Blackmagic Designの発表によると、音楽ライセンス・プラットフ ォームであるMusicbedが、Musicbed Sessionsと呼ばれるシネマライクなライブミュージック体験の制作においてATEMライブプロダクションスイッチャーおよびSmartViewモニターを使用した。

Musicbedは包括的なサービスを提供するライセンス契約プラットフォームで、Musicbed Sessionsでは多様なジャンルのミュージシャンたちのパフォーマンスが取り上げられており、映画制作者がそれぞれのプロジェクトで使用可能な音楽を管理・提供している。Musicbedの目的は、高品質の音楽にアクセスしやすくすること、創造活動を応援すること、音楽に携わるアーティストたちをサポートすることである。Musicbedは現在、同期ライセンスおよびカスタムスコアに関して700人以上のインディーズのミュージシャンや作曲家と提携している。

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Musicbedのスタジオで定期的に開催される同セッションでは、新進気鋭のアーティストが身近なコンサート感覚で演奏を行っている。Musicbedチームはこれらのセッションをライブ収録し、編集・マスタリングを行ってMusicbedのWebサイトとYouTubeで公表している。

同社のマーケティング副部長ジョシュ・リード氏によれば、Musicbed SessionsにはBlackmagic DesignのATEM 2 M/E Broadcast Studio 4K、ATEM 1 M/E Broadcast Panel、3台のSmartView HDモニターを使用したという。通常これらのセッションでは6台のカメラが使用され、映像はHD-SDIでATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kにフィードされる。それらのカメラフィードはラックにマウントされた3台のSmartView HDモニターを経由して6台のプレビュー用スクリーンに送信される。そこから出力されたフィードはATEM 1 M/E Broadcast Panelに送信され、さらに17インチの外部モニターへと出力される。ここで監督が映像を確認し、複数カメラを切り替えてチェックを行うという。

リード氏:ATEMスイッチャーは使用が簡単で、Musicbed Sessionsの制作で重宝されています。自分たちの環境に合わせて設定をカスタマイズできたので、今ではカメラをつなぐだけで撮影が行えます。制作チームがATEMシステムで最も気に入っているポイントのひとつに、外部モニターのライブプレビューにおいてカメラの名前を設定・変更できる機能があります。些細なことに聞こえるかもしれませんが、ライブ環境においてスタッフをカメラ名で呼び、指示を与えられるというのは本当に便利です。