ゼンハイザーグループは、2026年9月11日から14日に開催されるIBC 2026に出展する。展示ブースでは、収録、音声補正、モニタリング、配信に至るワークフローのあらゆる段階を支える、同グループの主要オーディオブランドと技術のポートフォリオを紹介する。
展示ブース Hall 8 Booth D 50では、シームレスな相互運用性、将来を見据えたオーディオワークフローに加え、Sennheiser、Neumann、そしてパートナーエコシステムソリューション「SoundBase」を組み合わせることで実現する総合力を体験できる。また、高い評価を得ているNeumannのスタジオモニターのラインアップに加わる最新製品も、いち早く披露される。
フィールドとスタジオの現場を支えるワイヤレスワークフロー
Sennheiserのワイヤレス製品展示エリアでは、放送・制作チームのシステム導入、モニタリング、管理ワークフローを支えるソリューションを提示する。
展示の中心となるのは、Sennheiserの広帯域双方向デジタルワイヤレスエコシステム「Spectera」だ。会場では、9月中旬に発売予定(日本国内での発売は未定)の新しいハンドヘルドマイク「Spectera SKM」もあわせて展示する。「Spectera SKM」は、Sennheiserが誇る高品質なサウンドと、「Spectera」プラットフォームのコントロール機能、柔軟性、インテリジェンスを組み合わせた、プレミアムなワイヤレスハンドヘルドマイクである。
「Spectera SKM」の追加により、マイク、インイヤーモニタリング、リモートコントロール、包括的な監視機能を1つの統合エコシステムで実現する「Spectera」の中核要素がすべてそろう。これにより、幅広いライブパフォーマンスや放送用途に対応可能となる。
AES67エコシステム向けのMerging製「ZMAN」オーディオネットワークモジュールを搭載した「Spectera Base Station ZMAN」も展示され、2026年10月から発売予定(日本国内での発売は未定)だ。本製品は、Merging製 ZMANモジュールによるネイティブなST 2110-30オーディオ統合により、放送エンジニアが求める柔軟性、相互運用性、制御性を備えた「Spectera」エコシステムのメリットをプロフェッショナルな放送ワークフローへ直接もたらす。
また、「Spectera Command」のデモンストレーションもおこなう。「Spectera Command」は、アーティストや登壇者が、ワイヤレスシステム内で事前に設定されたオーディオルーティングを直接コントロールできる機能だ。SEKボディパック用のCommand Buttonに加え、2026年10月からはハンドヘルドマイク「Spectera SKM」向けの「Command Ring」としても提供される。これにより、ユーザーは自身の音声をミュートしたり、トークバックチャンネルを開いたりできる。「Spectera」システムでは、さまざまなワークフローや好みに応じて、ボタンをラッチ式またはモーメンタリー式のスイッチとして設定することが可能だ。
今年、オーストリア・ウィーンで開催された「ユーロビジョン・ソング・コンテスト 2026」では、「Spectera」のライブ放送における実績が示された。同イベントでは、製造サンプルのハンドヘルドマイク「Spectera SKM」を含む「Spectera」エコシステムが、オーディオシステムの一部として過去最大規模で導入された。複数の「Spectera Base Station」を活用し、ワイヤレスマイク、インイヤーモニタリング、コントロール機能を提供した。また、Sennheiserの定評あるデジタルワイヤレスシステム「EW-DX EM4」も、ワイヤレス関連の展示製品として紹介する。
ブランドを問わず使用できる「SoundBase」のRFプランニング・管理アプリケーションも展示する。Sennheiserのパートナーである「SoundBase」が開発・運用する本ソフトウェアは、このたび「Spectera」とCommand機能に完全対応した。注目機能の1つである「Remote View」ツールにより、ネットワークトラフィックを増やすことなく、ライブモニタリングデータを複数のチームメンバーと共有でき、制御ネットワークの効率性と機器の応答性を維持できる。
Neumannの次世代スタジオモニターを体験
来場者は、Neumannのスタジオモニターラインアップに加わる最新モデルをいち早く目にすることができる。これらの新モデルは、高い精度、柔軟性、性能が求められる放送、制作、イマーシブオーディオのワークフローに対応するよう設計されており、リファレンスクオリティのモニタリングに対するNeumannの取り組みをさらに強化するものだ。ライブデモンストレーションや試聴セッションは、Neumannのモニタリングエリアで体験できる。
またNeumannは、「Spectera」を含むSennheiserの最先端ワイヤレスシステム向けに、2つの新しいカプセルヘッド「KK 104 A」(カーディオイド)と「KK 105 A」(スーパーカーディオイド)を発表する。Neumannの高い評価を得ているコンデンサーカプセルヘッド「KK 204」および「KK 205」の後継モデルとして、スタジオクオリティのサウンドをステージにもたらしながら、より洗練されたフォルムファクターを採用し、ハンドリングノイズも大幅に抑制している。
収録、音声補正、モニタリングまでを網羅するオーディオワークフロー
ブース内の3つ目のエリアでは、ワークフローに焦点を当てたゼンハイザーグループの展示をおこない、プロフェッショナル向けオーディオソリューションが放送制作の各段階をどのように支えるかを紹介する。このデモンストレーションは、エンドツーエンドのワークフロー最適化を軸に構成されています。テクノロジー間のシームレスな統合が効率性と運用の信頼性をどのように高めるか、また制作のあらゆる段階で優れたオーディオ品質をどのように維持できるかを示す。その基盤となるのが、SMPTE 2110、Dante、NMOS、Lawo HOMEを通じた放送システムの統合と接続性だ。
ゼンハイザーグループのワークフローセクションでは、音声信号が収録からモニタリング、音声補正に至るまでの流れを、段階ごとに紹介する。収録には、SennheiserのRFコンデンサーマイク「MKHシリーズ」と、マイクカプセルを交換可能な「EW-DX」ハンドヘルドマイクを使用し、「EW-DX EM4」4チャンネルデジタルワイヤレスレシーバーと組み合わせる。音声信号は、スタジオまたは中継車向けのMerging Technologies製モジュラーオーディオインターフェース「HAPI」へ送られる。
モニタリングでは、Neumannのスタジオモニター「KHシリーズ」に加え、Sennheiserの最新リファレンスヘッドホン「HD 480 PRO」と「HD 490 PRO」を使用し、エンジニアにあらゆる作業環境で一貫性のある正確なモニタリング環境を提示する。
最後に、音声補正の工程では、「Ovation」プレイアウト/ショーシーケンサーとデジタルオーディオワークステーション「Pyramix」を使用したデモンストレーションをおこなう。