T1.5 |
| 付属品 | 専用保護収納ハードケース |
※ライカMマウント用は距離計連動非対応。ライブビューまたはEVFでのピント合わせが必要。