txt・構成:編集部
8K放送用レンズの展示が人気
中国の中国工業情報化部は、2022年までの4Kテレビと8Kテレビの販売台数を盛り込んだ「超高精細映像産業発展行動計画」を発表し、中国国内の8Kは相当な盛り上がりを見せている。富士フイルムブース(FUJIFILM(China)Investment)でも8K放送用レンズ「HP7.5×8.5」に注目が集まっていた。
これまでHP7.5×8.5の実機展示は、あまりにも高額でデモ機は存在しなかったが、国内の納入も一巡し、やっとデモ機を揃えるられるようになったという。そのほかの8K関連製品では、19.7×148mmが参考出展されていた。
8K放送用レンズの「HP7.5×8.5」
8K対応の19.7×148mmはガラスケースの中に入れられた状態で参考出展
4K対応放送用レンズでは、AF機能を搭載した「FUJINON UA107×8.4BESM AF」がBIRTVで初展示。位相差AFセンサー搭載により、箱型タイプの放送用レンズでありながら最短約0.5秒の高速・高精度AFが可能。
AF機能を備えた初の4K対応放送レンズ「FUJINON UA107×8.4BESM AF」
現行製品は約100倍だが、それを上回るさらに高倍率4K対応放送用レンズ「FUJINON UA125x8」を開発中。参考出展が行われていた。広角8mmの焦点距離範囲、望遠範囲で最大1,000mm(2xエクステンダー使用時は2,000mm)までをカバーする。
放送用箱型ズームレンズで高倍率を実現した「FUJINON UA125x8」
ラージフォーマットセンサー対応ズームレンズやスーパー35mmフォーマット対応レンズをフルサイズボディで使うための光学式アダプタを展示
シネレンズも多数展示されていた。中でも特に関心が高かったのは、NABで発表されたラージフォーマットセンサー対応のシネマカメラ用ズームレンズ「FUJINON Premista28-100mmT2.9」だ。ソニーVENICEと組み合わせて展示を行った。
ラージフォーマットセンサー対応のFUJINON Premista28-100mmT2.9
富士フイルムシネレンズのフラグシップモデルといえばHKシリーズだが、その中の標準ズームレンズ「HK4.7×18」を展示。HKシリーズはスーパー35のレンズだが、スーパー35mmフォーマット対応PLマウントレンズをフルサイズセンサー搭載カメラで使用できる光学式アダプターを使用することにより、フルサイズセンサー搭載カメラでも使用可能と紹介していた。
もう一方は、ZKシリーズの標準ズームレンズ「ZK4.7×19」。こちらも、光学式アダプターを組み合わせてフルサイズ対応を紹介していた。
ボディはスーパー35のALEXA SXTWだが、HK4.7×18と光学式アダプターを組み合わせて展示
こちらもボディはスーパー35のHELIUM 8Kだが、ZK4.7×19と光学式アダプターを組み合わせて展示
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