Kiloviewは、2026年9月11日から14日まで、アムステルダムのRAIで開催されるIBC 2026の同社ブース(ホール7、スタンド7.A47)において最新のハイブリッドAV-over-IPソリューションを展示し、コントリビューション、管理、制御、制作が、1つの連携した放送ワークフローとしてどのように連携できるかを実演する。
放送業界がIPへの移行を続ける中、実際の制作現場では、単一の技術に依存することはほとんどないという。SDIとIPは共存しており、複数のプロトコルが相互運用される必要がある。ハードウェアとソフトウェアが並行して稼働する一方で、クラウド、オンプレミス、リモートリソースが、ますます同一の制作環境の一部となりつつあるという。
Kiloviewにとって、これがハイブリッドAV-over-IPの実用的な意味だとしている。つまり、IPを接続層として活用しつつ、制作チームがワークフローの各部分に最適な技術や導入モデルを自由に選択できるようにすることだ。
Kiloviewの営業・マーケティング担当副社長であるジュディ・ズオ氏は、次のようにコメントしている。
ズオ氏:ハイブリッドとは、単にSDIとIPを組み合わせることではありません。
それは、異なるプロトコル、システム、ハードウェア、ソフトウェア、そして既存のリソースを、一つの制作環境として連携させることです。IBCでは、来場者の皆様に、ハイブリッドが抽象的な概念ではなく、今日すぐに構築・運用できるものであることを実感していただきたいと考えています。
収録、管理、制御、制作
Kiloviewのブースの中央では、現場での収録から送信、一元管理、IPメディア制御を経て、最終的な制作にいたるまでの信号の流れを追った、エンドツーエンドの放送ワークフローをライブで実演する。

Kiloview Pシリーズのワイヤレスボンディングエンコーダーは、フィールド中継層として機能し、ボンディングされたネットワーク接続を介して、移動先や遠隔地から映像を送信する。KiloLink Station Proは、これらのフィードを一元的に受信・管理し、モニタリング、デバイス管理、および既存の放送インフラとの統合のための同期化されたSDI出力を提供する。
そこから、AVX24-4 Media HUBがIPメディアネットワーク全体の可視化と制御を行い、デバイス、ストリーム、ネットワークステータス、ルーティング、診断情報を単一の環境に統合。さらに、CradleシリーズRF02は、エンコーディング、デコーディング、ルーティング、マルチビュー、メディア処理のためのモジュラー型プラットフォームを提供するとともに、その演算能力により、同システムをソフトウェア定義のライブ制作へと拡張する。
これらの技術を組み合わせることで、主要な受信、管理、制御、制作機能をコンパクトな4RUシステムに集約している。デモでは、従来は別々のシステムを必要としていた機能を、より小型で相互接続性が高く、適応性に優れた制作アーキテクチャに統合することで、ハイブリッドの真価が発揮される様子が実演される。
NDI 6.4のデモとライブパフォーマンスを体感
IBC 2026では、KiloviewによるNDI 6.4の実装を、単なる技術的な機能としてではなく、実際の制作ワークフローの一部としてデモンストレーションし、来場者にいち早く披露する予定だ。

同ブースの展示では、ネイティブ録画、より精度の高いルーティング、設定可能なバッファリングといったNDIの新たな機能に焦点を当て、それらが録画、信号管理、ルーティング、制作の各工程でどのように活用できるかを実演する。
来場者は、エンドポイントやネットワーク制御から録画、ルーティング、制作にいたるまで、最新のNDI技術がKiloviewの幅広いエコシステムとどのように連携するか、また、それらの変化が実際のNDI環境においてどのような意味を持つのかを確認できる。
放送用IPから会議やライブストリーミングまで
ハイブリッドとは、プロ仕様のIP映像を従来の放送チェーンの枠を超えて活用できるようにすることでもあるという。
Kiloviewの「U4 IP Video Dock」は、プロフェッショナルなIPソースをUSB、HDMI、DisplayPortのワークフローに直接取り込むことを可能にする。USB UVC/UACを通じて、IPビデオはMicrosoft Teams、Zoom、Google Meet、OBSなどのアプリケーションによって標準的なカメラおよびオーディオソースとして認識される一方、HDMIおよびDisplayPortは4Kディスプレイへの直接出力やモニタリングのオプションを提供する。
IBC 2026では、KiloviewがUC会議およびソフトウェアベースのライブストリーミングアプリケーションの両方でU4のデモを行い、アプリケーションごとに個別の信号チェーンを構築することなく、同一のプロフェッショナルIPビデオインフラストラクチャが、放送、コラボレーション、ストリーミング、およびディスプレイ環境のすべてに対応できることを紹介する。

同社がブース全体を通じて伝えたいメッセージはシンプルだという。
"ハイブリッドの価値は、単一の製品やプロトコルにあるのではなく、それらを1つのワークフローに統合する能力にある。"