SIGMA 60-600mmメイン写真

  • 希望小売価格:税込368,500円
  • 発売日:2023年2月17日
  • 問い合わせ先:シグマ

60mmから600mmを1本で持ち運ぶ

話題の新製品を動画レビューで紹介する。今回は、発売のSIGMA 「60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」をテストしてみた。

同レンズは60mmから600mmを一本でカバーし、様々な表現を一本で行うことが可能だ。標準域の60mmではクセが少なくポートレートや集合写真などの撮影が可能。600mmでは、動物やスポーツ撮影などの超望遠の世界を楽しめる。

SIGMA 60-600mm説明写真 SIGMA 60-600mm説明写真

200mmの最大撮影倍率は1:2.4を実現しており、簡易マクロとしての特徴も持っている。

望遠マクロの作例

「デュアルアクションズーム」と呼ばれる操作方法に対応しており、ズームリングまたはレンズ先端をつかんだズーミングに対応する。手袋をしている時や細かなフレーミングなどで使い分けることが可能だ。

SIGMA 60-600mm説明写真

重量は2495gと決して軽くはないが、レンズを2本3本持つより軽い。しかもレンズ交換なしで60mmから600mmを使えることで、重さのデメリットを超えるメリットを持っている。

AF時にピント調整を行う瞬時にMFになる「DMF」やフォーカスリミッタースイッチなど、撮影のスタイルによって自分が思ったままの操作を可能にしている。防塵防滴構造や撥水防汚コート、スーパーマルチレイヤーコートなど大口径ならではの気になる点も抑えている。

ミラーレス専用になって進化した機能

従来より販売されていた、一眼レフ用レンズ60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sportsから変化が大きい点が2つある。

1つ目は高速のAFを実現するための新開発モーター「HLA(High-response Linear Actuator)」の採用だ。高い追従性能や高速のAFを実現させるため、従来のギア駆動からダイレクトにレンズを動かすリニアモーターを搭載。細かいモーターの動きをより高速・高精度に駆動が行えるようになった。

2つ目は最大7段の手振れ補正を実現した新設計・手振れ補正アルゴリズム「OS2」の採用だ。ワイド端7段、テレ端6段の手振れ補正を実現、手持ち撮影での撮影も1つの選択肢となるだろう。一眼レフ用レンズの4段手振れ補正から大幅な進化を実現している。レンズ自体のF値はF4.5-6.3と明るくはないが、その分シャッタースピードを遅くしても手振れ補正のおかげで明るさを稼げるだろう。

伊丹迅
綺麗め女子、ネコ、風景を写真・映像で素敵に表現する作家、ドローンパイロット。「Panasonic S5/S1/S1R/S1H User’s Information Board」「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K&6K info」「DJI RS2/RSC2、RONIN、RONIN 4D使用者懇談会」「DJI MAVIC・SPARKオーナーズ」などのFacebookグループを管理運営する。徳島ドローン協会 設立者/事務局長。正体は悪魔音楽集団「ギロチン伯爵」主宰/ヴォーカリストの悪魔、デーモン獄長。

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編集部

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PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。