ついにCinaAlta F35を全世界展開!
ソニーCineAltaデジタルシネマカメラの最高峰がF35。昨年のInter BEE以降、日本国内限定で展開していたが、ついに全世界展開を開始した。フィルムカメラと同等のボケ味、HDCAM SRによるRGB4:4:4、1080/60pのスローなどの特徴もあり、「いつかは使用してみたいカメラ」の位置づけは定着した。レンタル業者から借りようとすると、最近では2カ月待ちのケースもあるんだとか。F35で収録した最新の映画作品には、『少年メリケンサック』(監督・宮藤官九郎、主演・宮崎あおい、配給・東映、2009年2月公開)がある。
発売直前の業務用HDVカムコーダーZ5Jが人気
ソニーの新しい業務用HDVカムコーダーHVR-Z5Jは12月に発売を予定しているため、Inter BEEが出荷前に触れられる絶好の機会となった。同時発売のメモリーレコーディングユニットHVR-MRC1Kは、従来のHDVカムコーダーHVR-S270JやHVR-Z7Jに同梱されていたHVR-MRC1をキット化したものだ。テープ収録の信頼はまだまだ高い感じではあったが、HVR-MRC1Kによりテープレス収録も可能になることから、熱心に使い勝手を確かめるカメラマンが後を絶たなかった。
XDCAM EX用HDDレコーディングユニット
SxSメモリーカードを使用するXDCAM EX。登場から1年が経つが、7月に発売したHDDレコーディングユニットPHU-60Kも初出展。SxSカード型のインタフェースを、カムコーダーのSxSカードスロットに挿入して使用する。HDDユニットは、アダプターを使用して カムコーダーのホットシューに取り付ける。容量は60GB。HQモードで約200分、SPモードで260分の収録が可能だ。メモリーカードとの同時記録には対応していないが、SxSカードの容量に縛られずに長時間の収録をすることが可能になる。XDCAM EX付属のClip Browserを使用すれば。撮影済みの映像をPCに送信することができる。
小型AVCHDカメラ「まめカム」登場
ソニーが出展して注目を集めたのはメモリー記録型AVCHDカメラの「まめカム」(HXR-MC1)。業務用ではなく汎用製品であるために、ブースの後方で紹介されていたが、その周辺は黒山の人だかりができた。チビ缶コーヒーよりも小さいくらいのカメラユニットだが、フルHD、光学10倍ズーム、ステレオマイクを搭載する。イメージセンサーは、業務用カメラで培ってきたクリアビッド配列のExmor CMOSセンサーを採用しているあたり、本気度がうかがえる。ブースでは、展示員のヘルメットにまめカムのカメラユニットを装着し、コントロールユニットを片手に解説をしていた。まめカムを使用した世界初の動画を以下に掲載しているので確認してほしい。