Panasonicブースレポート
パナソニックはNABで恒例となっているプレスカンファレンスを行わなかった。いつもはここで、新製品の発表や導入事例、戦略などの発表が行われる。新製品が何もないとか出展していないというわけではないが、昨年に比べ少しばかりブースの面積が狭くなってはいた。今年に入ってからAvid Media Composer 6.5用AVC-ULTRAプラグインやmicroP2カードリーダー&microP2メモリー、P2 HD レコーダーAJ-PD500、P2 HDカメラコーダーAJ-PX5000GといったAVC-ULTRAやmicroP2カード対応機器をすでに発表しており、プレスカンファレンスの必要性がなかったのかもしれない。
AVC-ULTRAは一昨年のInterBEEで、microP2は昨年のNABというタイミングで発表されたものだが、今年のNABではネイティブでAVC-ULTRAやmicroP2カードに対応したカメラとしてAJ-PX5000Gと小型ビデオカメラのモックアップが出展された。また、先に発表となったAJ-PD500とさらに小型化されたレコーダーのモックアップがAVC-ULTRA製品としてAVC-ULTRAのコーナーに展示されたほか、VARICAMなども並んでいた。ほかにもAK-HC3800やAG-AC90、AG-HPX600、AK-HC3500、HX-A100などもあったが全体的にどことなくおとなしい印象を受けた。4Kのカメラはケースの中に入っていたものの実際の映像を流していており、外観の感じからもこれはまだ試作段階のようである。
パナソニックのブースで目に付いたのはタブレット端末だ。同社の業務用PCTOUGHBOOKのタブレット版JT-B1やFZ-A1、20型の4Kタッチパッドなどで、カメラなどネットからコントロールするための端末としてだけでなく、PC単体としても出展された。
AVC-ULTRA対応カメラAJ-PX5000G。AVC-LongGとAVC-Intra100/50記録が可能で、AVC-Intra100の場合10-bit 1080/60pに対応可能。オプションでDVCPRO HD、DVCPRO50、DVCPROやDV、AVC-Intra200、高解像度AVCプロキシ記録が可能
AJ-PD500。標準記録フォーマットとしてAVC-LongGとAVC-Proxyを採用。AVC-Intra100時で10bit 1080pをフルラスターで記録することができる。オプションで AVC-Intra200とAVCHD再生が可能
AVC-ULTRAやmicroP2カードに対応したレコーダーのモックアップ。HD-SDIとHDMIの入出力が可能なほか、1080/60p記録ができる
4096×2160および3840×2160の4K/QFHDに対応したプロトタイプの4K小型カメラ。出力は1チャンネルのHDMIとなっている
55型のLEDディスプレイTH-55LFV50Uを使用したワイド画面。HDインテグレーテッドカメラAW-HE120を4台使用することで、ワイドな画面で撮影できる
Windows8搭載の4Kタッチパッド。CPUは1.8GHzのIntel Core i5。パネルのアスペクトレシオは15:10でNVIDIAのグラフィックスチップを搭載している