今年のInter BEE(国際放送機器展)(#interbee)まで、1カ月となった。今年も、PRONEWSは11月18日から3日間にわたって開催されるInter BEE 2009を徹底的に取材する!2007年は、全ブース。2008年は厳選したリアルタイムブースレポートで注目を浴びたPRONEWSに期待してほしい!
Inter BEE会場に着いて、誰もが毎年まず戸惑うのは、自分が見たい製品のあるブース配置だろう。幕張メッセは2階からブースのある1階に降りる構造のため、目的のブースがホールのどの辺りにあるのか把握しやすいとは言え、自分の仕事内容に合わせてブースを探し出して効率よく回るのは至難の業だ。実際に会場に到着してホールに降り立つと、目に付いた新製品のブースに立ち寄ったり、巨大なブースを構えるソニーやパナソニックのブースに吸い込まれて、気付いたときには時間をかなり使ってしまっていたなんて経験を持つ人も多いはず!
最小限の力で最大の効果をもたらすInter BEE 2009の歩き方をご用意!
そこで今回は、「Inter BEE 2009の歩き方」と銘打ち、目的に合わせたブースをピックアップし、最小限の力で最大の効果が得られるInter BEE 2009ガイドをお送りする。
歩き方は、5コース用意。それぞれInter BEE 2009会場内で新製品や最新ソリューションを効果的に見て回れるように、各コースにつき見逃せない10ブースピックアップした。限られた時間しか会場を見て回れないという人が2~3時間で見終われるブース数を想定して、各10ブースに制限させてもらった。自分の業務分野以外ではあるけれども、現在の最新機器・ソリューション動向をさらっと見ておきたいといった時にも、十分こたえられるコースを用意した。今回の基本5コースを参考にしてもらえれば、もう頂上も目の前だ!
もちろん、「冗談じゃないよ、オレは1日中、会場にいるよ!」「半日ずつだけど、3日間とも行くよ」と行ったリクエストにもお答えしよう。各コースの10ブースは、見逃せない最低限のブースとして考えて欲しい。時間に余裕のある人向けには、オプションブースも設定したので、時間をかけてじっくりと見て回ることも可能だ。これでInterBEE2009を全方向位で捉えられるのだ。
Aコースは、ファイルベース制作をキーワードに、収録や編集制作を効率的に行うための製品・ソリューションを集めた。制作者にとって、今後のファイルベース制作に何が必要なのかを検討できる内容にした。
Bコースは、映像業界初心者、会社経営者向けに、今年の映像制作のトレンドを短時間で把握するためのコースだ。2時間程度で、映像制作の全体像を見ることができるように設定した。
Cコースは、制作現場関係者向けに、カメラから配信までの最新情報を盛り込んだ。Bコースと視点を変え、より現場向きの内容にアレンジしている。
Dコースは、映像制作初心者向けのコースとして設定した。企業映像、VP、プロモーション、Webストリーミングなど、ローバジェット制作でありながらも映像品質を高めるための製品・ソリューションにフォーカス。
Eコースは、サウンド・オーディオ制作者向けのコースとして設定した。DAW(デジタルオーディオワークステーション)や、スピーカー、マイクなど制作に必要な機材を選択した。
2009年の業界に貢献した製品・サービスを選出するPRONEWS AWARDを新設
さて、PRONEWSのInter BEEに合わせた新たな取り組みとして、今年から「PRONEWS AWARD」を実施することにした。映画、テレビ、Webの各分野においては、アカデミー賞、ギャラクシー賞、TIAAといったように各業界で1年を総括するアワードが存在するのだが、プロ映像業界全体で機器・ソリューション・サービスを表彰するアワードはいまだ存在していなかった。そこで今回、今年1年を振り返って業界に貢献した製品・ソリューション・サービスに対し、カメラ、三脚、照明、音響、ノンリニア編集の各部門ごとに表彰することにした。
PRONEWS AWARDは、Inter BEEに合わせて各部門のノミネート発表を行い、12月に各分野識者及びPRONEWSコラム執筆者で構成するPRONEWS AWARD審査委員により、各部門賞と大賞を選出する。さらに、Inter BEE会場来場者の評価を元に選出するオーディエンスチョイス賞を決定する予定だ。
Inter BEE 2009では、基本となるA〜Eの5コースに加え、もう1つ、Fコースを加える。このFコースは、PRONEWS AWARD 2009ノミネートされた製品/ソリューション/サービスを巡るコースとなる。1年を通じて活用が広がったものばかりであるので、じっくり見て回って欲しい。Eコースを選択していただいた読者の皆さんにはにもぜひ参加してもらいたいと思っている(詳細後日掲載)。
今回の特集では、5つのコース内容を把握できるように配慮した。Inter BEEで何が目玉になっているのか──その大枠が見えてくるのではないだろうか。この5コースは、Inter BEE会期に合わせて、現地で各コース順の入った会場マップを配布するほか、Webサイトからダウンロードを可能にする予定だ。順番に回って最短で済ますのもよし、今回の特集のオプションを加えて見るのもよし。効率よく回って、次世代制作ソリューションの構築に役立ててもらいたい。そんな詳細は次週28日に公開するのでお楽しみに!