Autodeskブースレポート
かつてはSGIのタンスほどもあるコンピュータ上で稼働していた同社のソフトも2009年のMacOSへの対応やAvidおよびFCPとの連携など、高嶺の花と思われていたものが、年々価格も安価になり身近な存在になりつつある。
今年はSmokeが誕生して20年が経つそうで、ユーザーインターフェースを始めとしたソフトウェアデザインの刷新と再構築がほどこされ、価格も50万円台になっている。映像編集システムとしての価格もさることながら、そのパフォーマンスや自由度から最高峰だったSmokeも、Smoke 2013から手に届く存在となったといえよう。
もう一つそれに伴いFlame/Smoke/Lustreの3つのフィニッシングツールが1つのパッケージになったFlame Premium 2013も一新され、3D ビジュアルエフェクト、カラーグレーディング、エディトリアルフィニッシングのための統合された環境もより高機能かつ強力なものとなった。
Flame Premium 2013は、クリエイティブツールとテクニカルツールの強化が図られており、幾つかの機能追加や改善が施されている。
Substance Materializeと呼ばれるノードの新規追加のほか、2013バージョンではインタラクティブ性をより向上させて処理の重いシーンでも作業がしやすいように改善している。さらに、グレーディングの強化によるカラーグレーディングプリセットを新設したほか、サポートフォーマットの拡大が図られている。拡充が図られたフォーマットはARRIのルックファイル(.look)やAAFの現行バージョンへの対応、Final Cut Pro Xのアッセンブル、MXF XDCAM、QuickTime H.264のエクスポート、KONA 3G 3G-SDIなどのサポートとなっている。
なお、NABの開催期間中は、ラスベガスの会場内のオートデスクブースに加え、オートデスクのデジタル エンターテインメントのコミュニティサイトAREA上でのライブストリーミング配信を通じて、オートデスクの製品デモや顧客による事例紹介を行った。
また、日本語でのデモンストレーションが、4月17日の午後4時~5時(現地時間)にブース内で開催された。
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ブース内で開催されたセッションの様子。Drive Production社のベンフェンダー(Ben Fender)氏や@radical.media社のエヴァン スケッチマン(Evan Schechtman)氏などのデモが行われた
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ソフトウェアデザインの刷新と再構築により数々の機能追加がおこなわれ、より高機能かつ強力なものとなったSmoke 2013
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