Blackmagic Designの発表によると、オーストラリアのインディーズ映像作家であるアンソニー・ノアック氏による、国際的に高い評価を受けているコンセプチュアル・アーティストのメリー・クリスタル・ラー氏に関する新作ドキュメンタリーの制作にBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K ProとDaVinci Resolveが使用され、視覚的に美しい作品が作成されたという。
同作は、タリン・テレビ塔での1年間にわたるレジデンシー期間中、個展「Invisible」を制作したメリー・クリスタル・ラー氏の姿を映し出している。光の共生、動き、テクノロジーで知られるラー氏の作品は、欧州議会、ユネスコの世界的なイベント、国際首脳会議で展示されてきた。
ノアック氏にとって、同作は個人的に大きな意味合いを持っていた。ラー氏がテーマとしている移民、創造性、帰属意識は、エストニアからオーストラリアに移民してきたノアック氏自身の家族の物語に強く響くものだった。旅行中に思いがけずにラー氏に出会ったノアック氏は、ラー氏のレジデンシーを記録する機会を得た。

照明やスタンドなしで、単独で撮影を行った同氏は、有名なテレビ塔で2日間に渡って撮影した。これにあたって、難しい状況でカメラの柔軟性の高さが役立ったという。
ノアック氏は次のようにコメントしている。
ノアック氏:1日かけてインタビューしたのですが、明るい窓に囲まれていました。Logで撮影することで、ハイライトを基準にして露出を設定し、ポストプロダクションで調整することで、アーティストの周りが白飛びしないようにしました。その点において、このカメラは実に汎用性に優れていると感じます。カメラ内にNDフィルターがあることも素晴らしいボーナスでした。
同作の制作において、可搬性は欠かせない要素だったという。同氏は、オーストラリアからエストニアにカバンでカメラを運び、その後、公共交通機関を利用して撮影現場まで移動した。
ノアック氏:テレビ塔までバスで行ったのですが、リュックサックで運ぶのに問題なかったのは、大きなボーナスでした。
必要な機能がすべて統合されているDaVinci Resolveにより、ポストプロダクションの過程が大きな変身を遂げたという。書き出しや再読み込みする必要なく、ページ間を移動できるため、同氏は編集からカラーコレクションまでシームレスに移動して、困難な条件下での露出が上手く機能するかを確かめた。

また、同氏はDaVinci ResolveのAI駆動のオーディオツールを使用して、群衆からの雑音やピンマイクの不具合などの現場で生じた問題に対処した。同氏は、同作の楽曲とミックスにおいて、作曲家兼サウンドデザイナーのケイレブ・リンダー氏と協力した。また、言い淀みを取り除くために、DaVinci Resolveのスムースカットが使用された。
ノアック氏:暫定的なサウンドミックスを行い、様々なツールを使用して、音響面で問題がないか確認できたことには大変助けられました。カラーページに移動して、露出が限界値に達していないかどうかチェックできたおかげで、すべてが上手くまとまりました。
カラーグレーディングにおいては、DaVinci Resolveが同作特有のカラーパレットを形作る上で一翼を担った。灰色の曇りの日に撮影された同作は、白のパレット、白のベッド、洋服、明るい窓のシーンから始まり、別の日に撮影された、より温かみのあるカラフルな屋外のシーンに移っていく。
ノアック氏:DaVinci Resolveのカラーグレーディングで、コントラストを追加してショットを形作りました。同社のカメラとソフトウェアを使用したことがあったので、最適な条件でなくても、最終的に優れた作品を完成させられると分かっていました。
