アドビは「Adobe for Slack」の提供開始を発表した。Slack Business+プランおよびEnterprise+プランのユーザーを対象に、Adobe Firefly、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere、Adobe Acrobatなど、70以上のプロ向けツールをSlack内で直接利用できるようになる。
Adobeアプリをインストールし、実現したいことをSlackbot(Slackに組み込まれたパーソナルAIチームメイト)に言葉で伝えると、Slackbotが適切なアドビのツールを呼び出してアイデアを形にする。また、Slackbotに会話、ファイル、チャンネル、Canvasから関連するコンテキストを抽出するよう依頼することもでき、Adobeアプリはコンテンツの作成やブラッシュアップの際にそれらを参照できる。
Slack最高製品責任者のハイメ・デランゲ氏は、次のようにコメントしている。
デランゲ氏:Slackは仕事が行われる場所であり、AIが会話をアクションに変える場所でもあります。アドビの業界をリードするクリエイティブおよび生産性ツールをそのワークフローに直接組み込むことで、チームは制作のために会話の場を離れる必要がなくなります。
Adobe for Slackにより、人々は会話の中にあるコンテキストやアイデアを優れたコンテンツに変え、その流れを止めることなく、共同で洗練し、作り直すことができます。このAdobeアプリは、SlackのMCPアプリがチームの会話をアクションに変える方法を示す強力な例です。
新しいクリエイティブおよびドキュメントワークフローをSlack内で直接実現
キャンペーンアセットを制作するマーケティング担当者、異なるチャンネル向けにクリエイティブを調整するソーシャルメディア戦略担当者、データや情報を顧客向けのドキュメントに変換するデジタルワーカーなどに向けて、Adobe for Slackは、会話が行われているその場所でコンテンツを作成し、共同作業を行い、業務を進めるための新しい方法を提供する。
Adobe for Slackの機能
- プロジェクト計画や会話を高品質なコンテンツに変換:Slackbotに会話やCanvasから情報を見つけて要約するよう依頼し、そのコンテキストをAdobeアプリでPDF、画像、ビデオに変換して、Slack内のチームと共有できる。
- Creative Cloudアセットの活用:Slackbotに主題、スタイル、雰囲気などを指定してCreative Cloudアセットを検索するよう依頼できる。過去のプロジェクトやキャンペーンのコンテンツを素早く見つけ、適切なアセットをSlackのワークフローに取り込んで編集を継続できる。
- チャンネルごとにキャンペーンクリエイティブを最適化:承認済みの画像やビデオを取り込み、各ソーシャルチャンネルのサイズに合わせたバリエーションを素早く作成できる。
- テンプレートから高品質なデザインを作成:数千のデザインテンプレートを参照し、プロジェクトに適したものを選択して、コピーや色をカスタマイズできる。ソーシャルメディア向けのアニメーションを作成したり、印刷用PDFに変換したりすることも可能だ。
- データを共有可能なコンテンツに変換:スプレッドシートを取り込み、Adobeアプリを呼び出して、その情報をチームやクライアントと共有できるPDFやビジュアルに変換できる。
- 画像の一括編集と調整:チームメンバーの顔写真、イベント写真、製品イメージなど、複数の画像をまとめて調整できる。背景や不要なオブジェクトの削除、明るさやトーンの調整、クロップ、リサイズなどをSlackから実行可能だ。
Adobe for Slackでは、会話を通じてクリエイティブプロセスを継続できる。アドビのプロ向けツールを利用できるSlackbotに、作品のブラッシュアップや別の編集、バリエーションの作成を依頼し、その成果物をチームのチャンネルで共有できる。ほかのメンバーはそこでレビューしたり、さらに手を加えたり、次の展開につなげたりすることが可能だ。
Adobeアプリは、制作作業と、そのワークフローを形作る会話との距離を近づける。より高度なクリエイティブコントロールやピクセルレベルの精度が必要な場合、あるいはドキュメントをさらに活用してインサイトを得たい場合には、Adobe Express、Photoshop、Premiere、Acrobat、Fireflyといったアドビの主要アプリで作業を継続できる。
利用しているAIチャットボットにアドビのプロ向けツールを提供
Adobe for Slackは、人々が日々の学習や問題解決、業務に使用しているAIチャットボットプラットフォームに、アドビのプロ向けクリエイティブおよび生産性ツールを導入する継続的な取り組みの一環である。ChatGPT、Claude、Copilotに対応しており、Geminiにも近日中に対応予定だ。
Adobe for Slackを使い始める方法
- Slackbotとのダイレクトメッセージを開き、「アプリ」ボタンから「アプリを管理」を選択する。
- Adobeの横にある「+」アイコンを選択し、ゲストとして続行するか、案内が表示された場合はアドビアカウントでサインインする。
- 接続後、Slackbotとの会話を開始し、必要なコンテンツの作成、編集、変換をAdobeアプリに依頼する。
アドビアカウントがなくてもAdobeアプリの利用を開始できる。アドビアカウントでサインインするか、無料アカウントを作成すると、追加のツールや機能、生成AI機能、Creative Cloudファイルへのアクセス、セッションをまたいだ作業の継続などが利用できるようになる。