txt岡英史 構成:編集部

今年は暑いか?熱いか?

7月と言えば、この時期最後の放送機器展示会が九州放送機器展(以下:QBEE)である。毎年はるばるQBEEを訪ねるのは何と言ってもNABなどで出品されていたモックや参考出品物が、実機あるいはβ機種として展示されていることが非常に多いからだ。今回は前週に関西放送機器展(KBEE)が開催された直後なのでどの位新規のガジェットが飛び出してくるかはわからないが、KBEEとは違いQBEE独特の雰囲気の中今年もいろいろ期待したい。

そういった意味もありQBEEに関してはいつも前日の仕込み日から会場入りし、情報収集と言うよりも各メーカーさんに挨拶回りと雑談と言うのがQBEEの習わしとなっている(もちろん我々だけだろうが…)。詳しい内容は本日からの本編(動画付き)を見ていただくとして、開催当日のイントロDAY00と言うことでいろんな想像をして見てほしい。

銀一

ステディカム関連では新しいアナウンスは特に控える感じで、同社の扱っているRODEの新製品を数種類出展している。このマイクもどこかで見たような感じだが、ポイントは受信機の据え置きタイプの発表だ。外部アンテナ対応なのでWi-Fi帯域とは言え、しっかりと受信可能となる。

ATOMOS

※写真は会期前日の様子

すでに関西放送機器展でも展示していたSUMOを中心に展示。MEDIAEDGEと共同ブースなのが目新しい。

D-STORM

※写真は会期前日の様子

4K対応のTriCasterを中心に、IPソリューションの技術展示。Panasonicブースの旋回カメラをコントロールしているのは毎度お馴染みのパフォーマンス。

KPI

グライドカム製の新型3軸ジンバルの展示と、スタビライザー用の1軸ロール制御システムが面白い。約2kgまでのカメラに対応。

その他

前日にサラッと見た感じでは、以上のブースがセッティング中で話をお聞きすることができた。もちろん大御所のSony・Panasonic・CanonブースもQBEEにしっかりと出展している。Sonyは先日大阪でもセミナーをさせてもらったMCX-500が次期ファームを載せての展示。

PanasonicはCineGearで発表されたAU-EVA1がケースの中に鎮座している。CanonはもちろんC200とC200Bの展示を中心に固めていた。朋栄はNABでの技術発表された機材の実物がサンプル稼働し、さらに新型のENG伝送装置などこちらも見応えがあるだろう。

さて、何が出て来るのか?乞うご期待

前週に関西放送機器展が開催されたといえ、やはり九州放送機器展は独特の雰囲気がある。土地柄も含めてなのか、InterBEEに比べると場内全体が非常に緩い?空気になっている感じがする。それはメーカー担当者も同じなのか通常の展示会よりは気軽に質問をし易い感じを受ける。

毎度お馴染みQBEEならではの初出展物も数多くあるので、今年は天候がやや心配だが、九州地区の特にミドルレンジは是非来て触って頂きたいと思う。それでは会場に足を運ぶとする。レポートを待たれよ!

txt岡英史 構成:編集部


[QBEE2017] Vol.01