プロダクション撮影部が使用するカメラやレンズ、照明などを巡るコース。カメラといえばハンディカメラ、ショルダーカメラ、シネマカメラが一般的だったが、今年はリモートプロダクションニーズの高まりから各社からリモートカメラの発表が相次いでいる。今年は、それらを含めた放送用カメラ映像制作機器をこちらのコースで紹介していく。

01 パナソニック[6413]

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パナソニックブースのイメージ

新リモートカメラやリモートオペレーションパネルを展示

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IT/IPベースのライブ映像プラットフォーム「KAIROS」(左)、4Kインテグレーテッドカメラ「AW-UE80W」(右)

リモートプロダクションを活用したボウリング対戦のライブ配信実演やKAIROS、カメラシステムソリューション、ライティングソリューションなどLIVE IPを支える最新のソリューションを展示する。

リモートプロダクションコーナーでは、ボウリング対戦をライブで実演。KAIROSの特長を活かした多彩な映像演出とKAIROSやリモートカメラの活用による業務効率化により、遠隔地間でのスポーツのリモート対戦等、様々な配信を「LIVE IP×リモートプロダクション」で実現する様子を紹介する。

カメラシステムソリューションコーナーでは、リモートカメラの新ラインアップ5機種(4Kカメラ(UE80W/K、UE50W/K、UE40W/K、UE20W/K)、HDカメラ(HE20W/K))を展示。また、スタジオカメラやライブスイッチャーの新たな使い方も紹介する。


02 シグマ[7204]

シネマレンズ、シネ対応カメラSIGMA fpシリーズを展示

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シネマレンズやSIGMA fpシリーズを展示。シネマレンズは、プライムレンズシリーズ「FF High Speed Prime Line」シリーズ10本と解像感とクラシックな表現を両立させた「FF Classic Prime Line」シリーズを展示する。

SIGMA fpシリーズの展示も注目だ。CinemaDNGのカメラ内部記録のほかに、外部レコーダーを使ったHDMI経由のProRes RAWやBlackmagicRAWなどの記録に対応。フルサイズセンサーでありながら、各種RAW対応を特徴としている。


03 富士フイルム[7207]

シネマレンズのPremistaシリーズや放送用B4レンズのUA125×8やを展示

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ロボットリモート、ハイエンドシネマ、中継をテーマに展示する。

ロボットリモートエリアでは、高品質な定点撮影が可能な4KからフルHDの任意映像の切り出しの実機展示を行う。UAシリーズだからこそ、画面周辺においても画質劣化が少なく、スポーツやイベント会場でのリプレイ再生などでの活用を想定しているという。

ハイエンドシネマレンズのコーナーでは、各社のデジタルシネマカメラとPremistaを組合せた展示が行われる。Premista 80-250にはChrosziel社製の専用サーボを組合せ、中継さながらのスタイルで実機展示が、さらにGFX100とPremistaを組合せたXシネマも展示も予定されている。

中継のコーナーでは、UA125+新型サポーター+新型デマンドを組み合わせた新たな箱型レンズシステムを提案。また、高倍率のB4レンズにシネマカメラを組みあわせた活用例を展示する。


04 ソニー/ソニーマーケティング[7313]

マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-F5500」やVENICE、FX9、FX6、FX3のCinema Lineを展示

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スーパー35mm4K単板CMOSイメージセンサー搭載のマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-F5500」、映像クリエイターに向けた新商品群「Cinema Line」、業務用4K液晶モニターPVM-Xシリーズ、AI技術やクラウドを活用した映像制作・管理ソリューション、ドローンの新製品「Airpeak S1」を展示する。

イメージングプロダクトコーナーの注目は、HDC-F5500だ。システムカメラながらスーパー35mm4K単板CMOSイメージセンサーを搭載し、浅い被写界深度の映像を実現。FX3、FX6、FX9、VENICEの映像制作用カメラ「Cinema Line」やハンディカムコーダーおよびデジタル一眼カメラα(アルファ)、Eマウントレンズの展示ある。

業務用4K液晶モニターのPVM-Xシリーズは、待望の32型「PVM-X3200」が展示予定だ。


05 キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン[7521]

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キヤノンブースのイメージ

4K対応IPリモートカメラ「CR-N500」「CR-N300」や業務用ビデオカメラ新製品「XF605」を展示

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4K PTZリモートカメラ「CR-N500」と「CR-N300」を活用したリモートプロダクションにおける映像ソリューションを展示。また、デジタルシネマカメラ「EOS C70」や業務用4Kビデオカメラ「XF605」のほか、放送用レンズ、動画性能にも注力した「EOS R3」など、幅広い撮影シーンに対応する豊富な製品ラインアップを紹介する。

複数のカメラで撮影した空間全体を3Dデータ化し、空間内のあらゆるアングルから映像を生成する「ボリュメトリックビデオシステム」を紹介。キヤノン川崎事業所内のボリュメトリックビデオスタジオにおける映像制作のワークフローや、これまでに制作したコンテンツなどを展示する。

「高精細8K映像ソリューション」では、キヤノンの8K対応カメラ、レンズ、ディスプレイを組み合わせたシステムの紹介や8K映像から切り出したデモ映像を体験できる予定だ。


06 JVCケンウッド[7414]

JVCケンウッドのイメージ

4K、HD PTZリモートカメラの3モデルを展示

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左は4K出力に対応する「KY-PZ400N」、右はライブプロダクションスイッチャー「CONNECTED CAM STUDIO」

PTZリモートカメラの新商品3機種を中心に、リモートプロダクションやリアルタイム配信を実現する独自のシステムソリューションを展示する。

PTZリモートカメラの「KY-PZ400N」は、4K収録・配信に対応した高画質モデル。「KY-PZ200N」「KY-PZ200」は、HD収録・配信に対応する標準モデル。「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」は、NDI|HXプロトコルとIP伝送を実現するSRTプロトコルに対応。「KY-PZ200」は、HD収録・SRTプロトコルでの配信に対応したエントリーモデル。

リモートプロダクション・システムソリューション「Robo Production」の展示では、スポーツ中継向けリモートプロダクション、音楽ライブ、舞台・コンサートホール向けローカルプロダクション、活用した企業ライブコマース、大学講義配信向けシステムを展示予定。

07 システムファイブ[8302] check

シネマカメラ「DJI Ronin 4D」を世界初お披露目

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2021年12月20日より国内出荷を開始するDJIのシネマカメラ新製品「DJI Ronin 4D」やライブ配信機材「YoloBox Pro」を展示する。

DJI Ronin 4Dは、Inter BEEの展示が世界初お披露目。6Kモデル・8Kモデル2機種をラインナップし、それぞれ異なるスペックのX9ジンバルカメラを同梱。6Kコンボには、X9-6Kジンバルカメラが同梱され、最大解像度6Kの動画撮影に対応。8Kコンボには、X9-8Kジンバルカメラが同梱され、最大解像度8Kでの動画撮影に対応する。

YoloBox Proは高品質なライブ配信を実現するために必要な「エンコーダー」、映像を切り替える「スイッチャー」、映像を確認する「モニター」、映像を記録する「レコーダー」が一体型となった「ライブストリーミングエンコーダー」。

DJI新三製品は、全て揃うことになる。アクションカメラ「DJI Action 2」や「Mavic 3」の国内初お披露目も予定している。

また、システムファイブではオンラインショップの公式スマートフォンアプリを配信中で、同社ブースでアプリ内限定クーポンをスタッフに提示すると撮影現場で使えるコインドライバーを先着順でもれなくプレゼントする企画を実施する(なくなり次第終了)。

Intro [Inter BEE 2021の歩き方] Bコース