昨年までIMC TOKYOの1部門として扱われていたデジタルサイネージ。広告・マーケティングの効果的な手段として、市場が成長してきていることから、今年からデジタルサイネージ ジャパンとして独立イベントとなった。デジタルサイネージ産業が直面する課題解決や新市場の創出に取り組んでいるデジタルサイネージコンソーシアム(東京都港区)は、デジタルサイネージ ジャパンに合わせて「デジタルサイネージ システムガイドブック」を公開した。

このガイドブックは、デジタルサイネージ コンソーシアムのシステム部会が作成。昨年公開した「デジタルサイネージ 標準システムガイドライン」は、デジタルサイネージの技術概要を取りまとめたものであったが、システムガイドブックではデジタルサイネージをより使いやすいものにするという視点でまとめられている。デジタルサイネージの設置場所を350カ所以上想定し、特性を分析している。実際の利用に向けたガイドブックとなっている。

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デジタルサイネージ コンソーシアムでは、デジタルサイネージは2015年に1兆円規模に成長できるメディア産業として位置づけている。今回のシステムガイドブックの公開でも分かるように、デジタルサイネージは、まず使ってみるという段階から、より効果的な方法を検討するという応用の段階に入ってきた。出展者・参加者ともに、より実際の運用に近いデジタルサイネージに注目が集まり始めているようだ。