NTTエレクトロニクス株式会社(NTTエレクトロニクス)は、株式会社東京放送(以下TBS)と系列局(JNN)28局が、同社のHD/SD両対応AVC/H.264エンコーダを採用することを発表した。
TBSは08年3月に、DVB-S2とAVC/H.264を組み合わせたHD SNGシステムを採用することを決定、12月から運用を開始する予定となっている。また同社は、2009年9月までに全系列局(JNN系列)のSNGシステムの完全HD化を目指しているという。
「HVE9100」と「HVD9100」は、ハイ4:2:2プロファイルに対応した新開発LSIを搭載し、AVC/H.264圧縮においてMPEG-2と同程度の低遅延化(200msec程度)を実現している。
この低遅延化を実現できていた点が、TBSの大きな採用ポイントとなった。HD/SD両対応AVC/H.264エンコーダ「HVE9100」とデコーダ「HVD9100」は、HD(1080p、1080i、720p)およびSD(480i、576i)の両方に対応し、音声は最大2系統、合計8chのエンコード/デコードが可能。また、AVC/H.264に加えMPEG-2にも対応している為、圧縮方式が混在する運用過渡でも、高い柔軟性を発揮する。
尚、NTTエレクトロニクスは、米ラスベガスで開催されているNAB2008にて、ハイ4:2:2プロファイル対応のAVC/H.264コーデックソリューションの新製品、新技術を紹介している。