txt/movie:MonkeyHills(岡英史&猿田守一) 構成:編集部
モックや参考出品物が実機・β機種として展示されるQBEE
入り口のサインが看板からデジタルサイネージに変わった
やはりQBEEは前半最後の展示会だけあっておもしろい情報や製品が出てくる。今回も、モックだった製品が可動サンプルになっていたり、可動サンプル品が実用製品になっていたりとエキサイティングな空間を提供していた。
キヤノン
いろいろと展示物はあるが、やはりC200の存在は大きい。何でこんなに気になるのか自分的に分析すると、ブロードキャスト的な使い道よりも製作系な使い方のほうがしっくりくるからだろう。とは言え、ハイエンドよりもミドルレンジのターゲットにもなり得るマルチパーパスなカメラだ。
パナソニック
やはりAU-EVA1の認知度は高い。今回は残念ながらモックでの技術展示となっているが、VARICAM LTの流れをこのサイズと価格に押し込んだのはさすがと言うしかない。そしてもう一つはメーカーが本気で作ったVRカメラ。リアルタイムステッチ技術も含め非常におもしろい取り組みだ。
ソニー
新型HDRモニターが今回の目玉。17inch 4Kモニターは現場での素材感の共通化に非常に役立つ。このサイズならどこにでも持ち出せる。また先日東京・大阪の二箇所で開催されたMCX-500の次期ファーム入りの実機も展示されていた。
富士フイルム
やはりFUJINON MKレンズの注目度は高い。MK18-55mm T2.9はすでにNABでの使用レポートも書いたが、今度はMK50-135mm T2.9が登場。これで寄りから引きまでMKレンズでのソリューションが確立された。小型軽量のFUJINON MKレンズは両モデル共に1kg以下、価格も50万円以下でのシネズームレンズは素晴らしい。
ブラックマジックデザイン
撮影からアーカイブまで全てを自社製品でまとめることができるブラックマジックデザイン。同社の次のコンセプトはDaVinci Resolveユーザーの拡張と底上げ。今まで以上にセミナーの数を増やし、またチュートリアルや無償素材の提供などを行っている。
ローランド
新製品のマトリックススイッチャーXS-1HDはHDMIを4入出力を持ち、各々スケーラーも搭載しているので、デジタル信号なら何でもOKのローランドらしい製品。機能切替で通常のビデオスイッチャーや非同期4面出力など多彩な機能を持つ。
V-800HD MK IIはコンパネ中心にリニューアル。AUXをメニュー内部からコンパネに付けたのは現場向きで歓迎出来るバージョンアップだ。
ATOMOS
※個人の役職名は取材当時の名称。2017年8月末、戒能氏はATOMOS株式会社 代表取締役社長を退任
関西放送機器展に引続き、SUMOの展示が目を引く。今の段階ではSHOGUN INFERNOの液晶部分が大きくなっただけだが(当然タッチパネル/19inch)、ロードマップ的には非同期のHD×4入力に対応する可能性もある。この先のバージョンアップに期待したい。
銀一
Vol.00でも少し取り上げたが、RODE製品がさらに充実してきた。特にクリップオン・マイクがバージョンアップして登場。単三電池に加えて専用のバッテリーでも駆動可能。また9.SOLUTIONS Cパンカメラガイドアームのミニ版が登場。カメラバックサイズで良い感じだ。
txt/movie:MonkeyHills(岡英史&猿田守一) 構成:編集部