YAMAHAブースレポート
ヤマハは、先ごろ発表されたデジタルミキシングコンソールCLシリーズのほか、PM5DやM7CL、LS9、DM2000、DM1000、02R96、01V96i、MGPといったミキサーのほか、オートマチックミキサーカードDugan-MY16やLAKEカードMY8-LAKE、先日バージョンアップしたiPadアプリケーションStageMix V3などを出展した。
新製品のCLシリーズは今回のNABで米国初出展されたもので、モノラル48ch入力のCL1とモノラル64ch入力のCL3、モノラル72ch入力のCL5の3タイプがラインナップされている。また、アナログ32入力/16出力+8ch AES/EBU出力のRio3224-Dとアナログ16入力/8出力のRio1608-Dの2種類のI/Oラックがあり、コンソールとはDanteネットワークで接続されるようになっている。I/Oラック1台のCL本体に最大8台まで接続することができ、自動的に検出・設定されるようになっている。また、従来コンピューター上で行う必要があったパッチ作業もCL本体から行え、セッティング変更もスピーディに行うことが可能。 02R96は1995年に発売された初代の02Rからすでに何代か世代が新しくなり、DAWとの高度なインテグレーションやコンソールとPC間でシームレスな操作性を実現するStudio Manager Version 2の搭載、THX pm3認証の取得など進化を続けている。思えば同社の卓がMAへの進出を本格的に果たした02Rの基本思想がその時代のテクノロジーを取り入れながら現在につながっている息の長い製品の一つといえよう。
SRミキサーMGPシリーズのDSPパラメーターをコントロールできるiPhone、iPod touch、iPad用アプリMGP Editorがリリースされた。MGP EditorはMGPシリーズミキサーのパラメーター設定の自由度を高めこれらの設定値の緻密な調整と細部にわたる設定がおこなえるアプリで、視覚的かつ直感的な操作を可能にしている。なお、MGP EditorはAppStoreより無料でダウンロード可能だ。
デジタルミキシングコンソールCL1。CLシリーズはオーディオネットワークDanteによる柔軟なセットアップやアナログ感覚の操作が可能
アナログデジタルハイブリッドミキサーMGP12X。アナログミキサーにDSPを搭載。iアプリMGP EditorによりDSPパラメーターをコントロールできる
デジタルプロダクションコンソール02R96、01V96i。もはやデファクトスタンダードともいえるロングレンジのシリーズだ