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AvidとFilmLightは、Baselightのカラー技術をAvid Media Composerにネイティブに統合するための戦略的パートナーシップを発表した。両社は、編集とカラーグレーディングをより緊密につなぎ、デイリーズからフィニッシング、納品までカラー情報とクリエイティブな意図を一貫して引き継げるワークフローの構築を目指す。

Media Composerは長年にわたり映画やテレビ番組の編集に使用されてきた一方、Baselightはハイエンドのカラーグレーディングおよびフィニッシングで広く使用されている。今回のパートナーシップでは、従来のプラグインベースのワークフローからさらに踏み込み、FilmLightのカラー技術をMedia Composerの編集環境へより深く統合する。

AvidのMedia Composerプロダクトマネージャーであるリッチ・キャンプ氏は、次のようにコメントしている。

キャンプ氏:このパートナーシップは、世界で最も魅力的な映画やテレビコンテンツを創造するために協力するスペシャリストたちによって、当社の製品が実際にどのように使用されているかを反映しています。

FilmLightの専門知識をMedia Composerのワークフローに深く取り込むことで、編集者はMedia Composerのタイムライン上で直接、強力なカラーツールを利用できるようになります。これにより、カラリストとよりシームレスに連携しながら編集を進め、最も重要な「ストーリー」により多くの時間と集中力を割くことができます。

FilmLightの共同創設者であるスティーブ・チャップマン氏は、次のようにコメントしている。

チャップマン氏:FilmLightは常に、ポストプロダクションワークフローにシームレスに適合するカラーツールの開発に注力してきました。Avidとの協力により、両社の強みを結集し、編集環境に新たなレベルのカラー表現と精度をもたらすことができます。

編集とカラーを統合する新たなアプローチ

AvidとFilmLightは今回のパートナーシップで、Media Composerの編集環境にカラーをより深く組み込み、制作工程全体でカラー情報を継承できるワークフローを目指す。主に以下の4分野に重点を置いて開発を進める。

  1. Media Composer内でのネイティブカラー:Baselightのカラー機能をMedia Composerに深く統合し、カラーを編集終了後に行う独立した工程ではなく、編集ワークフローの一部として扱えるようにする
  2. デイリーズから納品までつながるカラーパイプライン:制作工程を通じてカラーに関する決定を共有・継承できる状態に保ち、編集、レビュー、グレーディング、フィニッシングの各工程をよりシームレスにつなぐ
  3. 編集環境への専門的なカラーサイエンスの展開:FilmLightのカラー技術を幅広いMedia Composerユーザーが利用できるようにしながら、プロのカラリストやフィニッシングチームがBaselightで必要とする精度や制御性を維持する
  4. オンラインおよび納品機能の拡張:Media Composer内で納品まで完結するワークフローから、高度なフィニッシングが必要な場合にレンダリングを介さずフルBaselightとの間を往復できるワークフローまで、制作規模や用途に応じて拡張できるようにする

両社が目指すのは、編集とカラーをエクスポート、レンダリング、コンフォームによって接続する別々の工程として扱うのではなく、制作の初期段階から最終納品までカラー情報を継続して引き継ぐワークフローだ。これにより、編集者は完成時のルックをより正確に確認しながら編集を進め、カラリストはMedia Composerの編集環境とBaselightのフィニッシング環境の間でクリエイティブな決定を共有できるようになる。

今回の取り組みは、現在提供されている「Baselight Editions」によるプラグインベースのワークフローを基盤としている。今後はFilmLightのカラーサイエンスやツールをMedia Composerの編集環境へさらに深くネイティブ統合し、編集からオンライン、納品まで制作ニーズに応じて拡張できるカラー環境の実現を目指す。

ポストプロダクション現場から見た両社の連携

Media ComposerとBaselightを長年にわたって実際の制作に使用してきたポストプロダクション施設からも、今回のパートナーシップに期待が寄せられている。ENVY Post Productionのテクニカルオペレーションディレクター、ジャイ・ケイブ氏は次のようにコメントしている。

ケイブ氏:「The Traitors」や「At Home with the Furys」、「The Grand Tour」などを制作してきたENVY Post Productionにおいて、Media ComposerとBaselightは20年以上にわたってワークフローの中心にありました。そのため、この2社がより緊密に協力し、業界で重要な役割を果たし続けることを嬉しく思います。

制作ワークフローは進化を続けており、プロジェクトで扱うフォーマットがますます複雑化する中、オンセットで決定したカラーを編集、VFX、フィニッシングまで一貫して引き継ぐことが求められています。編集とカラーグレーディングのより緊密な連携は、クリエイティブチームに実質的なワークフロー上のメリットをもたらす可能性があります。AvidとFilmLightがこのビジョンをどのように実現していくのか期待しています。