ユーザーの要求に応え細かなソリューションを展開
ソニーは、Believe Beyond HDをテーマに様々な映像制作ソリューションを展示。昨年のように3D制作の大型トレーラーや大きなスクリーンといった派手な展示はなかったが、放送局でのワークフローとして、映像の取り込みから、編集、送出、アーカイブまで制作ワークフローのサポートや既存のシステムを繋ぎ、社内業務システムとの連携を行うことができるMedia Backboneのほか、企業・教育機関・医療・官公庁などで課題となっている映像コンテンツの活用・配信に対しては、コンテンツ管理配信システムOPSIGATEといった総合的なシステム提案していた。
収録機材としては、ショルダータイプの3DカメラPMW-TD300やスーパー35mm相当のセンサーを搭載したNEX-FS100J、CineAltaデジタルシネマカメラF65などの製品を出品しており、多様化する制作業務によりきめ細かに対応できる製品を開発することでユーザーの要求に応えようとしている。
CineAltaデジタルシネマカメラF65
PMW-F3用FZマウント18-252mmズームレンズSCL-Z18x140
特に3Dに関しては派手さはなかったもののやはり力を入れている分野に違いはなく、ハーフミラー式のリグにカメラを搭載した撮影機材やショルダータイプの3DカメラPMW-TD300、ハンドヘルドタイプの小型3DカメラHXR-NX3D1Jといったラインナップをそろえ、小回りの利く撮影から大きなスペースで開催されるスポーツ中継などに対応できる体制だ。さらに、マルチイメージプロセッサMPE-200用の3DクオリティコントロールソフトウェアMPES-3DQC1、マルチフォーマットスイッチャーDFS-900MやMCS-8Mへオプションで3D対応するほか、大規模なシステムにも対応できるMVS-7000Xが新たに投入された。
3D制作においてはカメラだけでなくライブスイッチャーや後処理のシステムも重要だが、ソニーはこうした課題に総合的に答えていこうという姿勢のようだ。
ショルダータイプの3DカメラPMW-TD300。撮影可能な実機はアクリルケースに入っていた
改造タイプのPMW-F3と3DリンクオプションCBK-3DL1Kをリグに組んだ撮影システム
Super35 CMOSセンサーを搭載したレンズ交換式NXCAMカムコーダーNEX-FS100J