富士フイルム株式会社は、「FUJIFILM GFX ETERNA 55」(以下:GFX ETERNA 55)と接続し、カメラやレンズをリモート操作できるアプリ「ETERNA ProRemote」を2026年9月下旬より無償で提供する。
ETERNA ProRemoteは、GFX ETERNA 55とiOS/iPadOS対応デバイス(スマートフォンやタブレット)をBluetooth、Wi-Fi、または有線LANで接続して使用するリモート操作アプリだ。撮影環境や用途に応じて選択できる3つの接続モードを搭載し、シンプルなリモート操作から最大4台のカメラを接続したマルチカメラ運用まで、撮影スタイルに応じた使い分けが可能となる。
IPアドレスやパスワードを入力する必要がなく、簡単にカメラと接続できる。「Simple」「Advanced-Single」「Advanced-Multiple」の3つの接続モードを用意し、「Simple」と「Advanced-Single」ではアクセスポイントを別途用意することなく接続を開始できる。「Advanced-Multiple」では、アクセスポイント経由で最大4台のGFX ETERNA 55を接続し、マルチカメラ運用に対応する。
撮影スタイルに応じて選べる3つの接続モード
| 接続モード | Simple | Advanced-Single | Advanced-Multiple |
| 接続方式 | Bluetooth | Bluetooth+Wi-Fi | Wi-Fi/有線LAN |
| アクセスポイント | 不要 | 不要 | 必要 |
| 接続可能台数 | 最大4台 | 1台 | 最大4台 |
| ライブビュー表示 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| 使用できる機能 | 記録開始・停止/電動ズーム操作/設定の保存・コピー/録画状態のモニター(タリー) | Simpleで使用できる機能に加え、フォーカス操作、主要なカメラ設定・撮影情報の表示など | Simpleで使用できる機能に加え、フォーカス操作、主要なカメラ設定・撮影情報の表示など |
3つの接続モードを使い分けることで、リモート操作からライブビューを利用したフォーカス・ズーム操作、マルチカメラ運用まで、撮影環境に応じた柔軟な運用が可能となる。
同社は、2026年9月11日~14日にオランダ・アムステルダムで開催される国際放送機器展「IBC 2026」において、「ETERNA ProRemote」を用いたリモート操作やモニタリング機能のデモンストレーションを行う。
主な特長
用途に応じて選べる3つの接続モード
撮影環境や運用方法に応じて、「Simple」「Advanced-Single」「Advanced-Multiple」の3つの接続モードを選択できる。
- 「Simple」モード:BluetoothでGFX ETERNA 55と接続し、記録開始・停止、電動ズーム操作、設定のバックアップ/リストアなどの基本操作を行える。アクセスポイントを別途用意することなく、最大4台のカメラと接続してリモート操作が可能
- 「Advanced-Single」モード:カメラ1台と接続し、ライブビューを確認しながらカメラやレンズを操作できる。カメラとiOS/iPadOS対応デバイスが直接通信するため、アクセスポイントを別途用意せずに使用可能
- 「Advanced-Multiple」モード:アクセスポイント経由で最大4台のカメラを接続し、マルチカメラ運用に対応
撮影現場の自由度を高めるモニター活用
「Advanced-Single」モードおよび「Advanced-Multiple」モードでは、撮影時の確認用モニターとして活用できる。カメラ周辺でのサブモニター用途に加え、クレーン撮影時などカメラから離れた位置での映像確認、撮影スタッフや関係者向けのモニターなど、撮影現場の状況に応じた柔軟なモニタリングをサポートする。
また、「Advanced-Multiple」モードで複数台のカメラを接続した場合は、撮影中に他のカメラの映像を確認でき、効率的なマルチカメラ運用をサポートする。
確かな映像判断を支える表示機能
「Advanced-Single」モードおよび「Advanced-Multiple」モードでは、ライブビュー映像とあわせて、ウェーブフォーム、カラーパレット、ベクトルスコープ、ヒストグラムを表示できる。露出や色、輝度分布などを確認しながら撮影できるため、撮影中の映像判断をサポートする。また、表示形式は、映像に重ねるオーバーレイ表示と、映像の横に表示する形式から選択できる。
本格的な遠隔カメラコントロール
「Advanced-Single」モードおよび「Advanced-Multiple」モードでは、ライブビュー映像を確認しながら、マニュアルフォーカス、タッチAF、電動ズーム操作を行える。手元のiOS/iPadOS対応デバイスからフォーカスやズームを調整できるため、クレーン撮影などカメラ本体に直接触れにくい撮影環境でも、撮影意図に応じたカメラ・レンズ操作をサポートする。
撮影効率を高める情報表示とデータ・設定管理
「Advanced-Single」モードおよび「Advanced-Multiple」モードでは、ライブビュー画面とあわせて、フレームレート、シャッターアングル、ISO感度、NDフィルター、絞り、色味などの主要なカメラ設定や撮影情報を確認できる。
また、接続中のiOS/iPadOS対応デバイスに動画ファイルやGrabファイル(動画から切り出した静止画)をダウンロードできる。撮影データを接続中のデバイスに保存することで、現場での確認や共有を効率化する。
カメラ設定の保存・読み込みにも対応し、撮影条件や運用内容に応じた設定管理が可能だ。「Simple」モードおよび「Advanced-Multiple」モードで複数台のカメラを接続している場合は、1台のカメラ設定を他のカメラへコピーでき、マルチカメラ運用時の設定合わせをサポートする。